「風林火山に学ぶ経営学―人は石垣 人は城」(講師:板垣英憲)が、今春からインターネット配信されます

2007年01月16日 23時34分47秒 | 演劇・映画
◆東京都内のある取引先の会社に訪問した。今春からインターネット配信(会員制・有料)の「講座」を始めるということで、私をトップ・バッターに選んでくれた。政治経済評論家として活動してきたが、その一方で「歴史」をテーマにして呼んでくれている。「元禄繚乱―忠臣蔵」「宮本武蔵の五輪所」「山内一豊と千代」などの小冊子に続いて、昨年は、「風林火山に学ぶ経営学―人は石垣 人は城」というタイトルで制作してもらった。すでに全国の商工会議所や商工会、法人会から注文が殺到しているという。
◆NHK大河ドラマは、武田信玄の軍師である主人公・山本勘助役の内田聖陽氏の好演もあり、出だしから評判で高視聴率を取っているそうである。内田聖陽氏は、藤沢周平原作の「蝉しぐれ」で好評を博し、今回、「風林火山」の主演が決まったという話も話題に上った。
それもさることながら、この大河ドラマがキッカケになり、全国の経営者の多くが「孫子の兵法」に対する関心を俄かに高めているという。この機会をとらえて、「ビジネス孫子」をインターネット配信しよという企画である。
源氏の嫡流・八幡太郎義家に伝えられた「孫子の兵法」は、実朝、公暁が殺されて源氏の嫡流が断絶した後、義家の弟である新羅三郎義光直系の子孫である武田信玄に伝えられ、しかも山本勘助が実戦のなかで体得した。それを象徴する旗印が「風林火山」であった。
◆インターネット配信では、「孫子の兵法」をビジネスに役立ててもらおうという立場から、経営者向けに講義スタイルで行われる。主な内容は、日本における孫子の系譜、十三篇に構成されている孫子の兵法の構造、ソフトバンクの孫正義社長が青年時代につくった「二十五文字」からなる「孫の二乗の法則」を中心に解説することになる。
経営学といえば、アメリカの経営学者・ドラッガー博士の経営方法やハーバード大学ビジネススクールの講座などが、有名だが、これら以上に、欧米の経営者の間で人気が高いのが、「孫子の兵法」である。英語版「ソン・ツー」を熟読玩味して、ビジネス実戦に生かしている。その代表者が、マイクロソフト社の創業者、ビル・ゲイツである。
◆経営者が、ビジネスを展開するうえで、「経営の原理原則」あるいは「マニュアル」を持っていることは、極めて心強い。しかし、日本の公的教育体系のなかには、リーダー養成プログラムはなく、ましてや「孫子の兵法」に立脚した「経営の原理原則」あるいは「マニュアル」を教えるビジネス・コースは、皆無に近い。
この意味で、今回のインターネット配信は、 NHK大河ドラマ放映という時代のめぐり合わせもあり、誠に時宜を得たものと受け止め精魂込めて制作に協力したいと心に決め、早速準備に取り掛かっている。
にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする