◆「カネもない、組織もない、何のしがらみもない」と訴えた元タレント・そのまんま東さんが、宮崎県知事選挙で見事に当選した。直前の世論調査通りの結果だった。大政党を敵に回しての戦いに勝利したまさに快挙である。これでは、自民党、公明党、民主党は、メンツ丸つぶれであろう。自民党の支持者のうち、約三割、民主党の支持者の約四割が「そのまんま東」と書いて投票したというから、「無党派無所属」で立候補したのが、幸いした。
◆敵は、元林野庁長官の川村秀三郎氏(隠れ民主党)と、元経済産業省課長の長持永哲志氏(自民・公明党推薦)だった。いずれも、「高級官僚出身」で、これが禍したようである。宮崎県庁生え抜きの官僚出身の前知事による談合事件がキッカケだったにもかかわらず、高級官僚出身者を候補者として擁立した大政党の「鈍感さ」「懲りなさ」が、有権者に嫌気されたとも解釈できる。宮崎県の有権者の多くは、「高級官僚依存」の「愚民政治」にはっきりと「ノー」を突きつけたのだ。
◆別な角度から見ると、公正取引委員会と検察庁の勝利でもあった。参議院の片山虎之助自民党幹事長は、「個別的だ」と強がり発言をしているけれど、果たしてそうであろうか。
公正取引委員会と検察庁は、談合疑惑捜査の手を政令指定都市に広げていく方針と言われており、保守系首長は、枕を高くして寝てはいられないだろう。保守系首長から次々に縄付きが出てくれば、それに 比例して自民党への国民批判も高まってくる。
◆さて、そのとき、自民党はどうするか。森喜朗元首相が、「無党派層には、寝ていて欲しい」と言った言葉が思い出される。投票率が低くなれば、組織政党が有利になるという算段である。しかし、今回のそのまんま東さんの快挙が、全国の有権者を活気づけ、投票所へと向わせる効果を生みそうである。そうなると困るので森元首相は「せめて公正取引委員会と検察庁には、寝ていて欲しい」とでも言うのであろうか。
しかし、森元首相が期待するほど、有権者は、「愚民」ではない。
ブログランキング
◆敵は、元林野庁長官の川村秀三郎氏(隠れ民主党)と、元経済産業省課長の長持永哲志氏(自民・公明党推薦)だった。いずれも、「高級官僚出身」で、これが禍したようである。宮崎県庁生え抜きの官僚出身の前知事による談合事件がキッカケだったにもかかわらず、高級官僚出身者を候補者として擁立した大政党の「鈍感さ」「懲りなさ」が、有権者に嫌気されたとも解釈できる。宮崎県の有権者の多くは、「高級官僚依存」の「愚民政治」にはっきりと「ノー」を突きつけたのだ。
◆別な角度から見ると、公正取引委員会と検察庁の勝利でもあった。参議院の片山虎之助自民党幹事長は、「個別的だ」と強がり発言をしているけれど、果たしてそうであろうか。
公正取引委員会と検察庁は、談合疑惑捜査の手を政令指定都市に広げていく方針と言われており、保守系首長は、枕を高くして寝てはいられないだろう。保守系首長から次々に縄付きが出てくれば、それに 比例して自民党への国民批判も高まってくる。
◆さて、そのとき、自民党はどうするか。森喜朗元首相が、「無党派層には、寝ていて欲しい」と言った言葉が思い出される。投票率が低くなれば、組織政党が有利になるという算段である。しかし、今回のそのまんま東さんの快挙が、全国の有権者を活気づけ、投票所へと向わせる効果を生みそうである。そうなると困るので森元首相は「せめて公正取引委員会と検察庁には、寝ていて欲しい」とでも言うのであろうか。
しかし、森元首相が期待するほど、有権者は、「愚民」ではない。
ブログランキング