漢字の音符

漢字の字形には発音を表す部分が含まれています。それが漢字音符です。漢字音符および漢字に関する本を取り上げます。

音符「婁(娄)ロウ」<髪の毛を高く巻きあげた女>「楼ロウ」「数スウ」

2018年11月26日 | 漢字の音符
婁[娄] ロウ・ル  女部 
   
        巻きあげた髪型              三つ編みにして巻く             

解字 金文は女の頭髪を(他人の)両手が結っているかたち。篆文第一字は金文から両手を省いた古いかたち。篆文第二字は髪の毛を高く巻きあげたかたちで、髪の横につきでているのはカンザシか。この字をもとに現在の婁が成立した。髪の毛を巻き上げるには、まず長い髪を三つ編みにし、これを巻いて丸くしてから上に重ねたと思われる。したがって、髪の毛が「かさなる」、三つ編みにした長い髪の毛が「つらなる」イメージがある。
しかし「婁」単独では星座のひとつに仮借カシャ(当て字)される。新字体になる時、婁⇒娄に変化する。
意味 (1)星座の名。たたら星。「婁宿ロウシュク」(たたら星。二十八宿のひとつ)(2)ひく。ひきよせる。(3)むなしい。から。中空。

イメージ 
 巻き上げた髪が「かさなる」(楼・数)
 三つ編みにした髪が長く「つらなる」(縷・髏・屢・褸・鏤)
 「同音代替」(藪)
音の変化  ロウ:楼・鏤  ロ:髏  ル:縷・屢・褸  スウ:数  ソウ:藪

かさなる
 ロウ・たかどの  木部  
解字 旧字は樓で、「木(き)+婁(かさなる)」の会意形声。階をかさねた木造の建物。新字体は、樓⇒楼に変化。
意味 (1)たかどの(楼)。高い建物。「楼閣ロウカク」「楼門ロウモン」(二階造りの門) (2)やぐら。物見やぐら。「望楼ボウロウ」 (3)茶屋。料理屋。「酒楼シュロウ
 スウ・ス・シュ・かず・かぞえる  攵部
解字 旧字は數で、「攵(手の動作)+婁(かさなる)」の会意。攵ボクは本来うつ意だが、ここでは手の動きを表し、かさなるさまを一つ一つ手で数えること。新字体は、數⇒数に変化。
意味 (1)かず(数)。かぞえる(数える)。「数学スウガク」「点数テンスウ」「数珠ジュズ」(珠たまを数える意。仏を礼拝するとき手にかける珠をつらねた用具) (2)いくらか。いくつか。「数回スウカイ」「数個スウコ」 (3)めぐり合わせ。運命。「数奇スウキ」「命数メイスウ」(生命の長さ) (4)[国]「数寄スキ」とは、好き(スキ)の当て字で風流の道(茶の湯など)を好むこと。

つらなる
 ル  糸部
解字 「糸(いと)+婁(つらなる)」の会意形声。糸がながくつづくさま。また、絶えずに続くさま。
意味 (1)いと。いとのように長いもの。いとすじ。「一縷イチル」(わずかにつながるさま)「一縷の望み」 (2)絶えずに続くさま。「縷縷ルル」(①絶えずにつづく。②こまごまとくわしく述べる)「縷言ルゲン」(こまごまと詳しく言う)
 ル・ぼろ  衣部
解字 「衣(ころも)+婁(=縷。いと)」の会意形声。糸で衣をつぎはぎすること。つぎはぎした衣服をいう。
意味 ぼろ(褸)。つづれ。破れたのをつぎはぎした衣。ぼろぎれ。「襤褸ランル・ぼろ」(襤も褸も、ぼろの意)
 ロウ・ル・ちりばめる  金部
解字 「金(金属)+婁(つらなる)」の会意形声。金属の上に模様を刻んでつらねること。ちりばめる意となる。
意味 (1)ちりばめる(鏤める)。技巧をこらす。「鏤句ロウク」(技巧をこらして句をつくる) (2)きざむ。きざみつける。「鏤刻ロウコク」「鏤骨ルコツ・ロウコツ」(①骨に刻んで忘れないこと。②骨に刻み込むような苦労)「鏤氷ロウヒョウ」(氷を刻んで模様をつくる。無駄で効果がないこと)「鏤塵ロウジン」(塵ちりにきざむ)「吹影鏤塵スイエイロウジン」(影を吹き塵にきざむ。無意味な努力のこと)
 ロ・ロウ  骨部
解字 「骨(ほね)+婁(つらなる)」の会意形声。骨がつらなる形で骨ばかりとなった死骸の意。
意味 髑髏ドクロに使われる字。髑ドクは、「骨+蜀(=獨。はなれる)」で、はなれた骨。髑髏とは野ざらしとなって、つらなる死骸のなかで、はなれた頭蓋骨をいう。されこうべ。しゃれこうべ。※「され」は、さらす(晒す)意で、「されこうべ」は日光や風雨に晒された頭骨の意。しゃれこうべは、その転音。
屢[屡] ル・しばしば  尸部
解字 「尸(亡き死者に代わって座る人)+婁(つらなる)」の会意形声。尸は、人が椅子に腰かけた姿勢の象形。祖先の祭祀の時に亡き死者に代わって近親者が椅子に座った姿をいう。それに婁(つらなる⇒連続する)がついた屢は、祭祀で死者の位置につくことが続く、そうした祭祀がしばしばある意。新字体に準じた屡も使われる。
意味 しばしば(屢)。たびたび。「屢次ルジ」(たび重なること。しばしばである)「屢述ルジュツ」(何度も述べること。繰り返し述べる)「屢雨しばあめ」(時おりさっと降る雨。にわか雨)

同音代替
藪[薮] ソウ・やぶ  艸部
解字 「艸(草木)+數(ソウ)」の形声。ソウは叢ソウ(あつまる)に通じ、草木がむらがり生えている所をいう。
意味 (1)やぶ(藪)。草・低木・竹などが生い茂っているところ。「藪入り」(奉公人が盆と正月に実家に帰ること。草木の茂った田舎に入るから)「藪蛇やぶへび」(藪をつついて蛇を出すこと)「藪医者ヤブイシャ」(野巫医ヤブイ」の略。野(田舎)で巫フ・ブ(呪術)で治療を行っている医者の意。転じて、医術の下手な医者) (2)さわ。沼地。鳥獣が集まるところ。「藪沢ソウタク」(草木が生い茂る沼沢)
<紫色は常用漢字>

  バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音符「匡キョウ」<まげる・まげてなおす>と「筐キョウ」

2018年11月22日 | 漢字の音符
 キョウ・コウ・ただす  匚部

解字 金文は、「竹などで編んだ四角いカゴ+「止+王」(キョウ)」の形声。「止+王」(キョウ)は、「止(足のかたち)+王」で往オウ(ゆく)の原字だが、ここでは発音・キョウを表す形声字となっている。キョウという名の竹などを曲げて作った「四角いかご」が原義。かごは竹をまげて作るが、まげる意には、曲がっているものを逆方向にまげて正しくする(矯正キョウセイ)意味もあり、匡は、ただしくする意で使われる。篆文は、竹で編んだカゴ⇒ 匚に変化し、現代字はさらに「止+王」⇒王に変化した匡キョウとなった。匡は正しくする意で使われるので、本来のカゴは、竹かんむりをつけた筐で表す。
意味 (1)ただす(匡す)。正しくする。「匡正キョウセイ」(ただすこと。なおすこと)「匡諫キョウカン」(悪い点を匡し諌(いさ)める) (2)すくう。たすける。「匡困キョウコン」(貧困者を救う) (3)はこ。ひつ。めしびつ。

イメージ
 「ためる(ただしくする)」
(匡・框・眶)
  本来の意味である「四角いかご」(筐)
音の変化  キョウ:匡・框・眶・筐

ただしくする
 キョウ・かまち  木部
解字 「木(き)+匡(ただしくする)」の会意形声。木のドアや窓などが歪まないよう(ただしくする)外側に取り付けてある外枠をいう。また、玄関の上り口や床の間の端に渡す横木をいう。
意味 かまち(框)。(1)戸・窓・障子などの周囲の枠。(2)玄関や床の間など、高くなった床端に取りつける水平材。「床框とこがまち」(床の間の前端の化粧横木)「上がり框かまち」(玄関の上り口の框)「縁框えんがまち」(縁側の外側にとりつけて縁の端をかくす横木)
 キョウ・まぶち  目部
解字 「目(め)+匡(=框。周囲の枠)」の会意形声。目の枠すなわち、まぶち(目の周囲)をいう。
意味 まぶち(眶)。目のふち。目縁。「眼眶ガンキョウ」(まぶち)「眶(まぶち)は涙をたたえていた」「盈眶エイキョウ」(まぶちにあふれる)「熱涙盈眶ネツルイエイキョウ」(熱い涙がまぶちにあふれる)

四角いかご
 キョウ・かご・かたみ・はこ  竹部
解字 「竹(たけ)+匡(四角いかご)」の会意形声。匡は、もともと竹などで編んだ四角いかごの意。匡が、ただす意となったので、竹をつけて四角い竹かごを表す。
意味 (1)かご(筐)。竹で編んだ四角いかご。食料・書物・衣服などを入れる。「筐筥キョウキョ」(竹を編んで作ったかご)「筐底キョウテイ」(はこの底、はこの中)「筐笥キョウシ」(手元におく竹製の物入れかご) (2)かたみ(筐)。目のこまかい竹かご。 (3)はこ(筐)。ちいさいはこ。「筐体キョウタイ」とは、パソコンやゲーム機など、ハードウェアを構成する部品をまとめて収納するケース)

  バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音符「良リョウ」<よい> と 「郎ロウ」「朗ロウ」「浪ロウ」「狼ロウ」「廊ロウ」「莨ロウ」「榔ロウ」「螂ロウ」「娘ジョウ」

2018年11月17日 | 漢字の音符
 「改訂しました。
 リョウ・ロウ・よい  艮部こん

解字 良の解釈については諸説があり定まっていない。甲骨文字は上と下に袋の入口状のものが描かれていることから、上の入り口から穀物をいれ、よいものを選り分ける器具との説がある。私はとりあえずこの説で解字してみたい。いれた穀物が途中の箱に入ると揺り動かし、箱下に張った網からクズが落ち、残ったよいものを逆さにして上の口から取り出す器具と考えると、よいものを選りわける器具であるから、「よい」意となる。また、よいものを選り分けるために「ゆらす」というイメージができる。現在の字は古代文字の原型をまったくとどめていない。よく似ている艮と一緒に、「上に点のあるのが良リョウ、無いのが艮コン」と覚えるといいだろう。そして漢字検索のための部首としては「艮」になっているのも両字が似ているということ。新字体の左辺になるとき、良⇒郎の左辺に簡略化される。
意味 よい(良い)。すぐれている。好ましい。「良心リョウシン」「良否リョウヒ」「良薬リョウヤク」「良好リョウコウ

イメージ  
 「よい」(良・郎・朗・娘・琅)
 「形声字」(浪・狼・莨・廊・榔・螂)

音の変化  リョウ:良  ロウ:郎・朗・琅・浪・狼・莨・廊・榔・螂  ジョウ:娘

よ い
 ロウ  阝部  
解字 「阝(邑:まち)+良の略体(よい)」の会意形声。まちに住む教育や地位のある人(良士)が原義。転じて、若い男の意を中心に使われる。
意味 (1)おとこ。若い男。「新郎シンロウ」「野郎ヤロウ」(田舎者。若い男) (2)けらい。主人に仕えるもの。「郎党ロウトウ」(従者)「下郎ゲロウ」(使われている身分の卑しい男) (3)男子の名前に用いる。「太郎」「次郎」
 ロウ・ほがらか  月部
解字 「月(つき)+良の略体(よい )」の会意形声。よい月、すなわち明るい月の意。きよらかで曇りがないことを性格に転じて、ほがらかの意を持つ。
意味 (1)あかるい。よい。「清朗セイロウ」「朗報ロウホウ」 (2)ほがらか(朗らか)。「明朗メイロウ」 (3)たからか。声たかく。「朗読ロウドク」「朗詠ロウエイ」(声高くうたうこと)
 ジョウ・むすめ  女部
解字 「女(おんな)+良(よい)」の会意形声。よい女の意。若い女のほか、母親の意もある。
意味 (1)むすめ(娘)。おとめ。未婚の女性。「娘盛(むすめざか)り」「娘婿むすめむこ」「看板娘かんばんむすめ」 (2)はは(母)「娘娘ニャンニャン」(もと母。中国の民間信仰の女性神)
 ロウ  王部
解字 「王(玉)+良(すばらしい)」の会意形声。すばらしい玉石。
意味 (1)美しい玉石。「琳琅リンロウ」(美しい玉。美しい詩文) (2)玉や金属が触れ合って鳴る音。「琅琅ロウロウ

形声字
 ロウ・ラン・なみ  氵部
解字 「氵(水)+良(リョウ⇒ロウ)」の形声。古くはロウという名の川を言った。[説文解字]は「滄浪ソウロウ水也(なり)。南で江(揚子江)に入る。水に従い良の聲(声)。発音は來宕切(ロウ)」とする。滄浪ソウロウは、古くは川の名であり、この川の流れから転じて、波浪ハロウ(なみ)の意味に用いる。さらに、さすらう(放浪)・みだりに(浪費)の意味になった。
意味 (1)なみ(浪)。おおなみ。「波浪ハロウ」「激浪ゲキロウ」(激しい浪)(2)さすらう。さまよう。「放浪ホウロウ」「流浪ルロウ」(さまようこと)「浪人ロウニン」(①仕事を持たない人、②卒業し、さらに上の学校をめざす受験生)(3)みだりに。ほしいままに。「浪費ロウヒ
 ロウ・おおかみ  犭部
解字 「犭(いぬ)+良(リョウ⇒ロウ)の形声。ロウという名の犬に似た凶暴な獣を狼ロウという。[説文解字]は、「犬に似る。頭が鋭く頬が白く、前が高く後ろが広い。犬に従い良の聲(声)。発音は魯當切(ロウ)」とする。
意味 (1)おおかみ(狼)。イヌ科の哺乳動物。集団で生活する。日本ではヤマイヌとも呼ばれたが絶滅した。「狼煙ロウエン」(のろし。狼のフンを混ぜて燃やした煙)(2)狼のように凶暴で無慈悲。「狼心ロウシン」(狼のように欲深い心)「狼虎ロウコ」(残忍で欲深いものの例え)(3)みだれる。「狼藉ロウゼキ」(乱暴なこと)(4)うろたえる。「狼狽ロウバイ」(狼は前足が長く後足は短いのに対し、狽はその逆。両者はいつも共に行動し、離れると倒れて、うろたえることから、あわてふためくこと[広辞苑])
 ロウ・たばこ  艸部
解字 「艸(くさ)+良(ロウ)」の形声。ロウは狼ロウ(おおかみ)に通じ、中国で狼尾草という狼の尾のような穂をつける禾本科の多年草をいう。このほか莨のつく植物にナス科の「莨菪ロウトウ」がある。これは全草に毒があるが特に根に毒性が強く嘔吐や、めまい、幻覚、異常興奮などを起こす。日本ではハシリドコロとよばれ山間に自生する。のち、南アメリカの原産で桃山時代に日本に移入された煙草に莨の字を当てた。
意味 (1)中国で狼尾草ロウビソウというススキに似た多年生禾本科植物。また「莨菪ロウトウ」という毒性のある草の名。(2)[国] たばこ(莨)。=煙草。烟草。ナス科の多年草である煙草をいう。日本では一年草。高さ約2メートルになり、大きい楕円形の葉が互生する。葉にニコチンを含み喫煙用に加工する。南アメリカの原産で、桃山時代に移入された。また、タバコの葉を乾燥・加工したものをいう。「莨入たばこいれ」(刻みタバコを入れる携帯用の容器。=煙草入)
 ロウ  广部
解字 「广(やね)+郎(ロウ)」の形声。ロウは梁ロウ・リョウ(両岸をわたす)に通じ、建物の両側を渡す屋根のある通路の意。漢代の[説文解字]は」東西の序(堂の前の廂(ひさし)のある通路)也(なり)」とする。梁代(543年)の[玉篇]は「廡下(のきした)也(なり)」。宋代の[廣韻]は「殿下の外の屋也(なり)」とする。
意味 (1)宮殿の回りにめぐらした張り出しの通路。わたどの。「回廊カイロウ」(中庭や建物を囲む屋根のある通路)「廊宇ロウウ」(回廊のある大きな屋敷)「廊廟ロウビョウ」(表御殿。政治を行う建物)(2)建物の中に作られた細長い通路。「廊下ロウカ」「廊下橋ロウカばし」(廊下のように屋根を設けた橋)
 ロウ  木部
解字 「木+郎(ロウ)」の形声。ロウという名の木。檳榔ビンロウに用いられる字。
意味 檳榔ビンロウとは、ヤシ科の常緑高木で、果実は鶏卵大の大きさ、キンマの葉に包んで噛む嗜好品。(=檳榔樹)。「檳榔子ビンロウジ」(檳榔樹の果実)
 ロウ  虫部
解字 「虫(むし)+郎(ロウ)」の形声。ロウという名の昆虫。
意味 蟷螂トウロウに使われる字。蟷螂とは、カマキリのこと。蟷トウはトウ(刀)に通じ、刀のような前脚をもつ虫。螂ロウは郎(若者)に通じる。蟷螂は、刀を持った若者に虫をつけ、勇気ある若者が虫になった形。螳螂トウロウとも書く。「螳螂の斧おの」(中国の故事。斉国王の荘公が馬車で出かけると、道に一匹のカマキリがいて、逃げださず前足をふりあげて馬車に向かってきた。荘公はその勇気を賞して、わざわざ車の向きを変えさせたという。)
<紫色は常用漢字>

    バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする