函館 Glass Life

函館市田家町で眼鏡店「サポートGlass」を営む店主の趣味と感じたことの
日記です。

鎌倉殿の13人、絵に描いたような官打ち!!

2022-11-14 | 歴史

公暁を焚き付ける三浦義村

義村としては、公暁の鎌倉殿就任を逃すと、御家人の

トップに立つ悲願を叶えられません

ここが勝負どころと踏んだのでしょうか

京と鎌倉の仲立ちとして政権の中枢で権力を得ていく

源仲章ですが、「執権になっちゃおうかな~。」と義時

に嘯くのには笑ってしまいました 

世の中そうは上手くいきません。 

慎重さが薄くなると墓穴を掘るものですが、義時の妻・

のえにも色仕掛けで迫るとは驚きです

何でも有りの様相と化してきましたね

 

公暁は実朝の猶子となっていますが、おそらく政子の意

向が強く働いたのでしょうね 

実朝と公暁は親子関係を結んだ事になるので、この時点

での次期鎌倉殿は公暁にも権利が生じます 

出家してから六年後、政子の命で公暁は鶴岡八幡宮の別

当に就任します 

普通に考えると、別当就任で鎌倉殿の目は無くなったと

考えるのが自然です

成長するにしたがって、公暁は実朝の次は自分だとの思

いが強くなっていたのかも知れません 

「源氏の血筋は自分で絶える。」と言った実朝に対して

も徐々に憎悪の気持ちが膨れ上がったのかも知れません 

後鳥羽上皇の皇子を宮将軍として鎌倉に招き入れる手筈

になったと知った公暁の怒りは想像を絶します

 

もし、公暁を将軍に据えるとなれば義時も黙っていない

公暁が将軍になれば、何れ義時は粛正される可能性が大

きいからです

父・頼家を殺した北条への恨みは、よほどの事が無い限

り消える事はないのです  

 

公暁として、頼るのは乳母父でもある三浦義村しかいま

せん 

義村も北条に替わり執権となれば、公暁と二人で幕府の

実権を握れると考えたとしても不思議ありません 

しかし、ここでも義村は動きません。 

何という忍耐力でしょうか

義村は五割の可能性が有っても動かないのです。 

間違いなく勝てる戦いしかしないと言う、強い信念に似

た様なものを感じますね

 

ところで… 

実朝のあまりにも早いスピード出世。 

分不相応な官職を次々と与えられ、不幸を呼び込む官打

ちそのものですね

最終的に右大臣となり、その拝賀の式典で殺されてしま

うのですから、絵に描いたような官打ちです 

鎌倉はあくまでも武士政権 

和歌や蹴鞠などに現をぬかし、官位だけ上昇するのをみ

ている御家人達にとって、もはや鎌倉殿ではなく公家と

しての実朝としか見えていなかったのかも知れません 

官打ち=呪いとは言い切れませんが、武士達との間に隙

間風が吹いた事だけは間違いなさそうです 

そう言う意味では、後鳥羽上皇の思う壺に嵌ったのかも

知れませんね

 

 


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