結局、雨樋の構造はわからずじまいですが、あったとしてもそう深い溝ではあるまいと勝手に解釈し、先へ進むことにしました。
なにはともあれ前頭部がカギを握るので、「麦とホップ」片手に、形式図から切り出した前頭部の図面を1/87になるようにプリントし、寸法記入のない部分の寸法を図上計測で決めていきます。
概ね破綻のない図なのですが、唯一、側板の高さが側面図と正面図で1mmくらい違うのには参りました。真横から撮った保存車の写真などを参考に、天地寸法を28.5mm(スカート含まず)としましたが、果たして合っているかどうか・・・
できれば、着工前にどこかの保存車を採寸してきたいところです。
ここで、ポイントとなる「光前頭」カバーの寸法が記入されていないことに気付きました。
「最盛期の~」を読み返したところ「直径1,400mm」という記述がありホッとしたのですが、念のためネット検索してみたところ、ヤフオクに出品されていたものが「133cm」となっていました。こちらの方が1センチ単位まで記述されていて何となく確からしいのですが、図面を測ると16mm、すなわち1,400mmに近いのでこちらに倣うことにしました。
なお、厚さの方は試験車A、B編成の図面に400mmとあり、図面でもだいたいそのくらいなので、これをもとに4.5mmとすることにしました。
あとは、この直径16mm、厚さ4.5mmの「部分球面」にぴったりつながる流線型のボディ部分を図化しなければなりません。
コサインだラジアンだと、硬い頭をひねりながら導き出した答えは、「地面に対して60度の角度でボディと結合されている」でした。
しかし、写真や図面とイメージが違う・・・ どう見ても45度くらいになだらかです。
どうやら光前頭カバーは球面の一部を切り取ったものではなく、すそが広がった「スゲ傘」のような形をしていることがわかりました。考えてみれば「流線形」なのだから当然かも知れません。
ここまで来ると、もう計算で出すのは限界なので「場当たり手法」に方針転換です。
試しに、オートシェイプの「楕円」を描画して平面図に重ねてみました。カーブの開始地点は乗務員扉の前縁です。すると・・・
おお!少し誤差はあるものの、ぴったりじゃあないか。
ドラグ&ドロップで同じ楕円を側面図にあててみると・・・
わお、これもぴったり!
しかも楕円の下側はレール面に一致しています。これは緻密な設計の成せる技か、はたまた偶然の産物なのか??
こうなると止まらない。実物写真に同じ楕円をドラグ&ドロップしてみると・・・
注)右側面から写した写真を反転しています
一致した。。
もう四の五の言わず、この楕円テンプレート(笑)で突っ走りたいと思います。
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なにはともあれ前頭部がカギを握るので、「麦とホップ」片手に、形式図から切り出した前頭部の図面を1/87になるようにプリントし、寸法記入のない部分の寸法を図上計測で決めていきます。
概ね破綻のない図なのですが、唯一、側板の高さが側面図と正面図で1mmくらい違うのには参りました。真横から撮った保存車の写真などを参考に、天地寸法を28.5mm(スカート含まず)としましたが、果たして合っているかどうか・・・
できれば、着工前にどこかの保存車を採寸してきたいところです。
ここで、ポイントとなる「光前頭」カバーの寸法が記入されていないことに気付きました。
「最盛期の~」を読み返したところ「直径1,400mm」という記述がありホッとしたのですが、念のためネット検索してみたところ、ヤフオクに出品されていたものが「133cm」となっていました。こちらの方が1センチ単位まで記述されていて何となく確からしいのですが、図面を測ると16mm、すなわち1,400mmに近いのでこちらに倣うことにしました。
なお、厚さの方は試験車A、B編成の図面に400mmとあり、図面でもだいたいそのくらいなので、これをもとに4.5mmとすることにしました。
あとは、この直径16mm、厚さ4.5mmの「部分球面」にぴったりつながる流線型のボディ部分を図化しなければなりません。
コサインだラジアンだと、硬い頭をひねりながら導き出した答えは、「地面に対して60度の角度でボディと結合されている」でした。
しかし、写真や図面とイメージが違う・・・ どう見ても45度くらいになだらかです。
どうやら光前頭カバーは球面の一部を切り取ったものではなく、すそが広がった「スゲ傘」のような形をしていることがわかりました。考えてみれば「流線形」なのだから当然かも知れません。
ここまで来ると、もう計算で出すのは限界なので「場当たり手法」に方針転換です。
試しに、オートシェイプの「楕円」を描画して平面図に重ねてみました。カーブの開始地点は乗務員扉の前縁です。すると・・・
おお!少し誤差はあるものの、ぴったりじゃあないか。
ドラグ&ドロップで同じ楕円を側面図にあててみると・・・
わお、これもぴったり!
しかも楕円の下側はレール面に一致しています。これは緻密な設計の成せる技か、はたまた偶然の産物なのか??
こうなると止まらない。実物写真に同じ楕円をドラグ&ドロップしてみると・・・
注)右側面から写した写真を反転しています
一致した。。
もう四の五の言わず、この楕円テンプレート(笑)で突っ走りたいと思います。
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相変わらずフットワークが軽いですね。
手元のムック「[図説]新幹線全史」(学研)に「光り前頭装置」の図面が収録されています。
それによれば、「お盆」の直径は1400mm、厚みは400mmとなっています。
ちなみに、先端部分付近の球面半径は700mmです。
この図面の出典は、「新幹線旅客電車」(1964年、日本国有鉄道編)となってます。
ブリキの穴の直径は16.0mm、半透明プラの表面に現れる最大部分は15.8mmです。
光前頭は内側から取り付けるよう、外周に1mm程度の「のりしろ」が付いてます。つまり光前頭の見える部分だけが1段出っ張ったパーツになってます(分かりにくくてスミマセン)。
雨樋?はプレスで表現です。
ご心配のとおりで、側板が1段外側に出たような感じになりますね。
isaoさんがお書きになるまで、この雨樋らしきものには全く気が付きませんでした。ちょうどその部分が青色に塗られているので目立たないのです。
やっぱり送りましょうか(笑
間違ってなかったのでひと安心です。
でも、本当にお盆は真の球面なのかな??(いまだ懐疑的・・・)
いつも0系レポート(笑)ありがとうございます。
だいじょうぶですよ。私もカツミ旧製品世代ですから、だいたいの構造はイメージできます。
> 雨樋?はプレスで表現です。
> ご心配のとおりで、側板が1段外側に出たような感じになりますね。
ん?外側って「側面」ということですか?「上」じゃなくて?
とするとまたイメージがちがうかもぉ・・・
へ____へ ←こんな感じで側板の上面より下屋根が少し凹んでて、そこに空調(上屋根)が乗っててくれるとベストなんですが。(って何がベストだか・・・(笑))
一応、ホビダスの「編集長敬白」のアーカイブに、上から撮った綺麗な写真があるのは知っているんですが、それでもよくわからないのです。
http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2008/04/post_761.html
こういう時、3Dパソコン欲しいですね。
見方を換えれば仰るとおりで、側板に空調上屋根を落とし込むイメージになりますね。
以下、私がカツミの0系用の中間車をペーパーで作るとしたら、の話ですが。
1)側板内張り・屋根の全てを一体でペーパールーフで作ってから
2)天地方向28.5mmの側板(0.4mm厚)をその外側に貼り付ける。
この外張りの板厚で雨樋を表現する。
こんな感じかなぁ。。。
イメージを文書でお伝えするのは難しいものですね。
実車はたぶん、雨樋兼空調のドレン受け程度だと思うので、私も外貼りの板厚で軽く表現するのが妥当ではないかと思います。
ご提案ありがとうございました。
> でも、本当にお盆は真の球面なのかな??
真の球面ではありえません。
先端部分の球面半径が700mmですから、
真の球面ならばお盆の厚さも700mmになるはずですが、実際の厚みは400mmです。
上記の場合、お盆部分の断面は半円になってしまいます。
(真の)球面は先端付近だけのようです。
文字だけで説明するのは難しいですね。
おっしゃるとおり(汗)
先端部分だけがR=700で、そこからだんだん広がっていくということですね。
えーと、ビスタカーA、B編成みたいなのなかったかな?0系で。東京側だけ半流とか・・・
http://twitpic.com/1iay9z
被写体は当然43年前のTankoroさん?
たぶんウチの実家にも、これと同じような写真がどこかにあると思います。
実はワタシ、親父に連れられて鴨宮モデル線に行っているハズなんです。写真が出てきたら記事にしようと思ってますが見つからない・・・