80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

FS060台車を作ってみる

2015-09-10 23:59:29 | 私鉄電車
こんばんは。
大雨の被害が出ているようですが皆様の地元はいかがでしょうか。
まだ雨が残っている地域では十分お気をつけください。


さて、作るともなく作り始めてしまった小田急2600形(笑)。小田急は昔からメーカー各社が種々の形式を発売してきたので台車も充実しているかと思いきや、この形式が履くFS060(Tc車)、FS360(M車)は、そのものズバリのものは発売されていません。

アルストムリンク式でブレーキシリンダが1個のシングル(片押式)ブレーキというスタイルは、カツミが8000形用に発売しているFS016という台車が最も似ているので、電動車用はこれにφ11.5mm車輪を組み合せればOKで、ホイールベース(WB)も27.5mm(実車2,200mm)でぴったりです。
しかしTc車のWBは2,100mm=26mmで、しかも車輪径がφ762mm=φ9.5mmと小径なので、WB27.5mmに組み合わせるとダックスフンド並みのプロポーションになってしまうことは明らか。そのため、なんとかWB=26mmの台車を使いたいところです。

<カツミFS016台車(カツミHPより)>


この条件に近いのが日光モデルのFS385という台車です。これは9000形用の台車で、決定的な違いはブレーキがクラスプ(両抱式)で、ブレーキシリンダも前後2ヶ所に設置されている点です。逆にいえば外側のブレーキシューとロッド、それに右側のブレーキシリンダをカットしてしまえば、それなりに似たものができあがることになります。ということで、さっそく試作してみました。


日光モデルの台車は通常φ10.5車輪が付属していますが、ショールーム特製扱いで車輪なしのものも販売してもらえます(要予約)。今回はこれを活用しました。



φ9.5mm車輪はあまり流通しているアイテムではありませんが、幸い日光モデルに在庫があり、一緒に購入できたのはラッキーでした。Tc車2両分8軸です。ちなみに編成に含まれるサハ2750形は将来電動車化が想定されていたとのことで、車輪径がどうなっていたのか気になったのですが、デハと同じφ910mm車輪を使っていたようです。



改造前の記念撮影。枕バネとボルスタアンカは別パーツで、写真ではわかりませんが軸受メタル入りとなっています。



まずは外側のブレーキシューと下側のロッドをニッパーでカットします。まだブレーキシリンダが残っていますが、これだけでずいぶんと軽快なスタイルに変化しますね。



糸鋸とヤスリで右側のブレーキシリンダを切り落とせばほぼ完成です。シリンダの裏側が中空になっていて穴があいてしまったので、穴埋めを兼ね、軸バネ収容部の膨らみを模したパテ盛りをしてやろうと思います。台車フレーム上部に車輪が顔を出さない、小田急のT系台車特有のフォルムがいい感じですね。




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