80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

張り上げ屋根のオハ35

2023-08-22 19:22:20 | 中央東線方面
罪庫をどんどん開封していくシリーズですが、さすがに仕掛り品置き場が満杯になってきたので今回でいったん最後にしたいと思います。今度のブツはKATOのオハ35(茶)です。これも今年に入ってから買ったのかな??



オハ35にはノーシル・ノーヘッダーや張り上げ屋根など、車体構造の近代化研究を目的とした「異端車」が多く存在したことが知られています。こちらのブログには、見る者を圧倒する(笑)張り上げ屋根のオハ352144(長モト)の鮮明な写真が掲載されているので、当鉄道でも1両作ってみようということになったものです。こちらの投稿にも、側面からの写真とブログ主様が製作された模型の写真が掲載されています。


実車は全溶接構造のようなので、まずはリベットをすべてカッターでそぎ落とし、#600と#800の耐水ペーパーで均しておきます。



続いて雨樋をカッターで削除します。幕板は屋根との境界まで垂直でないといけないので、実車写真のイメージに引きずられて丸みをつけようとせず、単純に雨樋だけそぎ取るように注意します。なお、この段階ではまだ車体と屋根は接着していません。加工中にはどうしても力が加わるため、接着してもパリン!といく可能性が高いためです。



注意はしているものの丸みをつけたくなってしまいます。力が入って屋根側へ削り込んでしまうとこんな感じになります。パテ盛り必須です。



ひととおり雨樋と縦樋が削除できました。横はピタッと合っているのに妻面は屋根との間に大きな空間が空いています。これは“仕様”なのでしょうか?今回はここもモリモリして埋めてしまいますので無問題です。



屋根と車体をABS用接着剤(左)で接着します。この接着剤はとにかく揮発性が高く、このぐらいの20m級車両だと、いくら急いで作業しても貼り合わせる頃には最初に塗ったところが乾いてしまいます。そこで、成分のほとんどがアセトンと思われる流し込みタイプのMr.セメントを隙間に流し込み(追いアセトン)、接着剤が緩んだところで強く圧着して完全に溶着させます。



この状態でひと晩寝かせて溶剤を飛ばし、さらに瞬着を流して完全に固着させてからツルテカの張り上げ部分を仕上げていく予定。






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