80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

京王線、地下へもぐったよ

2012-08-20 14:33:54 | 実物・資料系(現在)
こんにちは。
盆明け、今日も暑いですね。

京王線の地下化工事は無事完了し、9時半ごろに1番電車が走ったようです。デワとDAXは結局走らなかったのかな?
いちおう昨日の夕方に初乗りをしてきたのですが、さすがに体力が限界でUPする前に爆睡でした。
地下化されたとはいえ3駅はじめ地上線時代の施設はほぼそのまま残ってますし、工事すべき個所もまだたくさん残っている状態ですので、過渡期を見ておきたい方は今のうちに出かけられることをお勧めします。


まずは地下化された調布駅をみてみましょう。今までの2面4線をちょうど縦に割って上下に積み重ねた構造で、下り京王八王子・高尾山口方面が上(地下2階)、上り新宿方面が下(地下3階)となっています。構造がまったく一緒なので下りが赤、上りは青とホームやエレベーターのカラーを決めて案内していますが、慣れるまでは大変でしょう。まあとにかく、たいへん綺麗な駅に生まれ変わりました。



ホームドアが設置されたので、停止位置調整にはまだ苦労しているようでした。私が乗っていった電車も一度停まった後わずかに前進してからドアが開きました。ただホームドアの開閉自体はまだ実施しておらず開けっぱなしの状態でした。今日からは運用開始とのことですが、こちらは乗務員さんの方が慣れるまで大変そうです。



停車時の車両とホームドアの位置関係。進行方向は右です。なんだか変ですがこれが正しいようです。過走余裕ありすぎ(^^;



地上駅は中央の2、3番線はストレートでしたが、地下駅では両側ともホーム端がカーブしています。5連のモニターTVが吊ってありました。



これで電車の後端を検知してるのかな?



下りホームの後部から見たところで左が相模原線・京王多摩川方面、右が京王線・西調布方面です。かつて接近進入に沸いた「お立ち台」だったところですね。普通のシーサスクロッシングになったので相模原線は3、4番線どちらにも入線可能となりました。ダイヤが合えば同時進入シーンは見られますが遠くなっちゃった。。



反対側の布田方面。右にチラっと怪しげな空間が見えていますが、コレが将来構想の笹塚~調布間地下急行線ですか?



調布折り返しの相模原線各停はやはりつつじヶ丘まで回送されていました。暫定ダイヤのうちかとは思いますが、本数が多いだけになんだかなぁ・・・です。出発合図は「急」。停車パターンからすれば急行と同じですもんね。



その9000系(9730)をみると立体交差化のヘッドマークがついていました。



続いて下りホームへ上がり(ややこしいな)京王多摩川まで乗ってみることに。真新しいシールドトンネルでカーブを抜け、昨晩見学した第6工区で地上に出ます。頭上にはまだ持ち上げたままの工事桁が残っていますが、これも近々解体され、普通の掘割になってしまうでしょう。



同じ区間を地上から見たところ。勾配に沿って持ち上げられた工事桁の様子がよくわかります。見にくいですが使用済みの架線が斜めに地上へ降ろして固定されています。残ったこれらの工事桁をどうやってバラしていくのかも気になりますね。切替え当夜中に引っ張ったり重ねたりしないこの工法はSTRUMの進化版?、廉価版?(←爆)、親戚?それとも全く違う工法なのでしょうか?



踏切がなくなったら一時停止しなくていいの?という話をよく聞きます。法令上は確かにそうですが、カーブ途中の踏切などは段差が激しいのですっ飛ばすと危険です。レールが撤去されて整地されるまではちゃんと徐行しましょう。



調布1号踏切跡はそこそこの賑わい。昼間はもっと混んだんでしょうか。圧倒的に地元住民が多いですね。旧駅をバックに記念撮影をする姿も多くみられました。それにしても昨夜とは何だかようすが違うような??
おお、柵の上半分を覆っていたシートが全部なくなってますね!「見せろ」という声に押されたか、人だかりができて危険だったのか?(^^;



すべてのポイントは地上線時代の最後の瞬間を記録していました。京王線、相模原線ともに最終電車が通過した方向に開通した状態で眠りについています。お疲れさま、という感じですね。



調布駅の1、2番ホームの先端はカットされ、南北をつなぐ歩行者通路ができていました。こちらは行き来がしやすくなっただけでなく、色々な意味でロケーションが良いために人気スポットのようです。



例えば、昨日まで普通に使ってた駅がこんなになっちゃってびっくり!(3番線に重機停車中・・・)



そしてマジ目と鼻の先にある分岐器とか。ハイ相模原線!ハイ今度は京王線!と一日中働きまくりだった3番線西調布方の分岐器も、今じゃこんなに手が届くところにありますよ(^^;



調布駅南口の出入口。当面の仮設ですかね。



地下コンコースに降りてから改札までが長いこと長いこと・・・



通路の途中にはささやかな写真展示コーナーがあって、地下化工事の様子とか昔の調布駅などの写真が飾られています。



で、もう一度電車に乗って布田、国領方面へ。布田駅は密閉型のホームドアです。トンネルの中間かつ通過列車が多いので風対策のようです。見た目南北線みたい。布田では降りなかったのでこの1枚で失礼(^^;



そして国領駅。カーブした感じは旧駅の面影十分です。ここは東側がすぐに地上への開口部で風通しが良いためか普通のホームドアでした。



調布方のシールド接続部をみたところ。このあたりがちょうど不発弾騒動のあった場所かな?



反対側の柴崎方のホーム端はすぐ先が掘割区間になっていてまっすぐに降りてくる電車がよく見えます。新しい光景ですね。旧初台駅でもここまで近くじゃなかったような気がします。



ちょうどその真上が「柴崎6号」踏切跡地。うわぁ、すごい人だかり!



それもそのはず、昨日まではなかった景色を皆さんしみじみと眺めているのでした。



まだ残ってますよ。「柴崎6号」のカケラ。



まだ暫くは残る「柴崎4号」踏切から地下化成った国領駅を望む。今日はもう夕暮れになってしまいましたが、午前中ならばタワーマンションをバックに地下から上ってくる電車を綺麗にとらえることが出来るでしょう。



ホームドアがあんな調子でしたから、お盆明けの月曜日の今朝はどんなことになるのか心配で「ジョルダンライブ」や京王HPをチェックしていたのですが、8時半時点で定番の中央線や小田急線の遅れ情報を尻目に京王は快調に走っていたようで遅延報告はゼロ。ホンマでっかぁ?という感じですが、まずは素直に地下化移行を喜びたいと思います。
工事関係者の皆さん、お疲れさまでした。さぞや酒がうまかったことでしょう。今後も引き続き安全第一で残りの工事を完成させてください。

ということで、当ブログもこのへんで京王線特別番組?は一区切りとさせて頂き、またふだんの模型いじり記事に戻りたいと思います。


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4 コメント

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力作のリポートですね。 (DF50)
2012-08-24 08:06:57
ども。先月はお世話になしました。
調布近辺の地下化切り替え工事のリポート、楽しく拝見させて頂きました。
下北沢の切り替え工事のときのレポートを楽しみにしています!!(笑)。えっ、シマが違うって?
返信する
Re: 力作のリポートですね。 (isao)
2012-08-24 10:25:29
DF50さん、こんにちは。
こちらこそ先日はお世話様でした。秘密のゲストにはホントびっくりしましたが(笑)
さて地下化がらみでは京王の調布周辺が一段落して、あと近いのは東急・渋谷、そして小田急・下北沢といったところでしょうか。
一応「シマは違う」と認識してますが、Xデーが迫ったらまたモゾモゾし始めるかも知れません。少しだけ期待していてください(爆)
返信する
Unknown (Unknown)
2014-04-28 08:21:01
何故、京王線は、調布駅を地下にしたんですか?
昔の方が良かったです。
返信する
Unknown (isao)
2014-04-28 10:02:44
今回の工事では調布駅のほか国領、布田の2駅も同時に地下化されましたが、その目的は踏切によって発生していた渋滞の解消です。合計18ヶ所の踏切が除去されました。

道路の交通が円滑になる一方、駅で乗り降りする人は確かに大変になりますね。
調布駅の場合、相模原線と京王線の平面交差をなくして、電車でも発生していた「渋滞」を緩和するため、地下三層構造と深くなってしまったことで、より利用者への負担が大きくなった面はあるでしょう。

都市の問題は複雑で、なかなか全員がハッピーになれる解決策というのはありませんが、その中でも、できるだけ最善に近い姿をまちづくり関係者には目指していってほしいと思います。
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