こんにちは。
またまた忙しくなってしまいブログ更新が途絶えがちです。
今月も鉄道雑誌が発売になりました。毎度のことながら誌数の多さに圧倒されてしまいますが、毎月買っているRM MODELSに加えて、表紙の「北陸本線」の文字と「日本海沿岸の線路改良跡をたどる」の記事タイトルが目に入ったので鉄道ジャーナルも買ってみました。今回は、その記事にも出てくる親不知(おやしらず)に残る廃線トンネルのお話です。3回書いた「糸魚川だより」の中では触れなかったのですが、けっこう貴重な遺構ということは知らなかったので紹介することにしました。しょーもない記事タイトルですみませんm(_._)m
廃トンネルへのアプローチは、国道8号ぎわに建つ親不知観光ホテルの前の駐車場の隅にあります。こんな案内板が立っていて、「日本海・栂海(つがみ)新道起点400m」とあります。「廃トンネルあり」とは書いていないので注意が必要です。「急勾配・高低差80m」の文字が気になりますが・・・
降りはじめはこんな感じで、狭いながらもちゃんと階段がついています。しかし・・・
いきなりケモノ道に豹変します。手すりだけが頼りです。先ほどまで降っていた雨でズボンの裾が濡れまくり。
滑らないように注意しながら降りて行くこと数分。レンガ積みのトンネルポータルが姿を現しました。道のすぐ脇が沢なのでこれ以上引けず、ポータルの全体像は撮れません。目が慣れないので中は真っ暗で、とても不気味です。
おそるおそる中を覗くとこんな感じ。遠くに市振方出口の明かりがポツンと見えます。線路を剥がしただけで、バラストはそのまま残っているようです。
さらに振り向くと一層不気味なものが。青海方のトンネルの入口とレールを曲げて作った雪覆いの朽ち果てた遺構です。
入口付近をよくを見ると土砂で半分埋まっていて簡単には入れそうにありません。山は右手なので土砂の傾きが逆のような気もしますが、壊れた雪覆いの端から積もっていったのだと気付きました。常に取り除かないとこんなに積もってしまうとは驚きです。この辺の山は常に「崩れて」いるのです。
廃トンネルからさらに降りて行くと再び立派なコンクリートの階段が現れ、日本海の海岸に出ます。
どうです?まさに「荒磯」という感じの風景。浜辺の石ころは荒波に揉まれて角が取れ、どれも丸丸としています。左手の岩場の途中に、階段の残骸らしきものがあるのがわかりますか? 今はなき「第一世代の道路」の一部なのでしょうか。
振り返ると、今降りてきた階段が沢沿いにそびえ立っています。雪覆いの遺構も遥か上の方に見えます。旧北陸本線はこんな険しいところを走っていたんですね。ちなみに一番最初の案内板にあった「栂海新道」とは新潟のとある山岳会が開拓した登山道で、ここ日本海を起点に北アルプス白馬岳まで続く壮大なルートだそうです。体力があれば登ってみたいですが。
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今月も鉄道雑誌が発売になりました。毎度のことながら誌数の多さに圧倒されてしまいますが、毎月買っているRM MODELSに加えて、表紙の「北陸本線」の文字と「日本海沿岸の線路改良跡をたどる」の記事タイトルが目に入ったので鉄道ジャーナルも買ってみました。今回は、その記事にも出てくる親不知(おやしらず)に残る廃線トンネルのお話です。3回書いた「糸魚川だより」の中では触れなかったのですが、けっこう貴重な遺構ということは知らなかったので紹介することにしました。しょーもない記事タイトルですみませんm(_._)m
廃トンネルへのアプローチは、国道8号ぎわに建つ親不知観光ホテルの前の駐車場の隅にあります。こんな案内板が立っていて、「日本海・栂海(つがみ)新道起点400m」とあります。「廃トンネルあり」とは書いていないので注意が必要です。「急勾配・高低差80m」の文字が気になりますが・・・
降りはじめはこんな感じで、狭いながらもちゃんと階段がついています。しかし・・・
いきなりケモノ道に豹変します。手すりだけが頼りです。先ほどまで降っていた雨でズボンの裾が濡れまくり。
滑らないように注意しながら降りて行くこと数分。レンガ積みのトンネルポータルが姿を現しました。道のすぐ脇が沢なのでこれ以上引けず、ポータルの全体像は撮れません。目が慣れないので中は真っ暗で、とても不気味です。
おそるおそる中を覗くとこんな感じ。遠くに市振方出口の明かりがポツンと見えます。線路を剥がしただけで、バラストはそのまま残っているようです。
さらに振り向くと一層不気味なものが。青海方のトンネルの入口とレールを曲げて作った雪覆いの朽ち果てた遺構です。
入口付近をよくを見ると土砂で半分埋まっていて簡単には入れそうにありません。山は右手なので土砂の傾きが逆のような気もしますが、壊れた雪覆いの端から積もっていったのだと気付きました。常に取り除かないとこんなに積もってしまうとは驚きです。この辺の山は常に「崩れて」いるのです。
廃トンネルからさらに降りて行くと再び立派なコンクリートの階段が現れ、日本海の海岸に出ます。
どうです?まさに「荒磯」という感じの風景。浜辺の石ころは荒波に揉まれて角が取れ、どれも丸丸としています。左手の岩場の途中に、階段の残骸らしきものがあるのがわかりますか? 今はなき「第一世代の道路」の一部なのでしょうか。
振り返ると、今降りてきた階段が沢沿いにそびえ立っています。雪覆いの遺構も遥か上の方に見えます。旧北陸本線はこんな険しいところを走っていたんですね。ちなみに一番最初の案内板にあった「栂海新道」とは新潟のとある山岳会が開拓した登山道で、ここ日本海を起点に北アルプス白馬岳まで続く壮大なルートだそうです。体力があれば登ってみたいですが。
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北陸新幹線ができたとき、今の路線はどうなってしまうのでしょうね。
北陸トンネル開通前の旧線は道路になっているところが多いようなので、クルマなら比較的行きやすいのでは?
糸魚川市内でも、直江津方面は自転車歩行者道に姿を変えていますので、トンネル跡も含めて散策するのは簡単ですが、親不知付近はほとんど手つかずで取り残された感じです。
北陸新幹線開業後、現北陸本線は並行在来線(三セク)に転換することが決まっているようです。大糸線(南小谷~糸魚川)や七尾線などの枝線がJRのまま残るのか、並行在来線と一括して切り離されるのかはまだ未定とのことでした。