モックアップを作ってE353系の車体構造を検討します。
ついにあの前頭部を攻略か!と思われるかも知れませんが、まずは中間車からいきます。難しいことは先送り主義。笑
形式図や運転台詳細図などを参考に断面図を作ります。紙厚を差し引いた大きさとし、両サイドはスノーマット紙の#300相当(約t0.35mm)、天地は同#400相当(約t0.5mm)分だけ小さくした図面をWordの線画で描きます。試作品とはいえ各部の寸法はかなり調整したので、このまま量産すれば妻板になります。
#400スノーマット紙にプリントアウトして切り抜きます。直線は定規を当てますが裾絞りのエグイS字カーブはフリーハンドで十分。たいした長さではないのでこれが一番手っ取り早く確実です。
内・外貼りの2枚重ねとします。
いつもなら紙帯をぐるっと巻いて展開寸法を求めますが、この車両はE257系などと同じく屋根構造が特殊なので両側板と屋根板は分けて作ります。真横からの投影寸法をもとに曲面による“伸び”を加味して作成した側板のテストピースを当てがって概ね合致していることを確認。
モックアップの全長は82mmで、左右でドアの位置と窓幅を変えてみました。窓抜きの前に裾絞りと屋根肩の曲げぐせをつけています。
裾のS字カーブは曲げが急なだけで特に難しいものではありませんが、デッキ部分のドアの取り付けに際しては注意が必要です。ダブルスキン構造でが外板が厚いので、表面のカーブに関係なくドア下端は床までストレートになるようなデザインになっています。
このため、ドアの下に薄紙を1枚貼って奥行きを調整し、表から見た時にドア下端がストレートになるようにしました。
側板と妻板を接着して箱にします。たぶん実車と同じ作り方。笑
S字絞りのおかげでいつも通りのヒノキ材の補強ができないため、4×4真鍮アングルを通常とは逆さにして車体下端に揃えて取り付けることにしますが、モックアップのために80mm×2=160mmも潰すのはもったいないので、同サイズの紙アングルを作成して貼り込むことにしました。内貼り(=窓枠)との高さ関係をチェックするだけなのでとりあえず片側だけ入れます。
これが内貼り兼窓枠。とりあえず設計上の寸法で切り出してあります。
やはりインチキ紙アングルでは高さがぐだぐだで、内貼りの下端をわずかにカットして所定の位置に収まりました。
妻面から見たところ。S字裾絞りの感じはそこそこ出せたのではないでしょうか。もっとも80mmそこそこのモックアップだから簡単にできただけで、20m級車体(250mm)を均一にきれいに曲げるのは難しいと覚悟はしています。。
あとは屋根を乗せるだけ・・・なんですが、これがまたクセが強い。上すぼまりの側板の間にt0.5mmの屋根を差し込むのはいいとして、赤丸で囲った部分については「側板の上端から屋根までの沈み込みは1~1.2mm(図面ないので感覚的に)」、「このツノのような出っ張り(恐らく雨水の悲飛散防止用)の車体中心側は屋根よりわずかに出っ張らなければならない」、そして「屋根の中央は側板上端より0.5mmぐらい高い」をすべて満足する必要があるのです。図面上はクリア出来ているのですが、さて実際にうまくいくかどうか・・・。
ちなみに実車はこんな感じです。「0系には雨樋があった!」以来の重箱つつき事案となってしまいました。笑 まあ生きている個体がいつでも眺められるだけまだマシなので、なるべく実車の感じに近づけたいと思います。
ついにあの前頭部を攻略か!と思われるかも知れませんが、まずは中間車からいきます。難しいことは先送り主義。笑
形式図や運転台詳細図などを参考に断面図を作ります。紙厚を差し引いた大きさとし、両サイドはスノーマット紙の#300相当(約t0.35mm)、天地は同#400相当(約t0.5mm)分だけ小さくした図面をWordの線画で描きます。試作品とはいえ各部の寸法はかなり調整したので、このまま量産すれば妻板になります。
#400スノーマット紙にプリントアウトして切り抜きます。直線は定規を当てますが裾絞りのエグイS字カーブはフリーハンドで十分。たいした長さではないのでこれが一番手っ取り早く確実です。
内・外貼りの2枚重ねとします。
いつもなら紙帯をぐるっと巻いて展開寸法を求めますが、この車両はE257系などと同じく屋根構造が特殊なので両側板と屋根板は分けて作ります。真横からの投影寸法をもとに曲面による“伸び”を加味して作成した側板のテストピースを当てがって概ね合致していることを確認。
モックアップの全長は82mmで、左右でドアの位置と窓幅を変えてみました。窓抜きの前に裾絞りと屋根肩の曲げぐせをつけています。
裾のS字カーブは曲げが急なだけで特に難しいものではありませんが、デッキ部分のドアの取り付けに際しては注意が必要です。ダブルスキン構造でが外板が厚いので、表面のカーブに関係なくドア下端は床までストレートになるようなデザインになっています。
このため、ドアの下に薄紙を1枚貼って奥行きを調整し、表から見た時にドア下端がストレートになるようにしました。
側板と妻板を接着して箱にします。たぶん実車と同じ作り方。笑
S字絞りのおかげでいつも通りのヒノキ材の補強ができないため、4×4真鍮アングルを通常とは逆さにして車体下端に揃えて取り付けることにしますが、モックアップのために80mm×2=160mmも潰すのはもったいないので、同サイズの紙アングルを作成して貼り込むことにしました。内貼り(=窓枠)との高さ関係をチェックするだけなのでとりあえず片側だけ入れます。
これが内貼り兼窓枠。とりあえず設計上の寸法で切り出してあります。
やはりインチキ紙アングルでは高さがぐだぐだで、内貼りの下端をわずかにカットして所定の位置に収まりました。
妻面から見たところ。S字裾絞りの感じはそこそこ出せたのではないでしょうか。もっとも80mmそこそこのモックアップだから簡単にできただけで、20m級車体(250mm)を均一にきれいに曲げるのは難しいと覚悟はしています。。
あとは屋根を乗せるだけ・・・なんですが、これがまたクセが強い。上すぼまりの側板の間にt0.5mmの屋根を差し込むのはいいとして、赤丸で囲った部分については「側板の上端から屋根までの沈み込みは1~1.2mm(図面ないので感覚的に)」、「このツノのような出っ張り(恐らく雨水の悲飛散防止用)の車体中心側は屋根よりわずかに出っ張らなければならない」、そして「屋根の中央は側板上端より0.5mmぐらい高い」をすべて満足する必要があるのです。図面上はクリア出来ているのですが、さて実際にうまくいくかどうか・・・。
ちなみに実車はこんな感じです。「0系には雨樋があった!」以来の重箱つつき事案となってしまいました。笑 まあ生きている個体がいつでも眺められるだけまだマシなので、なるべく実車の感じに近づけたいと思います。