こんばんは。
2017年の仕掛品退治プロジェクト第1号はどうしようかと考え、やはりこれをいつまでも眠らせておくのはよくない!ということで、阪急2000系に再々度チャレンジすることにしました。

着手したもののスタートダッシュが切れなかった一番の要因がアルミの窓枠です。阪急らしさを表現するうえで重要なパーツゆえ、すっきりシャープに表現することにこだわりすぎて試作を繰り返し、なかなか決定打が現れないまま時間だけが過ぎていきました。ある程度予想されたこととはいえ、ここらあたりで踏ん切りをつけないと一生このモデルを手にすることができなくなってしまいます。
そこである決断をしました。シール紙や真鍮線で窓枠を表現するのはやめよう、と。実車だってそれほど盛り上がってるわけではないのです。断面にテーパーがついていたり、上辺に水切りが飛び出していたりするためボリューミーに見えるだけで、窓枠のフチ自体は1/80換算でせいぜい0.2mmあるかないかくらいの厚みでしょう。なので、シンプルにシルバーの色差しだけで表現することにしました。

決断を後押ししたのがこの道具です。学生時代に製図の演習で使っていた烏口が引き出しの奥から偶然発見されました。ガンダムマーカーやポスカではある程度の“出っ張り”がないと均一な線を引くのは難しいですが、これならば窓の縁に引っかけてかなりシャープな線が引けそうです。もちろん簡単にスイスイ引けるわけではありませんが、真鍮線を曲げたり、シール紙の内側ぎりぎりをくり抜く労力と集中力に比べれば遥かに楽といえるでしょう。ある程度のやり直しもききますし。。

窓枠のしがらみから解放されたので、すぐにでも窓抜きにかかりたい衝動に駆られますが、ここは落ち着いて2つだけ確認しておくことにします。そのひとつがペーパールーフの展開寸法チェック、そしてふたつめが車体裾部のRの処理方法です。
この車体は比較的大きなRがついており、削り出しでは手間と時間がかかるので、側板下部を曲げて表現することにしています。そして補強とひずみ防止のためプラの不等辺アングルを裏側に貼り込むことにしているのですが、その寸法がイマイチ決め切れていなかったので、現物合わせで決めてしまおうというわけです。
まずは不要になった車体の端部を切り取って妻板に巻き付け、展開寸法が正しいか確認します。これが合っていないと脳天唐竹割の刑に処すことになるのですが、幸い今回は写真のとおりピタリと合っていました。

車体裾の補強にはプラストラクトのアングル素材を使います。丁度よい寸法の不等辺アングルがないので、3.2×3.2mmの等辺アングルの一辺をカットして使います。

結果として1.3×3.2mmの不等辺アングルであれば裾Rにフィットすることが確認できました。調べてみるとこれと同寸のチャンネル材があったので、溝の内側にカッターを入れて片側のフランジをカットした方が遥かに楽に量産できることがわかりました。プラアングルは必要本数をすでに買ってしまったので後の祭りです。。

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2017年の仕掛品退治プロジェクト第1号はどうしようかと考え、やはりこれをいつまでも眠らせておくのはよくない!ということで、阪急2000系に再々度チャレンジすることにしました。

着手したもののスタートダッシュが切れなかった一番の要因がアルミの窓枠です。阪急らしさを表現するうえで重要なパーツゆえ、すっきりシャープに表現することにこだわりすぎて試作を繰り返し、なかなか決定打が現れないまま時間だけが過ぎていきました。ある程度予想されたこととはいえ、ここらあたりで踏ん切りをつけないと一生このモデルを手にすることができなくなってしまいます。
そこである決断をしました。シール紙や真鍮線で窓枠を表現するのはやめよう、と。実車だってそれほど盛り上がってるわけではないのです。断面にテーパーがついていたり、上辺に水切りが飛び出していたりするためボリューミーに見えるだけで、窓枠のフチ自体は1/80換算でせいぜい0.2mmあるかないかくらいの厚みでしょう。なので、シンプルにシルバーの色差しだけで表現することにしました。

決断を後押ししたのがこの道具です。学生時代に製図の演習で使っていた烏口が引き出しの奥から偶然発見されました。ガンダムマーカーやポスカではある程度の“出っ張り”がないと均一な線を引くのは難しいですが、これならば窓の縁に引っかけてかなりシャープな線が引けそうです。もちろん簡単にスイスイ引けるわけではありませんが、真鍮線を曲げたり、シール紙の内側ぎりぎりをくり抜く労力と集中力に比べれば遥かに楽といえるでしょう。ある程度のやり直しもききますし。。

窓枠のしがらみから解放されたので、すぐにでも窓抜きにかかりたい衝動に駆られますが、ここは落ち着いて2つだけ確認しておくことにします。そのひとつがペーパールーフの展開寸法チェック、そしてふたつめが車体裾部のRの処理方法です。
この車体は比較的大きなRがついており、削り出しでは手間と時間がかかるので、側板下部を曲げて表現することにしています。そして補強とひずみ防止のためプラの不等辺アングルを裏側に貼り込むことにしているのですが、その寸法がイマイチ決め切れていなかったので、現物合わせで決めてしまおうというわけです。
まずは不要になった車体の端部を切り取って妻板に巻き付け、展開寸法が正しいか確認します。これが合っていないと脳天唐竹割の刑に処すことになるのですが、幸い今回は写真のとおりピタリと合っていました。

車体裾の補強にはプラストラクトのアングル素材を使います。丁度よい寸法の不等辺アングルがないので、3.2×3.2mmの等辺アングルの一辺をカットして使います。

結果として1.3×3.2mmの不等辺アングルであれば裾Rにフィットすることが確認できました。調べてみるとこれと同寸のチャンネル材があったので、溝の内側にカッターを入れて片側のフランジをカットした方が遥かに楽に量産できることがわかりました。プラアングルは必要本数をすでに買ってしまったので後の祭りです。。

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