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80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

山か棒か

2011-06-17 13:28:49 | 新幹線
こんにちは。

前回の記事について、軌道検測の専門家ととさんより「台車についている枠は棒状じゃなくて山型ではないか」とのご指摘がありました。
私も気になっていた部分なのですが、いかんせん0系の片手間に作っている車両ゆえ(爆)、詳しい説明をはしょってしまったので、ここで少し考察を書いてみたいと思います。
写真の転載許可を取っているヒマもないのですべてリンクですがご容赦ください。お手数ですがブラウザの「戻る」ボタンで戻ってください。


まず、このクルマの台車、TR8001が明瞭に写っている写真が以下のリンク先のブログにあるのでご覧下さい。6枚目の写真です。
しゅうちゃんのお出かけ日記(Byシュウチャン様)

ただし写真にも車番が写っているとおり、これは4001号時代のものです。枠は簡素な棒状をしています。
(余談ですが、試運転の様子を撮った他の写真も貴重で興味深いものがあります。)


一方、撮影年月が不明ながら、921-1に改番された後の姿はこちらにあり、山型の少しガッチリとした枠に変わっているのがわかります。
「保線ウィキ」中の921-1の写真


同じサイトには4001号時代の写真もあり、柵にかかっていて見にくいですが、どうやら「棒状」のようです。
「保線ウィキ」中の4001号車の写真


じゃあ、弟分として登場した921-2は山型?
「保線ウィキ」中の921-2の写真

うーん「棒状」ですね。。


もう一丁「鉄道ファン」2008年11月号P.34の写真を部分引用させていただくと、左側の4001は、これも非常に不鮮明ですが棒状、右側の921-2も棒状、と読み取れます。



さて、「山型」への改造がいつなのかは判然としませんが、921-1の経歴をみていくと興味深いことがわかります。東北新幹線の小山試験線へ転出して高速走行試験に供されたというのです。これが昭和53年(1978年)のこと。これをきっかけに改造されたのでは?
ちなみに、このときは既に軌道検測車をあらかじめ組み込んだT2編成が稼動中で、弟分の921-2はひと足先に廃車済みという情勢でした。

しかーし。
我ながらいい仮説だ・・・と思っていたところ、大変な証拠写真が出てきてしまいました。
リンク制限があるようなので情報だけにしておきますが、余生を過ごす「山型」枠をもつ921-1の姿で撮影場所は大阪第一運転所。そして撮影年月日はなんと昭和52年(1977年)7月12日!小山へ転出する1年も前ということになります。
※「築堤整備工段ホームページ」(DT200A様)「新幹線の名脇役 保守・試験車両 No3」より

転出へ向けた改造というよりは、すでにこの時点で改造はなされていた、と見るのが妥当でしょう。
「鉄道ファン」掲載の昭和39年の「棒状」の姿から昭和52年の「山型」までの13年間の空白。いったいこの間、いつ改造を受けたのでしょうか。興味は尽きません。


ひるがえってこのモデル。枠自体は瞬着で台車にとめてあるだけなので外すのは簡単なのですが(実際、台車を取り付けている時にポロッと外れた・・・)、前にもちょっと書いたように、1000形試作編成に牽かせて鴨宮時代を再現するのもいいかなーと思い始めており、921-1改め4001として竣工させる公算が大きくなりました。
(じゃあ1000形も作るわけね? グサッ・・・)


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921形の台車加工

2011-06-17 01:02:59 | 新幹線
こんばんは。

梅雨前線の影響で肌寒い雨の夜になっています。明日は回復するでしょうか。

この湿気のなか、台車の加工と塗装を敢行しました。
まずDT200の板バネ部分を糸ノコで切断します。



さらに四角い出っ張りもカットして、軸バネまわりがスカスカの状態にします。
このあと前後の軸箱の間に、t1.2mmプラ板から1.5mm幅に切り出した"梁"を瞬着で取り付けていますが、写真を撮っていませんでした。



床板や0系に使うDT200と一緒に艶消し黒を吹きます。



こんな感じで仕上がりました。



梁にグレーを色差ししてから台車を組み立て、床板に取り付けたところです。一気に軌道検測車らしくなりました。



真横から見ると、頭でっかちなプロポーションがよくわかりますね。



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921形、オデコの成形

2011-06-16 02:57:58 | 新幹線
こんばんは。

921-1のオデコを成形しました。

たまたま9×15mmという、うってつけのヒノキ角材があったので、これをベースに成形していきます。まず前面と屋根のRを写し取り、カッターでおおまかに成形。ここにヘッドライトの穴の位置をケガいておきます。



ヘッドライトケースはKSモデルの「キハ40、58系用」を使います。外径はφ3.5mmくらいでしょうか。4本入りのはずが、キハ47を作ったときに2本使ってしまったので、半分に切って使おうとたくらんでいます。セコイ!



このケースを埋め込むため、ケガいた場所にφ3.5mmドリルで穴をあけます。ピンバイスはφ3mmまでしかくわえられないため電動ドリルを使いましたが、下面ギリギリの位置にあけないといけないので、スロー回転で慎重にあけていきました。



穴があいたら屋根の曲面を削りだします。型紙や治具などは使わず、瞼に焼き付けたイメージを頼りにザクザクと削っていきます。何だかんだで、これが一番手っ取り早い!



ヒノキ材だけでは厚さが足りないのでt0.5mmのペーパーを1枚挟みます。計算上は1mm差が出るはずなのですが施工誤差でしょうか、幸か不幸か"紙一重"でした(^^;



そして成形したヒノキ材を重ねて接着します。



まだ粗削り状態ですが、丸々とした実車の雰囲気にだんだんと近づいてきました。



さて、ヘッドライトケースの穴掘りをしているとき、果たしてこのヘッドライトはどういったシチュエーションで点灯するのかな?という疑問ふつふつと湧いてきました。

というのもこの921-1は、車載の発電用ディーゼルエンジンを使ってノロノロと構内移動できるギミックを持ってはいたそうですが、基本的には911形ディーゼル機関車などに牽かれて動く"客車"。間違っても160km/hで推進運転などしなかったはずで、だとすると、構内移動時くらいしか点灯する機会はなかったように思います。
ならばヘッドライトはダミーにして、テールライトだけ点灯するようにしたい・・・

しかし待てよ。ひょっとして、後方確認のために検測中も点灯していたということは考えられないか? これはヘッドライトではなく実はサーチライトなんだ・・・

ホンモノの軌道検測員さん(笑)、どうかご教示くださいませm(_。_)m


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つぶらな瞳

2011-06-15 00:27:07 | 新幹線
こんばんは。

0系そっちのけで進めている921-1軌道試験車の続報。
あまり進んでないんですけど、お顔が片方だけできましたので・・・

形式図によると前面のRは半径4,000mmの単一円らしいので、これをもとに展開寸法を求め、前面を2枚ケガきます。写真はすでに曲げぐせがつけてある状態。



前位側を切り抜いたところです。窓上は1mmしかありません。のちのち、このスペースに手すりを植え込むことになるんですよ~。このクルマのチャームポイント、つぶらな瞳のテールライトはφ1.5mmであけてあります。



えいやっと組み立てます。なかなかいいカーブが出てるかも。。



裏側は、床板+窓の上下の3点で、幅とRを固定しています。



車体と合体。こうしてみると屋根の深さがよくわかりますね。オデコの部分はヒノキ材から削りだす予定。



からだはカピバラさん、目はウーパールーパーだな(^^;



台車(DT200)は、0系のT車同様、日光の木製床用マクラバリとエンドウのセンターピンを使って取り付けています。なお、板バネの削除や梁の取り付けといった加工はこれからです。



中間台車はセンターピン穴を3mmドリルで横に拡大して左右動に対応。上下動にも耐えなくてはいけないので、マクラバリなしで直に床板に取り付けています。
カツミ-エンドウ規格のプレーン車輪を切らしていたので、昔懐かし小高規格?の黒染め車輪を装着しました。左右のガタもなくベストフィットしています。



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カピバラさんと遊ぼう

2011-06-13 10:46:48 | 新幹線
こんにちは。

ほんの出来心で着工しました。カピバラさんこと921-1軌道試験車。
モックアップのつもりだったんだけどなぁー(^^ゞ


まずはいつもお世話になっている20100系文庫様から形式図をDL。
今回は比較される相手が居ないので0.5ミリ単位で1/87にスケールダウン。



断面はこうなります。0系の両サイドをストレートにした感じですね。特徴的な大きい屋根は恐らく、0系というかその試作車である1000形と同じような構造にしたためではないかと思われます。
図面で見る限り二重屋根構造になっていて、明瞭ではありませんが空調機器も一応積んでいるようです。窓は密閉だし、計測機器の保護も考えると、積んでないと困りますよね。。



窓は数えるほどしかないので、プリンタは使わず手でさくっとケガきます。紙は0系で使ったのと同じt0.5のスノーマット。



非公式側に2ヶ所ルーバー状のものがあるので、鉄筆スジ彫りで表現。なお屋根肩につく換気ルーバーは別途貼り付けにするので、ここではケガきません。



屋根の両肩の内側に軽くカッターでスジをつけて曲げぐせをつけ・・・



戻して窓抜きをします。
前面は別パーツ化して組み立てて合体させる予定なので、側板は乗務員ドアのあたりまでとしてあります。



内貼りと3×3ヒノキ材を貼って補強。屋根カーブの開始点と窓との間が1.5mmしかないため、上側の補強材を窓の上辺ぎりぎりに貼って、曲げたときに"ひずみ"が出ないようにしました。おかげで窓セルの接着シロは左右と下側の3点だけです。



間仕切りを前後に2枚入れて車体断面を固定。



屋根中央部はどうしても膨らんでしまうため・・・



屋根裏のセンターに縦桁を入れ、しばらく重しを載せて矯正しました。



公式側は窓が4枚。



非公式側は窓が2枚にルーバーが2ヶ所。



台車もスタンバッてます。


Webでみた写真ではDT200の板バネを取ったような形の弓形フレームの台車だったので、100系用にストックしてあるDT200を流用して加工することにしました。
3組で2両分を潰すのはどうかと思いましたが、レジンキャスト用の複製材料を買うよりは、車輪ナシのDT200プレーン軸用を1組買って手持ちの車輪をあてがった方がどうも安そうだと気づき、贅沢に2両分使うことに・・・(^^;


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