先日の山種美術館にて行われた講演会
「近代の文様と江戸のきもの」 丸山伸彦氏
を聴講しましたので、鑑賞した絵画も含め、その感想などを。
丸山氏曰く、
江戸時代の服飾の流行の発祥は
遊女から、市民、そして武家へと流れがあるので、
「モードはアウトローからはじまる」といえる。
それは世界でもまれに見ること。
「家紋の中に文様の蓄積があり、これがあったから、
市民がモードをつくれたのだ」
とおっしゃいます。
家紋の中に文様の蓄積があり、様々な文様へと発展しました。
最終的に武家社会では、家紋は家の象徴となります。
だから、TVドラマ水戸黄門で、
「この紋所が目に入らぬか~」と印籠の家紋を見せるだけで、
(徳川家とわかり)
「はは~」っとなるのですものね。
家紋の基本形は5つ。
下がり藤、木瓜(もっこう)、三つ葵、五三の桐、違い鷹の羽
私はきもの美人講座の受講者に、必ず家紋をお聞きします。
着付けを習いたいという学生でもほとんど知らなくて、残念に思います。
さて、展示のひとつでパンフレットの表紙にもなっている、
上村松園の『春芳』には梅の家紋が描かれています。
文様は、松に藤。
松は男、 藤は女で、夫婦や男女をあらわします。
色気のある文様ね。
文様や、色彩の手がかりとして、
寛文小袖のひな型本をスライドで見せていただきました。
これは私も以前他の美術館で展示を見ましたが、
相当面白いです!
大胆な構図に、色彩豊かな配色から、当時のモダンさを感じます。
そして、やはり流行がありますから、
職人さんたちが凝りにこって次の意匠を考えたのでしょう。
今見ても面白いと思いますのは、鳥のデザイン。
鳥を描写するのではなく、漢字で表すものがあるのです。
網の絵の上に「鳥」の文字だったり、
燕(つばめ)の文字が杜若に似ているからと、
杜若の花の位置に「燕」の文字があったり。
海外向けに復刻したら受けそうです。
その他、謡曲に由来するもの、源氏物語に由来するもの、など
文様は知れば知るほど面白い!
前週の皇室の文様と、江戸の文様、日本ならではの文様に親しみ、
ますます興味はつきません。
「近代の文様と江戸のきもの」 丸山伸彦氏
を聴講しましたので、鑑賞した絵画も含め、その感想などを。
丸山氏曰く、
江戸時代の服飾の流行の発祥は
遊女から、市民、そして武家へと流れがあるので、
「モードはアウトローからはじまる」といえる。
それは世界でもまれに見ること。
「家紋の中に文様の蓄積があり、これがあったから、
市民がモードをつくれたのだ」
とおっしゃいます。
家紋の中に文様の蓄積があり、様々な文様へと発展しました。
最終的に武家社会では、家紋は家の象徴となります。
だから、TVドラマ水戸黄門で、
「この紋所が目に入らぬか~」と印籠の家紋を見せるだけで、
(徳川家とわかり)
「はは~」っとなるのですものね。
家紋の基本形は5つ。
下がり藤、木瓜(もっこう)、三つ葵、五三の桐、違い鷹の羽
私はきもの美人講座の受講者に、必ず家紋をお聞きします。
着付けを習いたいという学生でもほとんど知らなくて、残念に思います。
さて、展示のひとつでパンフレットの表紙にもなっている、
上村松園の『春芳』には梅の家紋が描かれています。
文様は、松に藤。
松は男、 藤は女で、夫婦や男女をあらわします。
色気のある文様ね。
文様や、色彩の手がかりとして、
寛文小袖のひな型本をスライドで見せていただきました。
これは私も以前他の美術館で展示を見ましたが、
相当面白いです!
大胆な構図に、色彩豊かな配色から、当時のモダンさを感じます。
そして、やはり流行がありますから、
職人さんたちが凝りにこって次の意匠を考えたのでしょう。
今見ても面白いと思いますのは、鳥のデザイン。
鳥を描写するのではなく、漢字で表すものがあるのです。
網の絵の上に「鳥」の文字だったり、
燕(つばめ)の文字が杜若に似ているからと、
杜若の花の位置に「燕」の文字があったり。
海外向けに復刻したら受けそうです。
その他、謡曲に由来するもの、源氏物語に由来するもの、など
文様は知れば知るほど面白い!
前週の皇室の文様と、江戸の文様、日本ならではの文様に親しみ、
ますます興味はつきません。