イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

天地人~直江兼続とその時代~

2009-06-14 16:20:38 | 観劇・アート
サントリー美術館で開かれている
「天地人~~直江兼続とその時代~」
へ、参りました。

時間調整で、たまたま立ち寄ったのですが、、、
意外に、といっては失礼ですが、思ったよりずっと楽しめました!!

直江兼続は、上杉家の養子になっていますよね。
我が家の祖先は、どうやら上杉家にお遣えしていたようなので、
(詳しい事は分かりませんが、子どもの頃祖父から聞かされました)
ちょっと、興味がわきました。

入ってすぐ、甲冑に目を奪われました。
色は褪せていますが、当時はどんな色だったか、、と
「錆色」「縹色」など、色名と照らしながら見ます。
紋も意匠として随所に取り入れられていますが、
当時は養子縁組などが盛んなので、
紋は一つとは限らず、複数になることが多いのです。

赤銅で作られた甲冑の手の甲あたりを見ると、
桐と桔梗など、複数の紋が浮いて見えます。

「あら、これって、、、ルイ・ヴィトン?」

そうなんです。まるでルイ・ヴィトンのモノグラム状態なのです!
当時の戦国武将がルイ・ヴィトンなど知るはずもありませんが、
現代の若者が見たら、きっと、ルイ・ヴィトンのマネをしたと錯覚するでしょう?!^^);

その他に、腰周りに蒔絵があるものまであり、なんともゴージャス!
兜の流線型も素晴らしいし、
刀も美しいし、鞘に蒔絵が施されていたり・・・!(興奮)

驚いたのは、甲冑の「下着」。
甲冑を脱いでも見劣りしないように、なのでしょうか?
紺地に緑の、とても奇麗な文様なのです。
2種類の染色技法が使われていて、手が混んでいました。

当時の武将は、茶の湯と縁が深く、
直江兼続らが秀吉に招かれた二畳敷きの茶室の見取り図や、日記もありました。
先般、直木賞をとった『利休をたずねよ』を読んでいたので、
「ああ、これね!」と興味深かったです。

勇猛果敢で、知的な戦国武将たちを垣間見た思い。

展示品は、まさに「陰影礼賛」の美しさがありました。
ああ、やっぱり日本ていいなぁと、しみじみ思うのでした。

2日続きの美術館めぐり。
今回は、閉館時間までゆっくりと静かに楽しみました!


ルーブル美術館展

2009-06-14 15:51:16 | 観劇・アート
12日の金曜日、上野の西洋美術館で行われていた
「ルーブル美術館展」に行って参りました。

実は、一週間前にも来たのですが、
上野駅に12時頃着いたら、なんと1時間待ちの張り紙が!
駅の改札を出る事無く、引き上げました。

土日はさらに混むというので、
今度は開館ぴったり、9時半に到着。
すでに長蛇の列で、ゆっくり、ゆっくり進みます。
からっと晴れていい天気。しかし日射しがアツい・・・
入館までに25分かかりました。

当然、会場内の混雑はお察しの通りです。
チケットを前もって購入していたにも関わらず、
会期終了間際に飛び込んだ私がいけませんでした。

それでも、フエルメールの代表的な「レーズを編む女」は、
しっかり見届けてきました。
なにせ、思ったより小さな作品ですからね。
近づかないとよく見えません。

有名な絵画は図録や本で見て知った気になっていますが、
やはり、本物を鑑賞するのは全く違いますよね。
写真では実感できないスケール感や、タッチ、色、、、
画家の迫力を感じます。

宮廷のお抱え画家の肖像画作品からは、
当時の貴族、王族の暮らしぶりや趣味が伺えて楽しいけれど、
その中で、印象に残ったのは、農民の家族を描いた絵でした。
粗末な服を来て、食卓に集まった家族達の、その顔の崇高なこと。
おじいさんの顔は、まるで哲学者でした。
かたや35カラットのダイヤの王冠をつけたお妃様が描かれている中で、異彩を放っていましたね。

見終わって、かなり疲れました。
外に出たら、まだまだ待っている人たちの列。
この日はとてもよく晴れていたので、日焼けしそうです。

それにしても、開館時間をもっと調整してもらいたいですね。
平日は、金曜を除き5時までしか開いていないので、
当然フルタイムのお勤めの方は来れませんよね。
美術好きな私の友人は、お休みをとって観に行っていますが。

今回はあまりの混雑ぶりに、途中から閉館時間を5時から7時にしたようですが、
もっと早くからそうしていただけると良かったです。

次は現地で鑑賞するわ!!