気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

国民主導

2009-09-01 05:45:27 | Weblog
55年体制の始まりといわれる1955年に私は大学に入った。その私が来年は後期高齢者の仲間入りをする。考えてみると自民党の政治も長かった。そうしたことが党内に澱みを生み、国民に見放されたり、“お灸をすえよう”と思わせたようである。結果は選挙前の予想通り“政権交代”を前面に掲げた民主党の圧勝に終わった。
しかし、これは相手自民党の自壊作用に助けられた点が大きいと考えざるを得ない。もしマニフェストを無視したような政治を行ったら、間違いなく国民の心は離れてしまうであろう。
鳩山代表は記者会見で、「長く続いた自民党政権に対して国民が新たな政権を選択した。数に驕ることのない政治を行いたい」と述べた。また、大衆におもねたのか言葉を間違えたのか判らぬが、「官僚主導から国民主導へ・・・」とも語っている。
だがこの言葉には疑問を感じる。政府主導が実現不可能な時に備えた逃げとも取れるからだ。国民は民主党に政権を与えた。後は民主党が中心となり国を動かしていくのである。“国民主導”など不可能であり、“国民の意を酌んだ政治家主導”を進めねばならない。それが政治家の仕事であるのだから。