サクラ

花の代名詞であるサクラが盛りを迎えている。私も、上野や直ぐ前の中学校のサクラを眺めて春の訪れを実感している。今日はこれから靖国神社・千鳥ヶ淵へ出かける。
このサクラとは、バラ科サクラ属のうちサクラ亜属に含まれるものを指すようで、野生種と園芸種に大別されるそうである。そして、園芸種には200～300もの多くの種類があるという。日本に生まれてよかった。本当に楽しい！　サクラなんか嫌い！ そういう人はいないであろう。　
だが私にはサクラに対する嫌な思い出もある。千葉県成田山での、小学校の修学旅行時に起きた事件である。到着後、先生から注意事項を告げられた後にそれぞれ自由行動となった。
私は人だかりのしていた所へ寄ってみた。そこでは「デンスケ賭博」が行なわれていたが、初めての私にはそれが何であるか全く判らなかった。だが結果的に、持って行った小遣い総てを取られてしまった。子供の小遣いを！　何故そんなことになってしまったのか？　目の前で儲かっているお兄さん、「おれも儲かった！」と吹聴していた“サクラ”に勧められたせいであった。
楽しくなる筈の1日が憂鬱な1日となってしまった。もう60年も昔の話である。