地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

指揮官交代

2010年07月14日 | sri lanka
スタッフに愛された事務所の代表が離任。

私は代表が赴任した直後に着任したからほぼ丸々彼の行動を見てきたけれど、
こんなに激動の3年弱はあまりないと思う。
着任のその日から、あることが発端で我が事務所が当時立たされていた政府、メディアの強烈なバッシングに直面。
そして2008年後半から2009年の北部緊急支援。
政府軍と反乱軍の戦いの前線がどんどん北上し、ついに国連は北から撤退。
30万人の現地の人々を残して。
どんなに辛い決断だっただろう。
そして国内避難民キャンプ、通称マニック・ファームの建設。
戦地から逃れてきた人々は、今度はキャンプに閉じ込められる。
私のようなぺーぺーが無力感に苛まれている時、
彼はどんな思いで決断を下していたんだろうか。

彼から沢山のことを学んだ。
政治的な人ではあるけれど、少しナルシストだし、ユーモアのセンスもイマイチだけど(笑)、人間味があって、ものすごく仕事熱心で、頭がキレて、勤勉で、極め細かく、パッションが全面に出ている人である。
こういう人で、かつ愛すべき人というのは少ない。
彼の着任当時、事務所はバラバラだったけれど、
今ではオフィス内ではこれといった問題はほとんどないし、
何よりみんながマネジメントを信頼している。

彼からの最後のメッセージ。
Always question why. Try to understand the situation. It's not a rocket science. Always have passion. There is an answer.
常になぜかを考えなさい。状況を読みなさい。ロケット科学ほど難しくない。そして常に情熱を持ちなさい。そこに答えがある。

私個人には、こう言ってくれた。
Good luck.
君は素晴らしいプロフェッショナルだ。
笑いのセンスも抜群。
きっと成功する。
時々連絡をくれ。

リーダーのお手本みたいな人の下で働けたことを幸せに思うのでした。

次の指揮官はイラン人。
第一印象は、飾らない人。
その手腕に期待。