地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

ハート・マッサージ

2013年07月28日 | haïti

この間パーティで知らない人にいきなり

見透かされたように

「もっと心を開かないといけないよ」

と言われた

私のこと5分くらいしか知らないヒトに言われても

真に受けることないんだけど

ちょっと心に響くんだよ こういう類いの話

 

友達に連れられてヴードゥー教のお祭りに行ったとき

その言葉を思い出した

薄暗い「テンプル」に集まってきて

太鼓やトランペットの音に合わせて

延々と楽しそうに歌って踊る人たち

おばあちゃんたちが1時間ぶっ続けで歌って踊って(しかもみんな歌詞をちゃんと知っている)

私たちが業を煮やして去ったあとも

きっと朝まで踊ってたんだろうと思う

その間、間にちょっと不思議なリチュアル

真ん中の柱に向かって祈りを捧げて

聖なるボトルから水しぶきを吐き出したり

2人の女性の中に ある「セイント」が乗り移ったらしく

彼女たちは「司教」のいる部屋へ入っていった

何しているのか聞いたら

「ご飯食べてる」

だって

 

謎めくヴードゥ教

ほとんどのハイチ人が信仰しているという

もともとはアフリカから奴隷と一緒に伝えられた

今回もヤギとか豚とか鶏とか沢山生け贄にして

そのお料理に溢れた部屋に

司祭がいてご挨拶に伺った

ラム酒のボトルをお土産に持って

ちなみに司祭は平日は銀行員なんだってさ

 

異文化 特にアフリカとか南米とかハイチのそれは

ものすごい壁を感じるし

宗教となるともっとそう

警戒心と懐疑心と疎外感で

自然と心がきゅっと固くなってる

でも怖いもの見たさで出向く

じろじろ見られるのが少し痛々しくて

背中が丸まる

透明人間になりたいのに

次々やってくる 挨拶の握手もほっぺのキスも

受け入れの印だから感謝するべきなのに

ぎこちなく さりげなく

お祭りが2時間経っても始まらないのにも

そんなのハイチでは当たり前なのに

「日本のお祭りならオンタイムで始まるのになぁ」と要らぬ比較をしちゃった

批判的な考えが頭をチラツイているともう駄目出ししてる証拠です

いやな外国人!

 

こんな仕事もう10年くらいしてて

ある程度心開いているつもりだけれど

疲れの度合いとか

機嫌とか

アルコール手伝ってないときとか

異のものに対して

ものすごい「入ってこないで」オーラ出してるのかも

 

それでもやっぱり

日本で内輪片手に花火大会で「たーまやー」と叫んでいるよりは

生け贄のヤギの匂いの中で解き放たれたように踊ってるおばあちゃんたちを眺めるのは

私らしくて

心躍るのは間違いない

問題はもっとそれを楽しもうとリラックスする気持ちが必要なのだ


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