地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

要請主義

2005年08月26日 | rwanda
JICAの事業は「要請主義」というやり方で行われます

と、とつぜん、なんだよ。。。と思われた方はごめんなさい
でもね どういう風に日本の援助が行われるのかも 
ちょっと知って頂きたい気分のときもあるのです

「要請主義」とは?
 
こちらから「あんたの国 これできてないから これやりなさい」と押し付けるのではなく
相手国政府の意向を聞き
彼らのやりたいことを要請してもらうってこと

それに従って日本側(外務省とJICA)で
プロジェクトの内容を決めます

途上国にとっては こんなに寛大なやり方ないと思うのに

書類がなかなか出てこない。。。

はやく出せーーーーー

と突っついても出てこない
聞くと
8月はバケーションシーズンだから
政府関係者はほとんどお休み

        ・・・ ワシハ ドナイシタラ エエネン...


休暇中の大蔵省担当者をやっとのことでつかまえた

「あんなー これ出されへんかったら来年援助なくなんねんでぇ?!」

とは言いませんが

「あのー もう相当時間的にヤバイんですけど、、、」と聞くと・・・ 

「ナ、ナオコ 見捨てないでくれ 
僕は一生懸命やってるんだよぉ
僕も休暇だけど こうして必死にやってるよぉ
でも次官がサインしてくれないんだよぉ
そしてサインしないまま
大臣のところに持っていってしまったんだよぉ
大臣はまだ昨日赴任したばかりだから
そこまで回ってないんだよぉ
僕も今日も3回も大臣の部屋の前まで言ったんだけど
なかなかサインがもらえないんだよぉ」

・・・・・・。

     たわけっ


私は理解に苦しむ

重要な事態なんだから
秘書を説得するなり
上司を説得するなり
何とかしてサインのひとつやふたつ取れよーと言いたい

でもダメみたいなのだ
ルワンダは 相当タテ社会のようだ

日本もそうかもしれないけど
この怖いもの知らずのじゃじゃ馬は
あまり気にしてこなかったホホホ

だって 誰がどれだけ偉かろうが
大事なものは大事だもの

でもやっぱ 省庁のヒラ職員が大臣に会うには
敷居は相当高いようだ

そりゃそうか

でもぐずぐずされても仕方ない
きっぱり ばっさり 冷たく切る私オホホホ

「出てこなかったらそれまでです
来年の援助がなくなっても
私の知ったこっちゃぁありませぬ」

脅し?が効いたのか
担当者はとうとう大蔵大臣のサインをもらい
外務省のはんこももらい
私の出発寸前に
息を切らしてホテルまで来てくれた

でも何か変・・・
本来なら 要請「される」はずなのに
こちらが「要請しろーーー」と突っついている

これでいいのか?

よくわからないけど
メルシー エマニュエル

あなたの苦労と頑張りが実るように
一つでも要請案件が採択されるように
私 がんばるね