とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

多様な視点から考える避難所運営

2023年02月07日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
先々週、先週はスケジュール手帳が予定でいっぱいになりました。景観計画策定委員会(傍聴)、後期議員研修「こども・家庭を取り巻く現代的な課題と地方自治体にできること」、都市計画審議会(傍聴)。


コロナ過で自粛しがちだった学びの機会も取り戻しつつあります。「まちづくり緊急シンポジウム」(京都弁護士会主催:京都市の新景観計画について)、ごみ問題を考える学習会(政党に所属しない地方議員有志が専門家の助言を得て発足したもの)などです。

先週末は「きょうとみんなの防災カード」体験ワークショップ(きょうと男女共同参画センター防災事業)に参加しました。災害時の避難所運営には男女共同参画・多様な視点が欠かせません。

たとえ実現が困難でも人権に関る重要な課題として認識しておく必要があります。一般的に避難所の運営は自治会や町内会の役員や自主防災会のメンバーが担うことが多く、その多くが男性です。

このことを批判するつもりはありません。意図するところは、意思決定の過程に女性の参画があることの効果に目を向けていくということなのです。


たとえば、あえて女性5、6人にリーダー的役割を担ってもらい、相談、要望のとりまとめをしてもらったところ状況が一変した事例があったそうです。
*基調講演「男女共同参画・多様な視点で災害に備える」池田惠子教授 静岡大学教育学部 静岡大学防災総合センター

なにかと相談しやすくなっただけでなく、個人の苦情と受け止められがちな要望が避難所運営の全体的な課題解決につながったというのです。

カードを使ったワークショップで、わたしは「男女がペアで巡回した方がよいのはなぜですか?」というカードを選びました。お金も時間もかけずに、すぐにできることなのに、これまで気がつかなかったからです。

まずこのテーマで4人のメンバー(市民、府職員、市職員、わたし)が約8分間話し合いました。
*そもそも巡回ってするの?
*男女ペアの方が相談しやすい=ニーズが的確に拾えると思う
*ニーズが伝われば男女の性別は問わない、伝わることが大事なはず
*深刻な女性相談はすぐには拾えない、が、女性が顔を覚えてもらうことで次につながる
*安全面におおいては男女それぞれ複数での巡回が望ましい(特に夜間)

別のカードでは、避難所において互いに声をかけやすくするのにはどうすればよいか。特に男性の孤立を防ぐにはどうすればよいか、を話し合いました。

ひとりひとりのプロフィールを一枚の紙に書いて壁に張る、そこにはニックネームと趣味などが書かれている、というアイデアが出されました。避難所である種の匿名性をもってつながりあう、というのです。

互いを知らないことへの不安を解消する、その人の得意分野がわかる、これは平常時でのつながりにもなる、など場が一気に盛り上がりました。避難所におけるアナログ、ゲーム的要素の効果と重要性に気づかされました。


参加するたびに思うことですが(数年来、積極的に参加するようにしています)、男女共同参画という視点で防災を考えると、女性問題、人権尊重に大切な気づきがあります。議員活動に活かしていきます。



画像
庭の椿がまもなく咲くでしょう
どこからか種が飛んできて自生
成長していくつもの蕾をつけました




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