とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

総務文教委員会、終わる

2012年03月09日 | とだ*やすこの町政報告
昨日で所属する総務文教委員会が終わりました。平成24年一般会計予算案に賛成しました。委員会質疑は、議員にとって日頃の活動と問題意識が試されるときです。限られた持ち時間の配分、期待する答弁を引き出す方法に頭を抱えてしまいます。議員に「公平に」「平等に」割り振りされている時間ですが、「総務文教委員会」として執行部に質疑するのですから、持ち時間を使い切っていない議員がいる場合は、他の議員がその分、質問に充ててもよいのでは?と思います。議会改革についての議員研修や講演会に参加するうちに、そう思うようになりました。

議員に公平に持ち時間があるかどうかよりも(当然、保障はされていなければならない)、議会という機関が行政(執行部)に監視機能、政策提案機能をよりよく働かせることが実は重要で、時間いっぱい質疑することこそが大事、当たり前のことと思うようになったからです。質問の手法、スタイルの違いで、時間の使い方は違います。見識を問うか、疑義を質すか、政策提案するかでも変わってきます。議員にもっとも必要なのは「洞察力だ!」と支持者の方から厳しく言われていますが、一歩先を問う場合は説明が伴い、質疑は長くなります。

以下、戸田の質疑の一部をご報告します。みなさんと考え方は違うかもしれない。けれども、島本町の課題として共有することからはじめることが大事です。

公共施設や施設設備の設計図書の保管について(重要!)
設計図書の類は常識的に考えて、施設、施設設備がある限り保管するものと認識している。しかし、し尿処理場の設備装置、住民ホールの設計図書など、適正に行われていないケースが多々ある。これは非常に問題。設計図書等は、文書取扱い規定により「契約に関する文書で重要なもの」あるいは「財産及び町債に関する文書で重要なもの」にあたるものと考えられ、「永年保存すべきものに値する」という答弁を総務課担当課長より引き出しました。

他の課で「保存期間が過ぎているのでない」とごまかされ続け、「職務放棄ともいえる無責任さだ!」と住民の方から怒りに近いご指摘もいただいていました。今後は、追跡して「どのように改善したか」を質します。すべての公共施設の長寿命化が課題になっています。公共施設を資産ととらえて管理する必要があり(「パブリックアセットマネジメント」と呼ばれはじめているものです)、施設基本台帳の整備はその根幹をなすものです。民間の施設で技術者として働いておられた方からの厳しい、非常に重要なご指摘とアドバイスによって改善の機会が得られました。

公共施設管理に「パブリックアセットマネジメント」の考え方を
この言葉をそのまま使っている名古屋市□の考え方について説明を求めました。高度成長期時代に建てられた公共施設が一斉に老朽化を迎えています。社会経済情勢と国の財政難、少子高齢化などにより、廃止、統合をも視野に入れた管理運営と長寿命化が課題です。大型公共工事や耐震化等一連の借金がある程度整理できたときに、なにをして、なにをしてはいけないかの判断を謝らないよう、整理しておくことの意味はとても大きい。公共施設を資産ととらえて全庁的に整理する、アセットマネジメントの必要性について、島本町の認識を問い、着手するよう要望しました。このことは昨年の9月議会から訴えています。

ふれあいセンターの維持管理補修について
計画的な維持補修のため、予算ベースで修繕料が倍増しています。「故障機器放置様態、部品入手可能な内に至急交換対応を」と指定管理者からの報告がされています(情報公開請求により入手した資料)。音響、映像関係の機器については、入手可能なうちにメーカーより部品を調達しておく必要がないか。それこそが計画的維持管理補修、長寿命化ではないかと問いましたが、それは難しいという姿勢です。使うかどうかわからないモノは購入できないという理屈ですが、それがないために舞台装置などが使用不可能になることを「住民ホール」で学んだはずです。

館内での飲酒による泥酔も問題になっています。禁煙と同様、時代の課題ではないかと、わたしは考えています。公民館機能を兼ね備えて発足した経緯があるのは理解していますが、公共公益施設において、アルコールの飲酒を認め続ける必要があるのか、検討の価値はあると思います。

ふれあいセンターの「レストラン・やまぶき」の運営について
子育て世代が子どもを連れで集える場であるべきではないか・・・しかし、その姿がほとんどみられないのが現実です。賃借料に含まれているというカフェテラス部分もまったく活用されていない。どこかもわからない。公共施設に位置しながら禁煙が実現していないなど、運営に不満が寄せられています。過去にも指摘しましたが、禁煙にすれば営業が成り立たないという発言があったとかで、これが事実とすれば、公共施設に位置するレストランの考え方として問題です。以前、賃借料の妥当性について、近隣の相場と比べて安すぎないか(調理器具、更衣室等の設備も含めて月12万円)と指摘していたので、改善に向けてその後検討したかを問いました。

水無瀬駅周辺店舗の坪単価と比べて、一定妥当であると判断しているとの答弁でした。しかし他の議員からも「総合的にみて賃借料が低すぎる」「営業努力に欠けている」と非常に厳しい指摘がありました。開設当初から「使用許可」として毎年契約を更新していますが、そのために競争原理が働かないという指摘もあります。委員会で課題が共有できました。今後わたしは「子育て支援」の視点で、レストラン運営の改善を求めます。

高槻市、大山崎町との広域連携で「都市間共創」を
し尿処理の委託を断念せざるをえない状況になった今、高槻市とは今後の勉強会・ワーキングにおいて、既に担当課レベルで協議しているものを整理して共有、語り合える機会がもてるよう努めて欲しいとわたしは考えています。さらに、大山崎町についても庁内おける現状把握、情報の共有をお願いしたい。JR山崎駅のバリアフリー対策、体育館の老朽化、図書館新設などが大山崎町の課題ですが、先方はこちらの課題を解決できる強み(文化観光資源、学芸員の充実、コミバス運行の検討と試行、一部事務組合によるし尿処理施設など)をもっておられます。

少子高齢化時代の自治体財政は厳しく、両町あわせて人口約4万5千人規模で公共施設を共有するという意識改革ができれば、互いに自立したよい関係がもてるとわたしは考えます。そういう視点をもつことで、高槻市との連携にも新たな視点、新たな価値観が生まれてくるのではないか。広域行政に関する町長の見識を問いましたが、期待する答弁は引き出せませんでした。政治的に「はいそうですね」と答えられる案件でないことは百も承知。引き続き、調査研究し、広域連携のひとつの選択肢として、可能性を探ります。

各種団体への補助金制度の見直し(第5次行財政改革に掲げられている)は必須
団体運営補助から事業補助へ、めざすべき方向は定まっています。第5次行財政改革プランにも明記されています。市民活動を支援するため、行政が住民より信頼を得るため、金額の大小にかかわらず制度の見直しは必須です。新しい活動を支援するための財源確保の意味でも、既存団体の既得権を見直すべきです。検討の進捗状況と調査研究によりみえてきたものを問いました。

実行組合形式で行われているもの、町がすべき事業を委託していると考えられるものなど、補助金の「性質」による分類、分析に着手しているとのこと。課題はそういった情報の共有と職員体制の強化。総合政策部は大きな案件を多く抱えており、現状の職員体制では前に進まないと戸田はみています。既得権の見直しには第3者的視点が必要で、事業仕訳の手法を取り入れるなど、具体案について引き続き、調査研究します。

平成24年度、小中高校で配布予定の放射能についての副読本
この副読本のねらいはなにか、教育委員会としての認識を問いました。放射線等について基礎的な知識を得るきっかけとなり、資料的な存在として特に問題はないというのが町の見解です。わたしは、児童生徒に、事実と反した、安易な安心を与えるもので、問題が大きいと考えています。福島原発事故を受けて、放射能に対する正しい知識を伝える必要性を否定するものではありませんが、福島原発事故の惨状について一言も触れていないのは問題。放射線の危険性や悪影響についてはまったく書かれていない。ウソは付いていない、しかし、必要なことが書かれていない。偏った情報です。特に乳幼児や妊婦への懸念される影響について記述がないのは驚きです。

問題北摂の他の自治体では「配布はしない」と明確に判断されているところもあるので、渡し切りにするのではなく、学校に保管して活用するなど慎重に対応してほしいと要望しました。配布すれば、おそらく保護者から抗議が殺到するでしょう。引き続き、注目します。

他に、時間がなくて質疑できなかったこと・・・た~くさんありますが、機会をみつけて一般質問で取り上げたいと思います。

所属する総務文教委員会は終わりましたが、来週は、民生・消防委員会(13・14日)と建設水道委員会(16・19日)が開かれます。傍聴します。「人びとの新しい歩み」からは、平野かおる議員が質疑します。


画像は、山崎ポンプ場
今日、建設水道委員会に所属する平野議員とともに見学しました
長寿命化を図るため、約6億が必要とのこと(半分は国からの交付金が得られる)
現場をみておく必要性があり、上下水道部の説明を受けました

我が家のすぐそばにある施設ですが、雨水は河川(桂川)に
汚水は水無瀬川右岸の下水道に、必要に応じて強制的に流しています
大山崎町も含め、流域の洪水を防ぐために重要な施設です
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