とだ*やすこの「いまここ@島本」

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ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

ミスター・エネルギー飯田哲也さん

2011年07月30日 | とだ*やすこの活動日記
被災地は今、記録的な豪雨にみまわれています。水がなにもかも取り込んで、広範囲に移動しています。セシウムに汚染された牛肉が広範囲に流通しています。技術力、経済性、競争力などが優先され、生態系、内部被ばくによる生物(牛・人も)への影響や食物連鎖の問題について、しっかりと知っておくチャンスに恵まれていません。それだけではなく、「ただちに影響はない」「過度に反応する必要はない」「一年食べ続けても大丈夫」など、混乱を恐れる報道ばかりが続いています。

汚染された藁を与えられた牛の筋肉にセシウムがとどまるということは、その牛の肉を食べた人の筋肉にセシウムがとどまり、免疫力の攻防が継続して起こり、遺伝子に影響してがん発生率が高まるということになります。若者、子ども、次世代への影響が懸念されます。台所に一度も立ったことがない、子どもに離乳食を与えることがない、そいいった視点でものごとが語られ、経済性(実は利権)によって社会のあり方が決められてきた無念を思います。

7月23日深夜の「朝までテレビ」を録画で観ました(一部)。反原発・脱原発はもはや理念ではなく「現実」です。しかし、いまなお原子力の必要性から一歩も脱却できない人が実は少なくはないというのも、ひとつの現実と痛感しました。「汚染ホウレンソウ」を孫たちと食べていると豪語する原発推進者。そういった人々の発言力が利権や面子によって今なお守られていると思えてなりません。

飯田哲也(いいだてつなり)さんが原発の技術を「戦艦大和」に喩えて、既に戦争は終わっているのに戦艦大和を作り続けるに等しいと表現されたのが印象的でした。

原子力発電は「フクシマ」によって終わった技術であることを受け入れなければならない、とわたしは思います。「フクシマ」とカタカナで表現することが、地元のみなさんをおそらく深く傷つけ、被災地の現状からかけ離れた感覚であることは承知で、敢えて伝えたい。イタリア人ジャーナリストが、ヒロシマ・ナガサキを経験した国の国民が、どうして原子力発電をこうも簡単に受け入れたのか理解できかねている、と首をかしげておられました。同じ思いです。これがわたしにとっての「国際感覚」です。

さて、飯田哲也さんが、「辻元清美とともに日本を変える国政報告・永田町航海記」のゲストとして9月23日(祝)、高槻現代劇場に来られます。自然エネルギーの第一人者として活躍されていますが、京都大学で原子核工学を専攻され、大手鉄鋼メーカー、電力関連研究機関で働いておられた経歴から想像できるのは、より多くの方が共感できる、説得力のある「リアル」なメッセージです。

まだまだ先のはなしですが、TVや新聞紙面に登場された際に注目し、ぜひ直接お話をお聴きしたいと思っています。みなさまにもお知らせします。

辻元清美の永田町航海記  ~自然エネルギーが日本を変える~
日時:2011年9月23日(祝・金) 12:30~14:00
会場:高槻現代劇場 レセプションルーム
ゲスト:飯田哲也さん


画像は、安寧の都市ユニットのシンポジウムで訪ねた
京都大学・吉田キャンパス百周年時計台記念館(7月23日)
コメント
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