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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

議会改革特別委員会・第2部会

2010年12月17日 | とだ*やすこの町政報告
今日は「議会改革特別委員会」の部会が午前、午後、開催されました。準備に追われるばかりで、事前にお知らせできませんでしたが、第1部会は「通年議会」について、戸田が所属する第2部会では、議員報酬と議員定数についての議論へと進む予定でした。が、改革にあたり住民意見を集約する手法として「住民アンケート等」について一定のまとめを行うというところで、再び大きく躓いてしまいました。

「等」のなかには、直接対話による説明会&意見交換が含まれています。直接対話を行うことには概ね全員が同意の方向を示しているのに対して、当初から「直接対話の前にアンケートを集約しても期待する効果得られるとは限らない」「デメリットの方が大きい(住民の議会への理解度の問題らしい)」などの理由により、どうしても歩み寄れないという姿勢をみせる議員があり、「合意に至らない」という結論から前進できませんでした。

わたしは、まずは広く多くの住民のみんさんに「現在、島本町議会は議会改革に取り組んでいる」ということを周知したうえで関心を寄せてもらい、現時点での意見を集約し、結果を「現状」として住民と議員とが共有することが大事であると考えます。そうして対話のスタートに立つ方が、より建設的で具体的な意見交換ができると考えるから。

無作為抽出により(一例:2000人)を抽出すると回収率は高くなる傾向(京丹後市:無作為35.9%・市政関係団体等経験者59.2%)があり、できればこの方法をと思う反面、議会だよりに挟み込んで全戸配布した場合(久御山町2.5%)は、たとえ比較的回収率が低くとも、より多くの方に答えていただける機会を提供できるという点で、正直、迷うところがあります。

いずれにしても、開かれた議会をめざすために、住民アンケートでの意見集約は避けて通れないと考えます。難色を示す議員と、手法の問題・項目の問題はあるが概ね賛成という議員が多数であるにもかかわらず、「さまざまな意見があり合意にいたらない」という結論を繰り返す部会長・・・

堂々めぐりの議論の背景には、自らの意見や判断とそこに至るまでの過程を自分の言葉で述べないで、「誰が言っているか」「空気をよみながら」「より力の強い誰か、あるいは組織の構成員の意に沿う」(議員は本来独立した存在であり、特別委員会では会派、の拘束にしばられない意見を述べるられる環境)、」という、協調・調和という「美学」が潜んでいるのか。

アンケート項目に入れて、困る結果が出ることを恐れている(一例:議員報酬について「議員の報酬は多いと思いますか?」の設問など)と推測しますが、それも含めてまずは「意識調査」が必要で、なぜそのように思われているのか考える、議論することが大事ではないか、と戸田は、平野議員とともに主張し、澤嶋議員、外村議員も同じ考えです。

そういった「美学」を持ち合わせず(資質としても本来なかったと思うが、トルコ人との交流、中国社会での生活での葛藤を通して獲得できたもの)、そういったプロセスで意見を述べないわたしは、「人の意見に耳を傾けない」「村の掟を知らない」厄介者ということになるのでしょうか。

アンケート実施と直接対話、それぞれの手法は互いに補完しあうものであり、集約する内容の広さ、深さ、どちらも意味があるもので、アンケートのデメリットが大きいという主張の意味がどうしても理解できなかったのですが、「報酬」「政務調査費」など設問を考えると、議員として「デメリット」がある回答が来るということなのでしょう。

要は取りたくないという意思が、どこかに、あるいは誰かに存在し、それがみえる周りの人間の主張も、「空気をよんで」「歯切れが悪く」なってしてしまうということでしょう。当然「合意」には至りませんね。つまらない報告になってしまいました。ちなみに、戸田は「政務調査費」はあるべきと思っていますし、「議員報酬」については削減に反対。

このことについては、全国市町村議員研修への参加や識者による政策提言の調査研究を通じて学習し、今日の部会でしっかりと意見を述べたいと思。住民意見調査の手法について、その入り口にアンケートがあることが、必ずしも相応しくないと主張する意見により、議員報酬・定数については先送りとなりました。

画像は、畑でとれた舞茸
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