議論をする場合には
何が「論点」かを明確にする必要があります。
今日あるテレビ番組で、以下について取り上げていました。
白金に100人規模の保育施設を作る・・と言った
区の説明に住民が反対している!というもの。
ところがこの取り上げ方は大いに「論点」がずれていました。
最初拝見した時は、
白金という高級住宅地に保育所を作るのを
地元住民が反対している!という印象でした。
ところが住民が反対しているのは
建設予定地の公園を潰すことに反対しているだけで、
保育所を作ることに反対しているのではないということ。
報道の仕方によって「論点」がすり替えられる怖さを感じました。
しかもその公園は5年後には国道の予定地になっているというもの。
現在保育園の待機児童が100名を超えるため、
緊急にその対策を講じようというものでした。
一番の目的は、待機児童対策です。
論点は保育所建設賛成・反対ではありません。
論点は建設場所です。(プラス税金の使い方)
区では19カ所の建設可能場所の調査を行い、
それだけの広さがあるので、今回の公園を潰して・・・
ということになったようですが、
そもそも待機児童が100名いるからといって、
100名まるまる受け入れる施設が必要なのかどうか?
しかも、今回はたまたま100名急増したのであって、
少子化の現在100名規模の保育所の必要性が
今後あるかどうか不明です。
私だったら、30~40名規模の保育所を
3か所作った方が将来のことを考えてもはるかに良いと思います。
費用は100名1か所よりもかさむとは思いますが、
5年後に無くす必要もないし、もし少子化で利用者が減る場合には
1か所ずつ閉園していけばよいのです。
そうすれば待機児童の問題を解決することができて、
公園を利用している人たちにとっては
今後道路ができるまでは公園を利用することができます。
何か問題を解決しようとする場合、
他の問題を引き起こすようなことはできるだけ避けたいものです。
そのためには「論点」を明確にすることが大事ですし、
「論点」のすり替えなどがあってはなりません。
そして、そこに関わる人、組織、地域
みんなの満足を得られる結果を引き出して欲しいものです。