皆さんは劇作家・脚本家・映画監督で有名な三谷幸喜さんをご存知と思います。
映画ですと「ラジオの時間」「THE有頂天ホテル」
脚本ではNHKの「新撰組!」「古畑任三郎」など代表作があります。
私が一番好きなのは「振り返れば奴が居る」です♪
この三谷さんが大学在学中に結成した劇団が“東京サンシャインボーイズ”
「振り返れば奴が居る」で織田裕二さんを殺した役者として有名になった
西村雅彦さんもこの劇団の仲間です。
さて、この東京サンシャインボーイズにかつて3年連続で客演していた
近藤芳正さんから三谷さんとのエピソードをお聞きしました。
近藤さんは、ある年別の仕事の都合でやむを得ず
客演を断らなければならなかったときがあったそうです。
でも、せっかくの公演なので初日には観に行きます・・と伝えていたそうです。
そして、明日初日という前の晩、三谷さんから電話があったそうです。
「コンちゃん、明日の芝居なんだけど、ファミレスが舞台なんだけどさ、
幕開け前に舞台の上で、ファミレスに入りたいけど入れないという
設定で、30分ほど開演を待つお客様のためにちょっとやってもらえないかな?」
と依頼されたので、お引き受けしたそうです。
ファミレスの待合イスに座りながら、なかなか中に入れてもらえない役を
30分やって、その後大きな音が出たら、暗転するから、
それまでお願い!と言われて引き受けたそうです。
そして、当日舞台でファミレスの客の役をステージの上で30分間やり、
音が大きくなったので、ここで暗転したら下がればいいと思っていたら、
暗転せず!!(ガ~~~~~ン!!)
(じゃあ、どこで下がればいいんだろう???)
そのうち、ウェイトレス役の俳優さんが、舞台上でコッソリと
三谷さんからの伝言メモを持ってきたので、見ると
「コンちゃん ひっかかったね。」というようなことが書かれて居たそうです。
そして近藤さんは途中で他の出演者と一緒に舞台から
そでに引っ込む機会を得て、ホッとしたところ、
舞台監督さんから
「近藤さんがひけたところは、トイレなので、
トイレに行ったまま帰ってこないとお客さんがどうしたんだろう?
って思うから、舞台に戻ってくださいよ」と言われ、
(ええ~っ!!やっと、そでに引っ込めたのに・・・)と思いつつも
役者さんなので、トイレに行って戻ってきたように、
手を拭きながら舞台に戻り、
最後は他の出演者の皆さんと一緒に客席に向かってお辞儀をしたとか♪
練習も一切無く、出演できる役というか、とにかく
近藤さんにみんなと一緒に
舞台に上がっていて欲しかったのでしょうね♪
舞台で受け取ったメモには
「みんながこんちゃんのことを愛しているよ♪」と
書かれて居たそうです。
台本も何もわからない舞台に、突然存在させられて
どんなにか冷や汗をかいたことかと思いますが、
三谷さんは近藤さんだったら、
きっと場に溶け込んでくれる!!と
信じていたからできたのでしょうね♪
私もファシリテーター仲間と何かやることになったら、
きっと同じようなことをやろうとすると思います♪
だから、このお話を聞いたときに、
すっごく共感しました。o(^-^)o
もっとも、今回の近藤さんの立場になる方からしたら、
冗談じゃない!!そんなのやめて下さい!!と
言われそうですけどね~♪(^^♪
でも、大丈夫!!
そうなっても、できないことはさせませんから♪(^^♪
もちろん!私が近藤さんの立場になっても
やりこなしますよ~♪\(^O^)/