「謝罪」とは、
「謝ること」ではなく、
「謝罪の気持ちを相手に伝えること」です。
最近のニュースを見ていると、
本当の意味の「謝罪」ではなく、
相手に伝わるかどうかではなく、
「謝罪している」という行為のみを「謝罪」と表現しているように感じます。
例えば、
「申し訳なく思っています。」というのは、謝罪ではありません。
申し訳ないと思っている自分の感情を語っているだけです。
正式な謝罪ではありません。
相手に対して、真摯に
「申し訳ございませんでした。」と伝えることが謝罪です。
最近企業や組織のトップの方が記者会見で謝罪するシーンを拝見します。
「自分は知らなかった。(ので自分は悪くない。責任は私にはない)」
という謝罪会見の如何に多い事か?!
もしも企業のトップが本当に知らないとしたら、
そのような風通しの悪い企業が「優良企業」であるはずがないので、
トップ自ら、自分の企業や組織は“ダメ”と言っているようなものです。
仮に、本当に知らなかったとしても、
トップなのに知ることができないような組織にしていることこそが
トップの責任であり、反省すべきことですから、
全ての責任は自分にある!と謝罪すべきです。
それができないような企業は衰退していくことでしょう。
接客の素晴らしさで有名なRホテルでも
レストランでメニューに記載のものとは異なるものを提供していたそうです。
信頼を築くのはコツコツと時間がかかりますが、失うのは一瞬です。
しかも謝罪の仕方も不味かったのは、本当に残念です。
99%の人が素晴らしく頑張っていても、
たった一人の気持ちのゆるみや、これぐらいいいだろう・・というような
甘い気持ちが長年培ってきた信頼を一瞬で失わせてしまいます。
謝罪すべきことをしてしまったときは、
真摯に潔く、心からお詫びをするように心掛けたいですね。