日本は聖徳太子の時代から「和」を大切にしてきました。
聖徳太子の17条憲法に「和を以て貴しとなす」とありますが、
この「和」は、まあまあ・・・的な「和」ではなく、
しっかりと議論をし尽くしたあとのお互いの納得のもとの「和」です。
また、日本人が国民としてもっとも大切にすべきは「和」であると、
元皇族家の竹田恒泰さんが国体の本にも書かれています。
日本は「和」の文化なのです。
江戸時代は、争い事を起こさないために「うかつ謝り」という
“しぐさ”(考え方)がありました。
それは、例えば足を踏まれた場合に
足を踏まれた人から謝る・・・というものです。
「うっかりこんなところに足を出しておいてごめんなさい。」
と踏まれて、痛い想いをした方が自ら謝るのです。
そうすれば、踏んだ方は
「いやいや、こちらこそごめんなさい。痛かったでしょう?大丈夫ですか?」
と、お互いに相手を思いやり、労わることができるのです。
それが最近では交通事故などの場合に
最初に謝ってはダメだ!という風潮があり、
とても嘆かわしいと思います。
謝ったのは、自分が悪いからだと、非を認めているという考え方です。
この考え方はアメリカから入ってきたものです。
アメリカはディベートの社会であり、訴訟の社会です。
日本もそれに倣う風潮があり、今後は訴訟がどんどん起きるので
弁護士さんが大量に必要になる!ということで、
法科大学院が2004年にスタートしました。
しかし実際の日本では、それほど弁護士さんを必要としていなかったようです。
それは、日本人のDNAの中に「和が大切」ということが
擦り込まれているからだと思います。
実際に、交通事故の場合に
「申し訳ありません。。。」とすぐに謝ったところ、
「いえいえ。こちらこそ申し訳ない。」と穏便に済んだという人を
何人も知っています。
但し、これは相手に恵まれていたからかも知れないので、
誰にでも当てはまるのとは残念ながら言えませんが、
できればこのようにお互いにうかつ謝りをし合って、
穏便にコトが進む方がお互いにストレスも少なく済むと思います。
日本人として「和」の心はとても大切なものだと思います。
戦後の高度成長期に、ちょっと置き忘れてきた感がありますが、
今からでも遅くはない!!ちゃんと取り戻していきたいですね♪
日本がアメリカを真似しても、
そもそもの国の文化や価値観、大切なことの優先順位が違うわけですから、
日本は日本人として大切にすべきものを大切にしていきたいですね♪(*^-^*)