住宅地である久我山に、かつて高射砲陣地があった。
まあ、それもありなんと思う。
世代、年齢で想像力が分かれるのだろうが、
“想像力”のある人たちには興味は尽きないのだろう。
ここは久我山の住宅地の奥の運動場だ。
日曜日の夕方で、人の気配がない。
あまり使われていないのか、印刷局の運動場だそうだ。
この野球場のライトあたりに、高射砲陣地があったそうだ。
もちろん、今はなにもない。かけらもない。
わたくしはそれほど熱心な見学者ではなかったので、
説明者の話しの断片になってしまう。
昭和20年の6月か、8月かにここに、
口径15㌢、砲の長さは9㍍という高射砲が2門配備された。
(2門でよいのか)
それまでは、口径7㌢とかそのくらいだったらしい。
コピーの図面が半分しか見えないが、その高射砲だ。
1度射撃が実行される。
2機のB-29を撃墜したという。
その人たけもあった砲弾の弾丸は、今でいうクライスター爆弾
のような破壊力があり、200㍍範囲に効果があったという。
しかし、米軍はこのあたりの通過を避けて、それでチョンだ。
戦略性がここでも明白である。
蚊の多い場所でよわった。
なにもない場所にこのように人が集まっていた。
これをどう思うか。
ある面で、高級とも思えるが、
しょうもないとも思える。
さて、結構むずかしいかな。
わたくしは、少々想像力がある方であったか。