![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/83/ae4ebf6b658d140caf9ca50326f66881.jpg)
ロシアの原子力砕氷船「戦勝50年」は、現在、世界最大の原子力砕氷船です。
長さ、約160㍍。幅は約30㍍だそうです。
しかし、不細工としか云いようがありませんね。
最初、コンテナがずいぶん積まれてるなあ、と思ったものです。
あのソ連時代に建造されたと聞けば、まあ、納得もいきますか。
ソ連時代の1957年に世界初の原子力砕氷船レーニン号が進水し、
これまでに10隻を数えます
退役もあって、現在、保有するのは6隻前後だということです。
政府は、さらに3隻の新しい造船を計画しているという。
そのうちの1隻は、「戦勝50年」を上回り、世界最大になるのだそうです。
なぜか、わかりますよね。
温暖化とみられる、北極海の海氷減少のニュースがありましたよね。
そうです。欧州とアジアを最短距離で結ぶ“北極海航路”の有効性です。
ロシア領海では、通過する船に砕氷船の伴走が義務づけられている。
昨年11~12月には、ロシア政府系企業がチャーターした液化天然ガス(LNG)
輸送タンカーが「戦勝50年」に伴走されてノルウェーから北九州市
までの輸送に成功したといいます。
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(冒頭と同じ絵のサイズ違いです)
なぜ、原子力なのか。
原子力エネルギーは、他の燃料に較べて大きな動力が得られ、海氷を
押しのけたり、氷上に乗り上げて氷を割ったりしながら進むのに優れて
いるといいます。
計画中の新しい砕氷船は厚さ4㍍の海氷も割って進めるというのだ。
他の国では費用がかさむことなどから、造られていない。
レーニン号は、65年に原子炉事故を起こしている。
やはりね。
“北極海航路”の開発と新砕氷船の建造は、プーチン大統領の肝いり
なんであります。
温暖化という地球規模の変移があり、流通の地勢図が動き出し、
エネルギーの大きな変容も感じるのであります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/df/547b291b50a49a71ca0c35a68a293c2c.jpg)
このグレーの絵を見てほしい。
スエズ運河経由と“北極海航路”との差は歴然だ。
ムルマンスクは、原子力砕氷船群の基地です。
今回はマジですね。
(共同、SANKEI EXPRESS、によります)