![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/3d/538074223474b1c38dd1cc821eb4a9f7.jpg)
映像は、映し出されたもの。
「永井荷風」と踊り子たちが映っている。
荷風は中央左の眼鏡をかけて、目をつぶっている
おじいさんである。
浅草演芸ホールの会長、松倉久幸さんのお話を
先週土曜日に聴いた。
伴淳三郎、八波むと志。
渥美清。
長門勇、石井均、三波伸介、伊東四朗。
萩本欽一・坂上二郎。
北野武。
彼らの話、裏話といっていいものだと思う。
正直、いまさらの感もなくはなかった、が。
荷風じいさんは、よれよれの背広を着て足繁く楽屋に通って
いらしたそうで、あれだーれといってる間に入り込んでしま
ったそうです。
銀行などを信用せず、カバンにお金をいれていて、
踊り子たちに食事をごちそうしたりしていたそう。
男は相手にしない。
写真の中央右の踊り子がごひいきだったそうだ。
地方出身の貧しい娘を可愛がったという。
踊り子たちとお風呂に入ったとか、有名な話だが、
無害だったから、なんの問題もなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/0c/963214a6c582f57902f693e4290924e2.jpg)
これは、わかりますね。
浅草時代の渥美清だ。
なかなか芽が出ないし、からだをこわしたり、とかなり
辛い時代だったようだ。
踊り子たちは、合うとそれこそ献身的に尽くし、別れると
きれいに身を引いたのだそうだ。
渥美さんも辛い時を支えた女性がいらしたという。
彼は、結婚していたし、そんなに貧しくはなかったらしい。
その後、“寅さん”に至るのだが、
彼は、プライバシーを一再語ることをしない。
悲しいほどの“潔さ”を感じた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/06/31a6dcf22f77733e58e6572868cc6a05.jpg)
このちょっと前のイメージが強いおじさんは、
深見千三郎(ふかみ・せんざぶろう)という。
このおじさんが、
東八郎と、北野武を育てた師匠だという。
ふたりの芸風は、彼のそれだそうだという。
深見千三郎というおじさんは、
若い時の女性問題で手にそのおとしまえが残ったり、
とか、ガンコなキャラクターのせいも強いのであろう。
「ひと様の前に出ない」と浅草を出ることは
ゼッタイにしなかったそうだ。
関東というより、全国区芸人がどっさりいるな。
吉本なんか、目じゃないよ。
この流れがもう、ここからは無理なんだろうか。
新宿、いや他にはないな。
浅草に若手芸人育成のメッカは、
あり得ると思うな。
人材よ、いでよ。