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わたくしの永六輔さんイメージは“おばさんおじさん”と言ったところで、
あまり良いものではありませんでした。
セミナーというタイトルの講演会で、100人規模のかなり広めの“大会議室”と
標示された空間で、それは行なわれました。
わたくしも関係者のひとりでありましたので、少々仕方なくの気分もありながら、
お聞きいたしました。すいません。
永さんは車椅子で、義理の息子さんが押してなにかとお世話をされています。
78歳だそうで、パーキンソン氏病のリハビリに勤しむ日々なのだそうです。
が、写真でおわかりのように、話し始めて15分かそこらで立ち上がって話しを
続けます。
「立った方が話しやすいんです」とおっしゃって、危なげありません。
その上、話しがおもしろい。
口元が自由じゃないけども、声が大きくて通るから中味がほぼわかる。
パーキンソン氏病のことから始まり、展開する。行ったり来たりもするけど、
そういうお話しの足元のこともケロリとおっしゃる。
わざとらしさとか、てらいとか、そうしたものとは縁が既にないんですね。
話したいことを愉しく話される。
この会の性格が今ひとつつかめない、会場で顔をみてもつかめない。
それは話しの内容にも影響してしまう。と。
だからなのか、もう一度お話しさせて下さい、といって時間の通りに話し終わる。
気分いい。愉しかった。
気分のよさが今も残っています。
“おばさんおじさん”から、おばさんはほぼ無くなっていましたね。
お話しの中味は申し上げませんでした。