最近、この番組をみるとホッとして寝られる。
まず、テレビの中でリズム感がちがう。
一貫して変わることがないテーマのチョイスがある。
全体にただようセンスがよいのだ。
オールロケーションでお送りする“流浪の番組”。
毎回斬新な切り口で、 さまざまな社会現象を超バラエティー
チックにとり上げる。
番組は“元祖脱力系番組”をコンセプトとしている。
と書いてあった。
が、タモリがよいのである。
昭和57年10月8日スタートとある。ことしで29年目だ。
タモリはことし、66歳のはず。
たけしがいて、さんまがいて、タモリがいた。
紳助は少し後発か。
現状をどうみるか。
たけしはもはや痛々しい。紳助はご承知の通り。
最近は、決してみることのない、
フジテレビ系列のバラエティ番組『笑っていいとも!』は
「タモリ倶楽部」の4日前にスタートしている。
田辺エージェンシー、田辺昭知(田邊昭知)がかんでいたという。
シュールな芸風であったタモリを『いいとも!』の司会によって
その才能が鈍化するのを嫌って、『いいとも!』と同時にシュールさ
を全面に出した同番組を企画したと言われているのだそうだ。
そうだとすれば、大したものだし、
タモリ自体、ブレることのない29年だとすれば、
大したものとしか言いようがない。
吉本というシステム、総合力をもつ関西勢に対して、
なにかと心もとない関東勢は、たけしとタモリである。
わたくし、ムキになることはないが、関東だ。
現在、番組サブタイトルとして、英称「FOR THE SOPHISTICATED
PEOPLE」(フォー・ザ・ソフィスティケイティド・ピープル)が
使われているのだそうだが、それは気がつかなかった。
それに、定番コーナーとして外国アーティストの楽曲のフレーズに
着目した「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる
『空耳アワー』」はいわねば、ならない。
かなりドンくさい“安斎肇ソラミミスト”も取り上げなければ、
いけませんね。
やっぱ、関西勢はおしなべてドンくさいよ。ねっ。