感染症診療の原則

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大人の性の健康相談

2010-03-13 | (ちょっと休憩)ほんとに休憩
性のことで困るのは若い人だけではありません。

仕事がら、もちろん感染症相談が多いですが、相談者の年齢によってはテーマが少しずつちがってきます。健康問題ならば整理がしやすいのですが、「その周辺」問題もたいへん多く、医学的にどうこういえない、いいとか悪いとか単純に言えない問題もあります。

若い世代の相談〔電話相談〕には、性的な衝動コントロールに困っている、というのは10代-20代前半の若い男性の「困っている」相談です。命には関係ありませんが、生活の中でのお困り度はかなり高いです(受験期は特に)。
マスターベーションの回数というトラディショナルな(命に問題の無い)相談も定番。

「性的なことに関心がない」も、死なないし、まあいいじゃない・・・で、本人のお困り度は低いけれども、親やパートナーが「こどもができません」というかたちで相談してきたりします(セックスレス)。

最近の傾向として、ネット等の情報アクセスによって女性の認知や意識化がすすみ、「あたしは人とちがうみたいなんだけど変でしょうか」相談も増えました。

イギリスの科学者が「そんなものはない」といい、フランスの科学者が「いやある!」と真剣にG spot論争していたりもする昨今ですが・・・。

いちおう、一つの論点について複数の立ち場での主張を読むようにしています(--)。
オルガスムスのウソ (文春文庫)
ロルフ デーゲン
文藝春秋

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みんな、気持ちよかった!―人類10万年のセックス史
ジョナサン マーゴリス
ヴィレッジブックス

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これは鴻上さんの本で紹介されていた小説なんですが、参考になる視点もいくつかありました。
義務と演技 (幻冬舎文庫)
内館 牧子
幻冬舎

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