感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

血培は1セットで良い?

2024-06-14 | 青木語録
先月、ESCMIDというヨーロッパの感染症学会に行って参りました。

色々な国の訛りがある英語を聞き取るという小さなBarrierを越えるとIDSAのIDWeekには無い斬新なアイデアが多く有り、何となくマンネリ感のある米国のそれとは異なる刺激を貰える場所でした。二つ紹介します。

#1:血培は1Setで良い。
これはフランスのProと米国のConというDebateでしたが、血培1Set派にも傾聴すべき点が沢山ありました。
例:複数セットは汚染の機会を複数作っている。一番重要なのは血液のVolumeでありSet数ではない。間歇的菌血症の問題もVolumeが越える・・

#2:気管支鏡の先が顕微鏡 Endomicroscopy
これでのぞくとICU患者の胸部異常陰影が、肺炎ならば菌が見える、心不全ならば泡が見える、無気肺ならばCollapseしたものが見える・・

サクラダファミリアも素敵でしたが、さすがプロペラをジェットエンジンに変える、ペニシリンに加えセファロスポリンを見つける、空間でした。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8年前の警告が現実に | トップ | 6月19日 若セミ第1回(m3版)... »
最新の画像もっと見る

青木語録」カテゴリの最新記事