感染症診療の原則

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グラム染色をする循環器内科医 静岡の本康先生

2024-01-12 | 青木語録
このような誠実な感染症診療を続ける市井の開業医がいらっしゃる事に救われる思いです。

今年もよろしくお願い申し上げます.

年末に培養検査をすると結果が遅くなるのでまとめもこんな時期になってしまいました.
グラム染色数も51件とここ3年は低調ですが検体採取ができる場合には気道検体もとっています.
抗菌薬の使用状況はあまり変わりませんが使用する抗菌薬の種類は多くありません.
気道感染はPC系が多く、尿路感染は大腸菌のST感受性がよいため、GNRではSTを使用していました.
検体数が少ないのでアンチバイオグラムとは言えませんが大腸菌ではPC系も感受性が改善しています.




某国の実態↓↓



本康医院↓↓



本康医院の処方↓↓


インフルエンザは、ずっと流行しているので1年でまとめました.
年の前半は、抗ウイルス薬を使うことはほとんどなく後半は、ワクチン接種していない方はかなり症状が強く希望される方が多かったです.
現在はA型もB型も混在しており、初めて共感染も経験しましたワクチン接種が少なく、おそらく春先までは流行が続くと思います.
COVID-19は、行政で大きいデータをだしているので、今さらですがオミクロン対応ワクチンが有効であるような気がしたので少し項目を増やしてまとめてみました.
多くの件数ではありませんので、何か言えるわけではありませんがこのワクチンは有効と感じています.
新しいことはできないので、自院の診療状況を把握して少しでも余裕を持った診療をしたいと思います.
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