米国では大規模医療機関でのavian fluの迅速検査を検討しています。
あちらこちらの州で鶏や家畜の感染が認められているからです。
しかし、それでも現時点(CDCの2月5日現在)では
• Person-to-person spread: None
これが通常の広がる=「種を越える速度」なのです。
あちらこちらの州で動物や鳥に広がっていても人に簡単には入らないのです。
中間宿主などTrans . . . 本文を読む
「ゾンビ検査は辞めましょう」
ゾンビ検査、ここではCRPとESRを指しています。
無いと落ち着かない、検査室が開いていることが分かる、などPositiveな効果”も無いわけではないですが・・(笑)
見出し写真の医師:青木先生は研修医がプレゼンで誤ってCRPを口走ったら、外来をやらずに帰宅して仕舞ったことがありましたね・・(笑)
(写真の二人は共に感染症畑に居るな・・)
昨年のIDWeekでもQ . . . 本文を読む
60年間続いた、MMWRの発行がトランプ大統領により止められました。
編集長が研修医だった46年前は全世界に郵送されていて、アメリカの豊かさ、懐に深さ、何よりも見識の高さを示していました。
WHOからも抜けて、様々な健康、保健に関する援助も中止して・・
これから、結核もHIV感染症もまた増えてくるかも知れません。
感染症は国境を無視します。
途上国で発生したEpidemicが、回り回ってPan . . . 本文を読む
適切な抗がん剤にたどり着くまでに患者さんが副作用に悩まされる・・こういった事に対する1つの解決方法が魚にありました。
数年間続けてきたポルトガルの研究者の成果です。
患者さんの癌細胞を魚に植え付けて、その魚が住んでいる水に様々な抗がん剤を入れて、その細胞の増減を見るのです。
癌細胞に蛍光性が付けられているので増減を見ることが用意です。
魚の代わりに「フルーツ蝿」を使うことも可能なようです。直 . . . 本文を読む
2024年は皆様にとってどのような年だったでしょうか?
私は人生で初めて1人で大晦日を迎えております。これは97歳になる老母の様子を毎日見るためです。
私自身も71歳で典型的な老・老介護になります。
大晦日の今日は1日中アメリカの感染症学会IDWeek2024のセッションをオンデマンドで聞きながら教育に使えそうな部分はスライドにしておりました。
とても楽しくやはり自分は感染症専門医なのだなぁと . . . 本文を読む
人生最後の書評を終えました。
藤沼康樹先生の「卓越したジェネラリスト」という御本に対するものです。
遺言に代えて書き残しておきたかったことも書きました。
医学書院のホームページの「 「卓越したジェネラリスト診療」入門 」の書評のセクションをご覧下さい。
編集部のご厚意で、以下のリンクから直接行けるようにして頂きました。
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/det . . . 本文を読む
耐性菌は増える一方で、特にGNRの耐性は「耐性専門医」が欲しいほどに複雑化しています。
他方、セファゾリンなどAMR対策に必須の抗菌薬は欠品が続き、広域抗菌薬の使用を代替薬として使わざるを得ない状況が続いています。
そのような中、編集長はPhageと抗菌薬の併用療法の可能性を見つけた基礎的研究を知りました。
しかもPhageで細菌を直接殺すのではなくて、細菌に侵入するさいにPhageが利用する「 . . . 本文を読む
誕生日メッセージをありがとうございました。
FB等でMessageを下さったかたには、順番に丁寧に返信させて頂きます。
コロナ禍を機会にして注力する場所を少し変えましたが、基本的に次世代を応援するスタンスは変えておりません。
今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。
. . . 本文を読む
編集長が留学していた30-40年前とは大分変化したアメリカですが、今回は元共和党の大物達も民主党候補を応援するなど前代未聞の出来事も・・
腐っても鯛ではありませんが、アメリカの動向は今後も世界の人に影響を与えます。
編集長の恩人が多数居る・居たアメリカが健康で民主的な国であり続けることが出来るように祈っています。
あと約1時間でHarris氏とTrump氏とのDebate 始まります。 . . . 本文を読む
編集長の長年の理解は、嫌気性菌と腸球菌はOpportunisticで感染巣にいても、E.coliなど他の凶暴な細菌が治療されて消えれば、自分たちも立ち去る。
その証拠にセフメタゾールが有効であった腹水を伴う腹膜炎が後に腸球菌陽性であったことなどザラにあります。
しかし時代と共に編集長のこの考えを変える必要が出てきているかも知れません。
(少なくとも菌血症では)嫌気性菌の同定と感受性が重要である . . . 本文を読む