感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
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コンサルテーションのコツ

2007-02-28 | 青木語録
以前にも書いたのですが、コンサルテーションをして頂けるようになるには、専門家としてであっても、そうでなくても、それなりの時間がかかります。多くの臨床現場の先生がたは、それなりにご自身の抗菌薬の使用に自信を持っておられますし、今更、指導を受ける必要も無い、、と考えておられる事も多いからです。 そのような中で、感染症のコンサルタントを受けるためには以下の様な点が重要であると感じています。 #1:批 . . . 本文を読む
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「1年目にききたかった」という感想

2007-02-28 | 青木語録
昨日は以前研修医として教えていた医師の勤務している病院に招かれ、抗菌薬の適正使用のための感染症の考え方についての講義をさせていただきました。 当初の予定は90分でしたが、熱心な研修医に触発され終わってみれば2時間がすぎていました。 講義のあとに「1年目にききたかった」という感想がでていたそうです。 どうして「若手医師セミナー」をやっているのか、春から秋にかけて指導医の依頼のもと1年目の医師を中心 . . . 本文を読む

庶民派の寿司屋

2007-02-25 | (ちょっと休憩)B級グルメ道
金曜日にひょんな事から大きな検査会社の方と昼食をご一緒しました。検査の外注化など、本当に医療の事を採算度外視して考えておられる様子を見て、感心して帰って来ました。検査の話はまたにいたしますが、その時に頂いたお寿司が安くて非常に、非常に美味しいのでご紹介です。 魚がし日本一」という名前のお店でした。チェーン店のようですが、自分が利用したのは浜松町店でした。 魚がし日本一 (写真は名古屋の高層ホ . . . 本文を読む

寝ているの?

2007-02-24 | 青木語録
今日は、名古屋地区で講演でしたが、講演会場の後方にいる研修医、学生達の熱意と、会場前方におられた中堅(でしょうか?)の先生がたの聴講ぶりがユニークでした。 当然、若い学生や研修医達は最初から最後まで真剣そのものでしたが、前方の中堅クラスの女医先生は普段のお疲れか、講演が始まると潔く(?)つっぷして寝ておられました。「お疲れだな、、」と思って話しを続けていると、ここぞというところでは、さっとペンを . . . 本文を読む
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今年の参加者

2007-02-24 | 青木語録
毎年(なぜかゴールデンウイーク時期にかさなり)成人の感染症コースがあります。米国の感染症専門医の試験を受ける人たちは総まとめやUpdateに活用しているとのことです。 まだ定員枠はあるようです。 「今年行ってきますよ!」と声をかけてくださった方が数名。今年も日本から何名か参加されるでしょう。現地でも交流をたのしんでください。 http://cme.med.harvard.edu/index.asp . . . 本文を読む

2/24名古屋 第7回瑞穂リウマチ膠原病フォーラム

2007-02-23 | Aoki Office
講演タイトルを修正します。 チラシをいただきました。お近くのかたぜひご参加ください。 ************************************************ 日時;2月24日 16時ー18時 会場愛知厚生年金会館(池下) 地下1階 牡丹の間 参加;会費1000円  ※リウマチ学会1単位 16:15- 一般演題1 ○エタネルセプト投与下で発症した肺アスペルギルス症の一例 . . . 本文を読む

エライ!

2007-02-22 | 青木語録
昨日は、数日間の咳と労作時の軽度の呼吸苦、他院で指摘された右側胸水を主訴としてこられた70代男性の症例でChallengeを受けました。軽度の不穏、脈拍が100を超えていた以外、バイタルサインに異常無し。熱もありません。胸痛、血痰などなく、心不全様の症状・所見も無い方でした。 熱も無く、白血球も正常でしたが、高齢者の意識状態の変化を見て、敗血症の可能性を考えたER担当医師は早速、血培を採取。翌日 . . . 本文を読む
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千載一遇の

2007-02-22 | 青木語録
ある日の外来で50台独身女性、風邪の患者さんが受診されました。主訴は「風邪」。そして病歴も典型的な風邪のようで、しかも「一番酷かったのは昨日です、、」と既に回復過程にありました。以前ならば、「それは良かったですね。お大事に、、」とお帰り頂きますが、 最近は千載一遇のチャンスとばかり、それとなくHIV感染症の可能性についてお聞きする機会にさせていただいています。「性感染症に罹患する機会はありました . . . 本文を読む

忍び寄る耐性化の兆し その2

2007-02-20 | 青木語録
昨晩は京都感染症研究会で「抗真菌薬のOverview」を話してきました。早いもので今回で10回目になります。 世話人の藤田先生とお話をする中で、最近、MRSAのバンコマイシンに対するMICがジワジワと上がって来ているという話しをお聞きしました。グラム陽性球菌に対する抗菌薬のバラエティが増える中で、何となく油断しがちですが、作用機序が複数あり耐性を取られにくいと言われるバンコマイシンですら効かなく . . . 本文を読む
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忍び寄る耐性化の兆し

2007-02-20 | 青木語録
先日、旭中央病院でB群溶連菌の筋膜炎の症例を呈示して頂いた話しをしましたが、その時、クリンダマイシンが効かない株であった事を知らされました。「たかが溶連菌ごときがクリンダマイシン耐性な筈がない、、」と言ったら、研修医の水○先生曰く「でもUpToDateに載っていました、、、」との事。 後で群○大学の○竹先生にお聞きしたら「15%程度は耐性である、、」との事!!驚きました。 マクロライドに続いて . . . 本文を読む
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