先日、発熱、倦怠感、水様性下痢を主訴とした40代男性に関する症例検討会を中央線沿線のK病院で行いました。発熱、悪心、下痢といった症状からは、ついつい胃腸炎といった診断をしてしまいがちですが注意が必要です。
実は、悪心、嘔吐、下痢といった「胃腸炎」症状は、糖尿病のケトアシドーシスといった内分泌・代謝疾患でも生じるし、PIDといった「胃腸の外」の臓器の炎症でも生じるからです。もちろん、敗血症のよう . . . 本文を読む
昨日から今日にかけて、KKR札幌医療センター、磯部宏先生がたのお招きで、札幌に伺ってきました。幸い、100名を超すAudienceを与えられて、主として若い先生がたと有意義な時間を与えられて来ました。
帰りは早朝の便でしたが、ホテルから空港に向かう道から綺麗な完全な半円形の虹を見る事が出来ました。体調はイマイチでしたが、何か良い事の始まりを予感させられる朝でした。KKR札幌医療センターの先生 . . . 本文を読む
先日、群馬大学のIntensivist、林先生とご一緒させて頂きました。オーストラリアの著名なIntensivist兼Infectious diseases specialistの元で研究・研修される前に、一度、ご一緒に・・という事でお会いいたしました。
以前に群馬大学の感染症の集まりで講演させて頂いた時に、非常に鋭いコメントをされていたので、印象の強い方でしたが、更に研鑽を積まれる事になった . . . 本文を読む
今年は蚊が原因の感染症のニュースが多いなあとおもいます。
また、ワクチンがらみもとても多いですね。
日本脳炎は今年ネパールとインドでも報告が増えています。
石川県で5年ぶりに日本脳炎症例が報告されています。
石川県健康推進課は２６日、加賀地区80代女性が日本脳炎に感染していたと発表（今月死亡）。
9月中旬に高熱で入院。死亡後の今月25日に日本脳炎に感染していたことが検査で判明。
今年は全国で患 . . . 本文を読む
土曜日にビー○た○しの番組で、モンスターペアレント関連のインタビューを見ました。
「言った者勝ち」という言い方がありますが、賛成意見よりも反対・否定意見を言う人のモチベーションのほうが高いものです。実際に目に見える、聞こえてくることだけを重視されてしまいがちなので（メディア効果）ややもするとちがう方向へいってしまうものもあるなーと思いました。
疫学調査でいうとセレクション・バイアスですね。
とい . . . 本文を読む
先日Merck社のエイズワクチントライアルが中止となりました。
これは741人のワクチン群で24名がHIVに感染したためとのことです（762人のプラセボ群；21名がHIVに感染）。エイズワクチンはまだ遠いですね。
マラリアのほうは期待できそうな臨床試験結果がLancetに掲載されたとのことです。2008年半ばにはPhase3が始まり、早ければ2010年に認可を得る見通しもあるとのことです。
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HIV検査をすすめにくい人って誰？ということがときどき話題になります。
産婦人科医「友達の奥さん（妊婦）にはちょっと・・・」
内科医「患者が医者だと・・・」
その他「高齢者」「主婦」「著名人」 医療者バイアスというやつですね。「皆さんにすすめているんですよお！」とか、「やることになっているんですわ」という根拠のようなものがあるといいのでしょうか。
日本では結核患者に必ずしもHIV検査は . . . 本文を読む
ちらっと書きましたが、次回の若手医師セミナー11月18日はなんとなんと大曲先生がゲストで登場です。お楽しみに。
前に症例検討でご登場いただいたショーカマ（湘南鎌倉総合病院）のブランチ先生がブログで症例検討の様子を紹介してくださいました。
http://sogonaika.blogspot.com/2007/10/dr-makoto-aoki-what-great-guy.html
・・日本語はか . . . 本文を読む
ユーロサベイランスの最新号に、オーストリアの市中感染(community-aaquired)MRSAの記事がありました。
「オーストリアで報告された市中感染MRSA USA300」
調査の結果では、CA-MRSAは若年層で高いプレバレンスを示し、小児でも少数ながら報告がある。
ヨーロッパにおいてPLV陽性のCA-MRSAが分離される頻度は全体の3％程度であり、もっとも多いのはST80(spa . . . 本文を読む
28日～30日に日本エイズ学会に参加し、最終日には耐性菌研究会で薬剤耐性に関する講義予定です。
関心をお持ちの方は第一三共の中国支店かＭＲさんにお問い合わせください。
日時：平成19年 11月 30日（金） 19：00～
場所：広島全日空ホテル ３F アカシア
症例 2題 と 講義「薬剤耐性とその周辺」 です。
参加費；1000円
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