先日の症例はタフでした。スタートから「C型肝炎・肝硬変、吐血で外来受診してたら意識障害・・・」と来ましたから(まあ京都はタフなんです)
#1:吐血
まず吐血から・・。素直に考えると吐血と吐血もどきに分けて開始しなければなりません。上部消化管の中に血液が存在すれば、上部消化管のPrimaryの出血源であっても、鼻や肺からの血液が間接的に上部消化管に貯留しただけでも良い。
UGIから考えるとHIV . . . 本文を読む
パブコメは募集してもその内容は、必ずしも公開されたりしないし、どう施策に反映されるのか(手続きやプロセスとして)よくわからないことも多いのですが、昨年募集された予防接種制度の見直しについては、結果がすべて公開されました。
Blog 世田谷区で開業予定な小児科医のブログ
「パブリックコメントの集計。世田谷区で起こったこと。」
小児科の先生のブログに公開先のリンクがあります(資料4)。都内でおき . . . 本文を読む
HPVワクチンについては、各国で費用対効果の話は一般の人から専門家まで様々な議論がとびかった(今もとびかっている)のが、のちのち歴史的に意味のあることだった、、と書かれるのかもしれません。
「あれでみんなが考えるようになったねえ・・・」とか。
費用に何を含めるか、効果の定義や指標の妥当性が研究(目的)によって異なるので、まず最初に後ろのほうにあるlimitationを確認して読みます。
もちろん . . . 本文を読む
先日、日本のある薬が有効性の検証が難しいということでジェネリックともども販売中止(回収)になりましたが、「ではなぜ販売されたんでしょうねえ」と編集長に聞いたところ、そういった検証が必ずしも十分とはいえない薬は他にもあることや、(だから)「日本でだけ販売されている薬がある」ということでした。
ふえ~・・・そうだったんですか(- -;)よく知りませんでした。
いわゆる標準的な検討プロセスを経て承認販 . . . 本文を読む
今日の夜の番組です~。
感染症の話ではないですが、おととしの“新型”インフル騒ぎ、昨年の院内感染関連報道をみて、いろいろ疑問に思ったり考えるチャンスがありましたので、その「構造」をもう少し考えるのによさそうと期待している番組です(期待がはずれませんように)
メディアの限界もあるのでしょうが、つられて誘導されていく集団やこの国の「空気」のようなものも考えてみたいです。
NHKスペシャル 日本人 . . . 本文を読む
世界各国にはNational HIV Testing Policyなるものがあり、どのような優先順位で(Evidence basedで)行っていくかということの枠があります。
日本にはないために、重点強化地域という、新規感染報告の目立つ地域の担当者を厚労省が集めて会議をし、「もっと検査を増やしなさい」的はっぱをかけてます。国は支援であって、自治体が主体的にやることになっています。
もともと日本 . . . 本文を読む
先日、「HPVワクチンは、子宮のがんの予防だから、腹部に注射するのだと思っていた」という中学生に会いました(^^;)。
いろいろな人がいろいろな解釈・意見をもっています。
あったりめーだろー、という態度ではなく、「おおそうくるか」という新鮮な驚きを楽しみながら啓発していかないといけません。
HIVの治療のことを、新聞で「カクテル療法」と書いた時期があり、液剤シャカシャカして飲むと思ったひとたち . . . 本文を読む
変革か、さもなくば終焉か。
BBC 2月25日の記事ですが、英国のNHSの病院では、この先4年間0.1%ずつしか予算があがっていかないことが確定しており、その中でどう運営していくのか?ということが話題になっています。
Hospitals must adapt to new world, says NHS chief
もともと保健・医療は公的な側面が強いわけで、英連邦は特にそこに大きな予算を確保し . . . 本文を読む
(昨今のニュースの関係で)青木編集長が関心をもったFace Bookですが、つい先日つくったものの放置状態です。
30分説明してもFace Bookが何かを理解しません(編集長が)。
「メールとなにがちがうのだ」が繰り返される質問です。
・・・といっているうちに、、、つくったよ~とアナウンスしなくても、知り合いの皆さんにはすでに「早期発見」していただいているのですが(これがソーシャルなんとか . . . 本文を読む
感染症だけではありませんが、何かの数字を解釈する際に分母がとても大事です。
どのようなデザイン? 誰がサンプル? 有効回答率は? その中でのインパクト?
比較するデータも、まったく違うデザインの研究と比べちゃっていいの? 等です。
大学時代にも勉強することですが、臨床に出てからそのリアリティを実感しつつ再度勉強することはとても有意義だと思います。
先日記事にした、読売新聞のHPVワクチンで . . . 本文を読む