AKB48の旅

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大人と子供

2013年01月12日 | AKB
蒸し返しみたいな話なんだけど、「かわいい」というのは子供属性であって、それを至上の価値あるものとみなすのは、正に日本文化の特徴の一つ。江戸250年の平和の賜なんであり、本来、世界に誇って良いものなんだけどね。実際、アジアでは大手をふるって広まりつつあるし、欧米でも、若い世代からの浸透が進んでる。少なくとも「平和」を前提とするような成熟したエリアでは、「かわいい」文化は受け入れられつつあると言って良いと思う。

けれども、同時にこの動きは、疫病と飢饉、とりわけ戦乱に苦しみ抜いた結果であるところの、欧米的価値観の根底に抵触してしまうのは避けられない。不完全な人間であり、弱者であり、大人の庇護下でなければならない子供という視点からは、「かわいい」という価値観は決して無条件に肯定されるものではない。

さらには、あんまりこういう議論を見たことないけど、一神教の神であるところのgodと呼べば良いのかYHVHと呼べば良いのか分からんけど、その神の出自が「孤児と寡婦の守護神」であるというのも、ここに見事に重なってくることになる。というか、だからこそそんな出自の神が、一神教の唯一の神となったのかも知れないとさえ言えるのかも。

だからこそ、ここに表出してくる概念は、性的な存在である大人に対しての、性的であってはならない子供という対立構造になるのであり、ここんところが日本的な価値観からは見えてこない。たぶんあの写真を見て、真っ先に「児童虐待」なんて発想を持てたとしたら、それこそ日本人として異常ということになるし、けれども国際基準という名の欧米基準では、児童買春の蔓延るアジアという現実を含めて、間違いなくアウトな件でもある。

正にこれは「文明の衝突」なんであって、そこをどう解決するかは、たぶん「平和」が続くことを前提としての、日本と世界の水面下の戦い、多神教と一神教のせめぎ合いということになるんだろう。

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