AKB48の旅

AKB48の旅

「アイドルのコモディティ化」という視点

2017年08月02日 | AKB
乃木坂&欅坂、なぜAKBと人気逆転?AKBというビジネスモデルの終焉か
http://biz-journal.jp/2017/07/post_20012.html

「AKB48は、かつてのアイドルのように偶像的なキャラづくりをせず、“会いに行けるアイドル”として売り出し、様々なトピックをつくることで新たなアイドル像をつくり上げました。また、株主総会の議決権(選抜総選挙)や支店的展開(SKE48、NMB48など)といったアイドルと株式会社システムを組み合わせた点もAKBの特徴です。近年のヒットアイドルはBABYMETAL(アイドル+メタル)や、ももいろクローバーZ(アイドル+芸人)など、フュージョン(融合)型が増えています。一方で、自称も含めたアイドルは地下アイドルも含めれば相当数います。アイドルという市場は、コモディティ(汎用品)化した市場に入ってきたといえるのではないでしょうか」

マーケティング視点だとそう見えるんだろうなという、ある種典型的な議論のように読める。正に昨日の今日なんだけど、一例、SHOWROOMの前田裕二社長からは、決してそんな風には見えていないであろうと思われるわけで、なにが正しい正しくないよりも、こういった認識の違いこそが面白いところ。

杜撰な議論に貶めてしまうけど、マーケティング的な視点は、既存の枠組みへと「矮小化」するという方法論になりがちに思えるし、それは正に予定調和へと墜ちてしまうことでもある。秋元氏が常々「マーケティングはしない」と公言してる、そして間違いなく実践してる、そのワケが分かろうというもの。

一応念の為、「アイドルのコモディティ化」という視点が間違っている言いたいのではない。同じと思われる現象に対する認識を「自分ごと」「エンゲージメント」というふうにパラダイム転換できるかということ。もちろんそんなパラダイム転換が有意かどうかは、その時点ではほぼ未定なのであって、答えは1ミリ先の未来にあることになる。