AKB48の旅

AKB48の旅

読売新聞日曜版9月25日の「1分後の昔話」「何も答えられなかった彼女」

2016年09月26日 | AKB
ステージに立って、突然、泣き出してしまった候補者がいた。司会者が上手にフォローしながら、質問をするのだが、おそらく、頭が真っ白になってしまったのだろう。何度、質問しても何も答えられない。「私は誰? ここはどこ?」状態である。人生で、こんなに緊張したことはなかったに違いない。本人は、乃木坂とか、アイドルとか、夢とか、どうでもいいから、すぐにこの場を立ち去りたかったんだろうなあ。控え室に戻ったら、「せっかくここまで来たのに・・・・・・」と自分の不甲斐なさと夢が破れた絶望感に苛まれるのだろう。見ていて、可哀想になってしまった。

別室で行われた選考会で、なんと、その泣き出して何も答えられなかったコが圧倒的な支持を受けていた。審査員全員の票を集め、トップで当選だった。もちろん、僕も彼女がいいと思っていた。もし、誰からも推す声が上がらなかったら、僕はみんなを説得しようと思っていたのだが、他の審査員、誰もが彼女に魅了されていた。

不思議な世界である。ルックスが良かったり、歌が上手かったり、ハキハキとインタビューに答えたりするだけじゃダメなんだ。プラスアルファの魅力。理屈ではなく、引き寄せられるもの。オーラ? スター性? 運? 僕は、その何かを持った彼女を乃木坂3期生のセンターに迎えた。


その通りなんだろうなあとしか。”Pity is akin to love”というのもあるんだろうけど。

例によって乃木坂46への関心は薄いのだけど、3期生の大園桃子さんの名前はチェックしておいた方が良いのかな。