AKB48の旅

AKB48の旅

都市圏人口と散逸構造

2019年04月26日 | AKB
「県民の期待さめている。夢はどこへいったのか」 新潟メディア、NGTへの「失望」次々あらわ

AKB48グループの中でNGT48は最も「地域密着型」の展開に成功したと考えられてきた。それだけに、山口真帆さん(23)らの卒業という結末が地元に与えた失望や悲しみは大きかったようだ。

 山口さんの卒業を伝える民放の女性アナウンサーは涙で声を詰まらせ、NHKも新潟ローカルで山口さんの卒業を字幕で速報。ウェブサイトにあいさつの全文を掲載し、地上波の画面にQRコードを表示して誘導した。地元紙の新潟日報も1面コラムで「『夢』はどこへいったのか」と嘆いた。


負のエントロピーを実現するためには、膨大なエネルギーの蕩尽を必要とする。今回の事態は、散逸構造の破綻として理解できるわけで、その原因としては、残念ながら新潟大都市圏の規模という基本的なパラメータを上げざるを得ないと考えられる。

敢えて言い放つなら、初期HKT48でも類似の問題が起こりかけ、指原さんの投入によって辛くもカタストロフィーから免れたとも推定される。つまりは、AKBムーブメントの散逸構造を成立させるためには、北九州・福岡大都市圏の約550万人という人口規模でも不足するという結論にならざるを得ない。

新潟大都市圏の人口は、約140万人とのことで、これでは破綻もやむを得ないということになる。

高橋みなみらがNGT発足前に新潟県庁を訪問

権力の不在

2019年04月25日 | AKB
山口真帆のNGT48卒業発表に箕輪厚介氏「AKBグループの革新的だった部分、面白かった部分が…」

「それまでのアイドルと違ってAKBグループが革新的だったのは、可愛らしい女の子たちが上手に歌を歌い、ファンがそれを見るというんじゃなくて、どちらかと言えばファンが主役というか、運営側の一部のように応援し、推しメンを作り、距離感を作るという発明があったことだと思う。運営の“素人感“とか、時間も人もない中でやっていることがかえって突発的な面白さを生んでいる部分もあったと思う。だからこそ、すごく勢いがあった頃には事件やスキャンダルもある種の“ネタ“やパワーにできたし、AKBの面白い部分だった。しかし、今回のように真実がよくわからないまま運営が拙い対応をし、ファンに対して閉じてしまうということは、ファンに対して開かれていることがウリだったAKBにとって大きなターニングポイントになってしまうくらいの不信感が出てしまう。震えて泣きながら女の子が喋って、それでも笑顔で卒業って、ちょっと怖い。とくに加害者について言われている内容に関しては、運営から何らかのレスポンスは必要だろう。ただ、指原さんがこういうコメントをできるということは、まだ全体的には健全な空気があるとも思う」。

けっこう重要な指摘。誇張表現だけど目から鱗かも。

過去ログで散々論じてきたように、AKBムーブメントというのは、散逸構造による自己組織化共同体なんであり、必然的に内在する権力の不在という「問題」を隠し持つことになる。今回の事態というのは、正にこの「問題」が顕在化したと見ることができるんではないか。

もうちょっと噛み砕くと、企業統治というのもれっきとした権力なんであり、AKBGでは、恐らく当初からこれが欠落してる。散逸構造が維持されることこそがAKBGのAKBGたらんとするところなんであり、ここに制限を加える、あるいはわずかなりとも閉鎖構造化を目論むような動きは、もしかすると意図的に阻止されて来たのかも知れない。ちなみにここで「意図」することができるのは、正にこの構造を「設計」したであろう秋元氏以外にはあり得ない。

社長という肩書きの人がいても、劇場支配人という肩書きの人がいても、それは権力機構として機能しない。しないがために、決定された意思に基づく問題への取り組みは成されない。いや、それどころか、噂の域を出ないにせよ、今回の事態は、正にその散逸構造故の、避けがたい必然的なアスペクトすら持つことになる。

問題点は、実はAKBムーブメントの基本構造に根ざすものなんであり、これを解決することは、カタストロフィーを引き起こす可能性を大きく引き上げることになるのかも知れない。否、昨年の選抜総選挙が正にそうであったように、既にカタストロフィーは始まってしまったのかも知れない。

「権力」の性(さが)


指原P

2019年04月24日 | AKB
イコラブ、指原Pの配慮に感謝「ちゃんと応えていかなきゃ」

指原は5日後の28日に横浜スタジアムで行われる卒業コンサートでAKB48グループ卒業を控える。メンバーは「観に行く予定です」といい、高松は「最近、=LOVEの3人が初めてグラビアをさせていただいたんですけど、それも指原さんが決めてくださった。指原さんが私たちのために出させてくださいと言ってくださっているのを知って、すごくうれしくなったし、ちゃんと応えていかなきゃいけないなと思います」と気を引き締めていた。

押しも押されもしないプロデューサーぶりということで。

ヒトリゴト

2019年04月23日 | AKB
本ブログは、そもそもが「独り言」に毛が生えたようなものなんで、敢えて言う必要もないんだろうけど、いちおうタイトルは「ヒトリゴト」ということで。

「最悪」という言葉のハードルは、下げない方がいろいろ捗るものです。山口さん、長谷川さん、菅原さんの卒業は、確かに一見「最悪」に見えるかも知れませんが、人の悪意というものは底無しなんだという「現実」にも目配せをしておく必要があるんじゃないかと思います。

山口さんの語るとおりとすれば、法人サイドのポジショニングは、隠蔽、保身、無能、そしてブラックのいずれか、もしくはその全部ということになるでしょう。そこにはなお明確な「悪意」が存在するとまでは言い切れません。繰り返しますが、人の悪意は底無しです。「最悪」という言葉は、そんな底無しの「悪意」の淵のためにとっておいても、バチは当たらないと思います。

隠蔽、保身、無能、ブラックに墜ちた法人サイドに対して、一個人事業主が取れる手立てはそうはありません。卒業という選択肢は、そんな中でももっともニュートラルに近い穏やかなものです。訴訟、批難、泣き寝入り、飼い殺し、脅迫、排除、抹殺と、あり得る状況を並べてみれば、「卒業」の立ち位置が見えるんじゃないかと思います。



NGT山口さんら卒業発表全文

2019年04月22日 | AKB
NGT山口さんら卒業発表全文

■NGT48 山口真帆さん卒業発表(全文)
私、山口真帆はNGT48を卒業します。
きょうはちゃんと紙に書いてきたので、皆さんへ今まで黙っていた思いを言いたいと思います。
私はアイドル、そしてこのグループが大好きでした。
だからこそこのグループに変わってほしかったし、自分がつらかったからこそ、大切な仲間たちに同じ思いをしてほしくないとすべてを捨てる覚悟でとった行動でした。
事件のことを発信した際、社長には不起訴になった、事件じゃないと言われ、今は会社を攻撃する加害者だとまで言われていますが、ただメンバーを守りたい、まじめに活動したい、健全なアイドル活動ができる場所であってほしかっただけで、何をしても不問なこのグループに、もうここには私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。

目をそらしてはいけない問題に対して、そらさないならやめろ、新生NGT48は始められないというのがこのグループの答えでした。この環境を変えなければまた同じことが繰り返されると思い、きょうまでずっと耐えて最善をつくしましたが、私にできたことはほんのわずかなことでした。

私には人の命より大切なものがなにかは分かりません。大切な仲間たちが安全にアイドルをできる毎日になってほしいと心から願っています。
そして私がこうして世間に発信してからも、寄り添ってくれたのは、玲奈(長谷川玲奈)とりこ(菅原りこ)ともふ(村雲颯香)でした。
みんなの今後が決まったらこの発表をすると決めていました。いまの私にNGT48のためにできることは卒業しかありません。

ファンの皆さまには本当に申し訳ないと思っています。たくさんの方が応援してくれて、私のもとには同じような被害にあった方からもメッセージが寄せられ、私をみて勇気や元気が出たとおっしゃってくださる方もいました。
ですが結果的にこのような形になってしまったこと、その方たちの希望もなくしてしまったのではないかと、とても申し訳ない思いでいっぱいです。

正しいことをしている人が報われない世の中でも、正しいことをしている人が損をしてしまう世の中であってはいけないと私は思います。
たくさんの方が私のために自分の時間を削って私のことを支えてくれました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後は皆さんご自身のために楽しいことに時間を使い、幸せになってほしいです。皆さんが私に幸せになってほしいと願ってくれたように、私もそう願っています。

そして、私をいままで支えてくださったファンの皆さん、このような形で卒業することになってしまい、本当に申し訳ありません。
以前のように歌って踊って毎週のように握手会があって、お互いにまたねって言いあいたいのですが、5月5日と6日の握手会で最後の握手会になります。今までお休みをさせていただいていた握手会もそこで振り替えをさせていただきます。そこで、「またね」の続きができたらうれしいなと思います。そこでは一緒に夢の話をしましょう。

そして最終活動日は、れなとりこと一緒に5月18日の卒業公演になります。けができょうの公演に出られていなかったりことリハビリをがんばって、またステージで笑顔で今度は夢に向かって歩いていく姿を皆さんに見せられることができたらうれしいです。
私がこれからできることは、いまの苦しい姿ではなくて、笑顔で幸せな姿をみせて、皆さんに元気を与えることだと思います。

皆さんが私を助けてくれたように、私も困っている人に手をさしのべられる人でありたいなと思います。
一人の人としてまた皆さんに愛してもらえるように、がんばります。

そして今回のことで、私はNGT48にならなきゃよかったんじゃないかって思うこともありました。だけどやっぱりこうしてみんなとステージに立って、みんなで公演をしてファンの方に声援をいただいて、メンバーのみんなやファンの皆さんと出会えたことが幸せです。NGT48になってよかったなと思います。

メンバーのみんなにもファンの皆さんにもこれからの人生まっすぐ生きて、みんなには笑顔で笑っていてほしいなと思います。
残り1カ月もありませんが、最後まで1人の人としても、NGT48として皆さんに今度は笑顔でまたお会いできたらうれしいなと思っています。
あと少しの間ですが、どうぞよろしくお願いします