幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

崩れ落ちる足元

2022-08-28 00:29:00 | Weblog
 
最近わからなくなってきた
根本的なことが
初めからわからなかった
今になって
それに気づいただけかもしれない
でもそうなると
立ってる足元の地面が
ガラガラと崩れ落ちそうで
恐ろしい
でも私という人間は
初めから
そんなものだったのかもしれない
だから
ちょうどいいのかもしれない

地震になって
大地が崩れ落ちていく
僕は夜中
車を走らせる

執着していた思い出が
苦しみになる
未来はリスクを掛けた
ロシアンルーレット
他に誰も
決断してくれる人はいない

いくらスピードを出しても
振り切れない

そもそも
追いかけてくる誰も
もはや存在しないのに

何から逃げているのか?

むしろ
どこかに向かっている?

どこにも存在しない真実に?

矛盾のうちに
打ち消し合って
とっくに破綻してしまった

イデア

摩擦のストレスに耐えられずに
精神も破綻した

だから
詩は
ただの夢だった

かつて見た同じ夢を
二度と見ることができないのに
詩の章句を暗記してどうする?

意味がないばかりでなく
自己破壊するだけ

暗記した章句が
美しければ美しいほど
それが真実だと信じれば信じるほど

自己は粉砕されていく

永遠など
そもそもどこにある?

狂人だけが垣間見れる

でも狂人になれば
混沌そのものが
秩序になり
知性になり
五感になる

世界が逆転して
裏返しになる

だから
もう少しだけ
付き合ってみようと思う
炎と
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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