僕は自分の脳内を食べている
黄色い蝶が回転しながら
透明なモスクのドームから滴る
ダイヤモンドの雨水を除けて飛ぶ姿を
太陽の光で焼かれてしまった目玉の裏で追いかける
プラチナでできた、地下深くに下るエスカレーターに乗る
間もなく、グランド・セントラル・ステーションだ
ここから国際空港に着く頃には
空はすっかり暗くなっているはずだ
そう思いながら、カウンターに座って
アイス・コーヒーを飲んでいる
見えるもの全てが醜い
聴こえる全ての音がうるさい
静かに目を閉じて考えてみれば
創造的アイデアがあっちこっちに浮かんでいても、表現するには時間が必要だ
試しに、ひとつのアイデアを採用して
一連の行動のルーチンに自分のやり方で参加する
でもあまりオリジナルになり過ぎないようにしなければならない
だれにも理解されないなら、存在していても意味がない
逆にあまりにポピュラーになり過ぎてもいけない
群衆の雑踏に踏み潰されるだけだろう
今のところ、脳内を食べ尽くすことはできそうにない
空は何もないクウだとしても
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