幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

秘境の地での幽体離脱

2018-04-12 23:59:26 | Weblog

プラハの山奥オセク村で

温泉に入って古城を見上げる

小銭数ユーロで

今晩何食える?


コタツがあったら入りたい

そうしたら不眠もまんざら悪くないかも

大柄な女性がコタツの中にいたら

窮屈で眠れないかも


会話しながら見てる

ぜんぜん別の風景

テレパシーでお見通し

だって全部丸見えだもん


時空を超える時空連続体

事象の地平面に打ち寄せるさざなみは

いつかあの大洋に沒して

高気圧になって霊は上昇する


嘲笑われ

ヒソヒソ噂され

後ろ指を刺され

金輪際サヨウナラ!


あの古城の上空の絹雲


だれも届きやしない


見れもしない


それが秘境の地での幽体離脱ということ