幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 柵にひっかかっているシリウス

2012-10-08 01:56:44 | Weblog

 
 
  柵にひっかかっているシリウス
 
  ほんとうに真っ暗で
 
  希望なんかないみたいに
 
  でも、あの
 
  目と目を見つめ合った女の子
 
  僕がきみに興味があること
 
  知ってるかな?
 
  ひっかかっているシリウス
 
  僕が掴みとって
 
  逃がしてやる
 
  いつか寝た
 
  娼婦のように
 
  床に寝かせて
 
  知ってる? 知ってるの?って
 
  誰にも話したことのない秘密
 
  言い当てて
 
  驚かせてあげるよ
 
  柵にひっかかっているシリウスにも
 
  判るように