宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

4月30日三峰の釣果

2011-04-30 19:16:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
<PENTAX K-5 による天体写真>

GWの前半期待であちこちと走り回りましたけど、
チョット残念な空でした。自分的には各レンズとカメラの評価
が出来たので満足です。30日の三峰は春霞の中?ってな空。
明方狙いで行ったのですが、絵としてはNGだねコリャ。

K-r+DA70mm Limited , ISO1600 , 100Sec X 4composite


K-5+67用105mm , ISO3200 , 60Sec X 8 + 90Sec X 8 16composite
16枚もスタックしてこの絵かい・・・


K-5+67用105mm , ISO3200 , 90Sec X 4composite


K-5+67用105mm , ISO3200 , 90Sec X 4composite


夜が明けました。 消えゆく銀河


今回の目的は67用105mmの評価と、K-5とK-rで写りが
どう違うかを確認することだった。105mmは∞押し当てでピン
が出るので、旧smcレンズ同様に撮影が凄く楽でした。
29日の作例と合わせてみてもらえば分かるけど、DAレンズの
ようなカリカリ感がなく、まるで中版フィルムで撮影したような絵が
出てきました。モニタで源画像を見ると気持ちが良いです。
また、当然イメージサークルの中心しか使っていない為、収差
なんて分かりません。カメラにしてみれば”何ソレ?系レンズ”
なので、素の性能が出る訳ね。
結構イイかも。

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K-5 と K-r 写りの違い2

2011-04-30 18:09:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
<PENTAX K-5 による天体写真>

29日の富士見高原に続き、30日は三峰へ行ってきました。
こちらも水蒸気圧が高く、透明度が悪かった・・・
K-5 と K-r で比較できる画像が揃ったので報告しますね。
但し、K-5 は4月5日のデータで、三峰として80点の空。
K-r は4月30日のデータで、三峰として50点の空でした。

共通データ:DA70mmF2.4 Limited , ISO1600
K-5:F3.5 , 48Sec X 4composite
K-r:F4 , 103Sec X 2composite
画像処理:CS2
フリンジ処理:あり



このレンズにおいて、
K-5 は K-r の1.5倍程度のフリンジが出るようです。
パープルが目立ちますが、オレンジも出ます。
PhotoShopで修正出来ますので、なんとか鑑賞には耐えますが、
旧smcと組合わせた画像には勝てません。(不自然になるから)

フリンジ減少処理前の比較。左:K-5 , 右:K-r ピクセル等倍

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三峰でもこれぐらい撮れるのに

2011-04-29 18:52:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
4月5日の撮影データをまともに処理してみました。
まだ昇ったばかりの銀河でしたが、透明度が良かったので
富士見高原のものより良いですね。また、
このレンズは解像度がかなり高いようです。 

K-5 , DA70mmF2.4 Limited → F3.5 , ISO1600 , 79.31Sec X2
, フリンジ補正あり

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富士見高原からの銀河

2011-04-29 18:09:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
<PENTAX K-5 による天体写真>

カブリ補正をしてみましたが、ガスがあったのでこんなモンです。
あまり真剣にやる気にならない画像なので、次回リベンジですね。

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何んとか撮ってきました

2011-04-29 11:15:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
<PENTAX K-5 による天体写真>

GWは28~29日が一番良さそうだと、
28日の夕方に気付いた。
20時発、明方狙いで入笠山まで行ってみた。
下界は晴れていたのに、山の上はだんだんと雲に覆われ、
しまいには完全にスッポリと雲の中に・・・
仕方なく富士見高原まで下りてきたら2:30になっていた。
しかも薄っすらとガスっているし、ちぎれ雲も多い。
それでも、今回の目的であるPENTAX67用 105mmF2.4 + K-5
のテスト撮影は出来ました。
雲を避けての撮影だったため、構図がおかしいのはご容赦を。

共通撮影データ:K-5 , TS-90Sノータッチガイド , CS2処理 ,
           フリンジ処理無し

DAL18-55mmF3.5-5.6Zoom → 18mmF4.5 , ISO1600 , 3min X 2
甲府方面が明るすぎ!


67用105mmF2.4 → F4 , ISO3200 , 1min X 2






八ヶ岳の夜明け


流石は67用レンズだけのことはある。隅々まで収差無し!
多少のフリンジは出るが、処理で消せるので許容範囲。
67用をAPS-Cで使っているのだから当然と言えば当然だね。
ISO3200 , 1min , 2compo. でここまで写れば十分でしょう。
今回は実にせわしない撮影だった。本当は最低4枚コンポとした
かったのだが、無理だった。また次回だな。

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タイマーリモートコントローラ

2011-04-28 15:17:00 | 撮影機材
やっと買いました。
流石に最近面倒くさくなってきたのと、露出時間がバラバラで
キモチワルイので、やはり必要かと。



エツミのE-6315 タイマーリモートスイッチ C1 です。
K-5 にはそのまま使えますが、K-r には使えませんね。
ピンジャックに電池と IR_LED を仕込んだ物体を作れば、
K-r でも使えるって方向ですね、たぶん。

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実は良かったsmc80-200Zoom F4.5

2011-04-28 14:57:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
<PENTAX K-5 による天体写真>

先日M44を試写し、コリャダメだと1枚でやめてしまったレンズ。
それが旧 smc80-200mmZoom F4.5。
K-5 との組合せで強烈な青ハロが出ていましたが、良く見ると
収差はとても少なかった。青ハロを丁寧に取り除いてみたら!
アラ不思議、DAL55-300mm F4-5.8 → 300mm F5.8 で撮影した
モノよりも良いではありませんか。

上から、
smc 80-200mmF4.5 Zoom → 200mm F4.5開放
smc 80-200mmF4.5 Zoom → 200mm F4.5開放(青ハロ処理済)
DAL55-300mm F4-5.8 → 300mm F5.8

このレンズも∞押し付けでピントが出ていました。
う~ん、派手な銀河中心を撮影したらどうなるのか・・・
なんだかDA★レンズがますます遠くなった様な気がする。



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γCyg付近

2011-04-28 14:12:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
<PENTAX K-5 による天体写真>

K-5 , K-r 比較第2弾とまでは言いません。
まだデータが揃っていませんから。

撮影データ

(K-r)

撮影日時:2010/11/01 20:21:22
レンズ:DAL18-55mmF3.5-5.6Zoom → 55mmF5.6
感度:ISO1600
露出時間&枚数:159Sec X 4 composite
画像処理:CS2
撮影地:三峰ヘリP脇

(K-5)

撮影日時:2011/04/05 02:43:17
レンズ:DA70mmF2.4 → 2.4開放
感度:ISO1600
露出時間&枚数:54.8Sec X 2 composite
画像処理:CS2
撮影地:三峰ヘリP脇



K-r は撮影条件が良く、西55度程度。(光害少ない)
K-5 は撮影条件が悪く、東37度程度。(光害多し。特に画面左側)

という大きな違いがあります。
スタック枚数も4枚と2枚の差は歴然。やはり最低4枚は無いと
画像処理耐性がガクンと落ちますね。

これらの画像から、キットレンズの55mm端も結構使えることが
分かりました。K-r との組合せではパープルフリンジもなく、
安くて良いレンズと言えますね。
一方 K-5 はまだまだデータ不足でなんとも言えません。
DA70mm F2.4 Limited は開放から収差が少なく、使い方によっては
優れた撮影アイテムとなりますが、パープルフリンジやオレンジ
フリンジが派手に出るので、画像処理に時間がかかります。

DA70mm と K-r を組合わせて試写したアンタレス周辺は、
フリンジもなく美しいモノでしたが、あくまでも試写だったので、
次回、詳細に確認をしたいと思います。

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コイツを評価しない訳には行かない

2011-04-26 16:38:00 | 天体写真
天体撮影には、旧smcレンズが十分に使えることが判明したため、

コイツを評価しない訳には行かない



smc PENTAX 67 1:2.4 105mm + ADAPTER K for 6X7 LENS


35mm換算で160mmになる訳です。
TS-90Sなら、ノータッチガイドでまったく問題が出ない焦点距離。
160mm相当ともなれば、夏の銀河の美味しい所を高解像度で切り
取ってくれることでしょう。




K-5 との組合せ、イヤ~いい感じですよ。このメカメカ感。

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結論から言おう、旧smcレンズの方が良い

2011-04-26 14:03:00 | 天体写真
<PENTAX K-5 による天体写真>

旧 smc PENTAX-M 系レンズと 最新の DA系レンズを比べた
データを撮ったので報告します。

-----------------------------------------
結論:旧 smc PENTAX-M 系レンズの方が良い
-----------------------------------------

評価目的:天体写真に限る。特に K-5 と組合わせた場合の
       パープルフリンジ評価、及び各種収差の評価。

使用レンズ:

smc PENTAX-M 28mm F2.8
smc PENTAX-M 50mm F2.0
smc PENTAX-M 80-200 F4.5 Zoom
DA70mm F2.4 Limited
DAL55-300mm F4.5-5.8 Zoom

評価カメラ:PENTAX K-5

RAW撮影
高感度NR=中
長秒時NR=OFF
レンズ収差補正=OFF
倍率色収差補正=OFF
シャドウ補正=OFF
ハイライト補正=OFF
ホワイトバランス=Auto

赤道儀:TS-90S , ノータッチガイド
撮影場所:埼玉県県民の森駐車場
撮影日時:2011/4/25 , 21:03:27~22:32:50
気温:5℃→3℃

DA★などの高級品を持っていない為、手持ちのレンズで
評価しましたが、既に他の方がDA★200mm F2.8 , 300mm F4
で撮影されており、やはりチョット気になる絵を出しているので
気になっていました。と言うか、
これを買うべきかどうかも含めてのデータ検証です。



北斗七星を写して評価しました。
smc PENTAX-M 28mm F2.8 → 4.0 , ISO1600 , 92SecX2


smc PENTAX-M 50mm F2.0 → 4.0 , ISO1600 , 100SecX2


DA70mm F2.4 → 4.0 , ISO1600 , 95SecX2


smc50mm(左) と DA70mm(右) のピクセル等倍比較。
6枚羽6角絞りのsmc50mmと、9枚羽円形絞りのDA70mmの差が
出ていて面白い。星像は共に十分シャープだが、色再現性は
smc50mmの勝ちである。


おとめ座銀河団付近。
DA70mm F2.4 → 4.0 , ISO1600 , 97SecX2


smc PENTAX-M 50mm F2.0 → 4.0 , ISO1600 , 97SecX2


DAL55-300mm , 300mm F5.8 , ISO3200 , 100SecX2


如何でしょうか?
対象が地味なので見栄えはしませんが、K-5 と組合わせた場合、
DA70mm F2.4 Limited よりも smc28mm や smc50mm の方が適し
ていることが分かりました。パープルフリンジや青ハロを消すと、
少なからずその色の星や星雲に影響が出ます。
また、DA系レンズはパキパキとした像であり、K-5 と合わせると
”なんだか嘘くさい絵”になりますね。

M44 プレセペ星団
DAL55-300mm , 300mm F5.8 , ISO3200 , 94SecX2


オマケ画像(派手で良いが・・・), 200mm F4.5
smc PENTAX 80-200mm Zoom F4.5 , ISO3200 , 95Sec


純反射系と組合わせた場合はK-5 , K-r 共に素晴らしい色再現性
を示すことは以前に書きましたが、カメラレンズとの相性はかなり
あると思った方が良さそうですね。
特にK-5はDRIIになってローパスやNR関連が高性能&複雑化した
ため、星という点光源に対してのレンズ許容度がシビアになった
のでしょう。
これからのの季節、カラフルな夏の銀河を撮影するなら、
私は旧smcレンズを使うことにします。

”レンズの味までも吟味した”などと豪語していますが、
レンズとしての基本性能は旧smc時代の方が高かったのでは
ないか? 素人受けする派手な絵作りに走り過ぎていないか?
点光源は星に限ったことではないため、一般写真でも
エッジ部とか閃光反射部などに妙な縁取りが出そうな気がします。

K-5 , K-r は素晴らしいカメラになりました。
でも、これは電子技術の進歩のおかげですね。
確かにK-5のボディーなど、カメラとしての成り立ちは良い。

////// 問題はレンズではないでしょうか?///////

旧smcに負けていてどうする! → PENTAX

天体撮影は究極のレンズ評価となります。
理想的なコリメータ光源が無数にある訳です。
PENTAX は天体望遠鏡を販売していたメーカですが、
既にそのようなDNAは消え去ったと思える。
腕利きレンズ技術者は残っているのだろうか?
素晴らしいレンズが作れてこそ、カメラメーカでは
ないだろうか?

よく、”フィルム時代のレンズだからデジタル対応はムリムリ”
と言う話を聞きます。何を基準に言っているのか、また、
実際にキチンと評価してみたのか疑問です。
今回の旧smcレンズは汎用品レベルで売られていたモノ。
決して高級品じゃない。
しかし、その作り、操作性、性能は現行DAよりも良いです。
∞は押し当てでキチンと出ています。コレほんと助かります。

最新のK-5+旧smcマニュアルフォーカスレンズで星を撮る!

良いじゃありませんか。もっと集めようかなあ・・・


コメント (2)
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