宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

観測所のSkyMaxⅣ_E-ZEUSⅡ改+C-14で試し撮り

2018-10-09 20:09:00 | 天体写真(冷却CCD)
10月7日から8日に掛けて観測所へ行きました。
晴れるかと思いましたが、なんとほぼガスの中・・・org
2:30~4:40だけ晴れ、その後すぐに再び雲の中へ。

今回の目的は、観測所のSkyMaxⅣ_E-ZEUSⅡ改+C-14で何かを
撮影することでした。

やっとC-14を載せられるようになりました。





試しにM27を撮ってみると・・・デカイ


薄明直前にはM33の中にある、NGC604と言うHⅡ領域付近を撮影。

画像差替え(恒星をよりハッキリと表現)2018/10/10
L=14X300s , R=1X300s , GB=each 4X300s , 115min Total


L画像の半分はガスのために超露光不足ですが混ぜて使いました。
R画像なんか1枚しか撮れませんでした。

NGC604の場所はココ。


600万画素のAPS-Cワンショット冷却CCD+25cmF5.6ニュートン反射で
撮影し、今回のC-14と同じ拡大率にするには450%拡大となります。


APS-Cで2700万画素あれば同等の解像度になるのかな?
う~ん、やっぱりC-14はいつもの森で粉銀河を撮っていた方が
幸せかもしれません。フード+デュアルドライエア噛まして尚、
補正版が曇るほどの夜露攻撃!!

しかしながら、
極軸が合っている赤道儀に載せて使うことの有難さは感じます。
C-14を安定運用するには、毎回ドリフト法で詰めなければ
なりません。しかも、観測所のSkyMaxⅣの方が自宅の青いヤツより
何かと調子が良いです。赤緯軸周りが特に。


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撮影日時:2018/10/07-08
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1810m)
天候:2:30~4:30のみ晴れ、夜露多い
気温:10℃程度
星空指数:80(晴れ間部分)
シーイング:4/5

撮像鏡筒:C-14(35.5cmF11 , fl=3910mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:US_Orion 1.25inch_LRGB FilterSet
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダーにてF7(fl=2489mm)

赤道儀:観測所のSkyMaxⅣ改_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:***
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.5

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:2
フラット画像:L=20 , RGB=each5
フラット用ダーク画像:***

ASCOM Platform 6.4
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

------------------------------------------


コメント (5)
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台風一過、いつもの森でC-14

2018-09-07 21:16:00 | 天体写真(冷却CCD)
台風21号が甚大なる被害をもたらして過ぎ去った9月5日。
台風一過で晴れそうな予報だったため、いつもの森へ行きました。
6日朝6時半に帰宅したところ、北海道で大地震が発生していた
ことを知りました。スゴイなこれは・・・
どうしたら、山がこんな崩れ方をするのだろうか。
人工林、自然林、問答無用でメチャクチャに崩れている。
被災された方には・・・って言っても、偽善者的でイヤだな。
自衛隊や災害ボランティアの人たちは偉いです。

さて、
もうちょっと晴れてくれるかと思ったのですが、終始こんな空。


せめてオフアキのテストでも、と思いましたが、
それすらまともに出来ず、2時半までひたすらに待ちでした。
その間、WRXさん、テナーさんと楽しいお話が出来ました。
それだけでも行った価値がありました。
どうも有難うございました。m(__)m

2時半から急に快晴となり撮影を開始しましたが、
薄明開始が3:42のため、1対象75分が精一杯でした。
シーイング3/5程度で水蒸気も多く、イマイチなのは仕方ないですね。

NGC7479 , L=12X300s , RGB=each 1X300s(2X2binning) , 75min Total
SkyFlat:L=20 , RGB=each 5


予定では0時頃から撮る筈でしたが、随分と西へ傾いてからの
撮影になってしまいました。

L画像(右上辺りの粉銀河も入れたので、やや左にズレています)


明け方にSkyFlatを撮り、太陽が出て来たのでそのまま帰宅。
魔の4時を過ぎて太陽が出ると、何故か眠くならずに帰宅できます。
本当は仮眠したいところですが、なかなかそうも行かないのです。

05:03:48


05:06:18 夜露ビッショリ


このシステム、ウェイトだけで47Kgもあります。
25Kgもある赤緯軸が、鏡筒側に付いていることが原因です。

ノートPCが古いThinkPad SL510(Win10_32bit)に戻ってしまい、
消費電力が一気に増えてしまいました。
それでなくてもハイパワー5相ステッピングモーターは電流を大量
に必要としています。おまけにAC-100V運用と言う効率の悪さもあり、
115AHのディープサイクルバッテリーでは20時間持ちません。

それでも、実測しながらモータドライバ電流を半分まで下げ、
冷却CCDを含めて12V,5.75A平均となっています。
このバッテリーは20時間率で115AHですから5.75A、20時間で
10.8Vの下限リミット電圧まで下がる計算です。
今回は気温22℃→17℃で19:30~4:30まで9時間の連続稼働で、
終了時のメータ読み電圧は11.5Vでした。
最近は車の中にバッテリーを保温して配置してあるため、厳冬期
でも12時間程度は持ってくれそうです。

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撮影日時:2018/09/05-06
撮影場所:県民の森駐車場(標高875m)
天候:台風一過なのに曇天。2時30~4時まで快晴、夜露多め
気温:22℃→17℃
星空指数:40
シーイング:3/5

撮像鏡筒:C-14(35.5cmF11 , fl=3910mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:US_Orion 1.25inch_LRGB FilterSet
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダーにてF7(fl=2489mm)

赤道儀:SkyMax改_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:Kenko極軸望遠鏡+PHD2のドリフトアラインで実施
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.5

ASCOM Platform 6.4
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

------------------------------------------

・SL510 + Win10_32bit環境でNautilusFilterWheelを含めて終始安定動作。

・19:30~4:30まで連続稼働。
 5.5A~6A平均で約9時間、問題なく動作し終了時11.5Vであった。
 20時間率で115AHなので、5.75Aで20時間持つ計算だ。
 では、2倍の11.5Aなら10時間持つのかと言うと、そうでは無く
 もっと短い。20時間率はあくまでも目安である。
 しかし、SL510+冷却CCDで一晩なら冬でもなんとか持つだろう。

・3時過ぎからは湿度が一気に上がって夜露ビッショリとなった。
 最後は補正版が曇り始めたが、L画像はちゃんと撮れていた(^^♪

・ジャイアン・オフアキ用X0.5倍レデューサを製作してテストするも、
 ほぼ曇りで何だか判らん状態でリベンジ必至。
 2時半まで曇天で何もできず、直後から快晴になるもNGC7479の
 撮影を開始。これはガイドスコープ位置を変更したのでほぼ
 成功していた。
  |
  +->やはりプリズムをあと10mm程度内側へ入れた方が
     良いだろう。また、m4/3素子までなら、25mm角プリズム
     ホルダーを流用して”オンアキシスガイダー”
     でやるのも面白そうである。
     ついでにAO機構も入れてしまえば完璧だ。

・オフアキ化出来たとしても、PHD2のドリフトアライメントを行うには、
 50mmF4ガイドスコープが必須だと思われる。

・TEで撮影。
 写野ズレ現象は発生しているが少ない上、西ズレとは限らず、
 赤緯方向へもズレている。やはりタワミが原因だろう。
 また、ほぼ全カットやや赤経側にノビていたため、
 PITのお世話になった。

・RGBは各1枚(2X2 bininng)しか撮っていない。

コメント (2)
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ステファンの五つ子付近(at 入間市)

2018-08-23 18:08:00 | 天体写真(冷却CCD)
8月21日の入間市は快晴。
月没が22日00:20mなので、3時間ほど撮影
できました。最近、何度も撮影している
ステファンの五つ子付近ですが、
今回のものが一番良く撮れています。
新潟県湯沢町まで行ったり、群馬県上野村へ
行ったりと、晴れ間を求めて散々動き回り
ましたが、DSO狙いではいつもの森が
一番適していることが、どうやらハッキリ
して来ました。肉眼では4等星が見えるか
見えないかという入間市でさえ、十分に
写せることが分かりました。

C-14の場合、遠征成績が悪すぎますね。
一方、いつもの森や入間市では好結果を
連発しています。

ステファンの五つ子付近
L=16X300s , RGB=each 2X300s , 110min Total
Dark=4X300s , Flat:LRGB=each 10cut





今回シーイングは良くありませんでしたが、
透明度はまあまあ。天頂付近でのシーイング
は3/5、30度付近で2/5であり、
星が真冬のようにチカチカ瞬いていました。
よって、C-14の実力値の2~3倍くらい
大きな星像になっています。
流石に前回の上野村付近の最悪シーイング
よりはマシですが・・・

------------------------------------------

撮影日時:2018/08/21-22
撮影場所:庭撮り(標高144m)
天候:快晴、微風
気温:28℃
星空指数:30
シーイング:30度付近2/5~天頂付近3/5、
      星はかなりチカチカ瞬いていた。

撮像鏡筒:C-14(35.5cmF11 , fl=3910mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ
    (Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:US_Orion 1.25inch_LRGB
      FilterSet
コマコレクター:
    ジャイアント・イージーガイダー
    にてF7(fl=2489mm)

赤道儀:SkyMax改_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:PHD2のドリフトアラインで実施
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5LⅡM+
    PHD2_Ver,2.6.5

ASCOM Platform 6.4
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

------------------------------------------

・SL510 + Win10_32bit環境で
 NautilusFilterWheel
 が完全に動作した!!

 QHY5L-ⅡMのドライバがPHD2で
 不安定との情報があった。
 ASCOMドライバにすれば安定する
 など書かれていたが、
 元々ASCOM運用なので問題は
 無かった模様。
 しかし、一連のドライバ類を
 最新に更新した。
 これにより、E420 , SL510 ,
 T100HAの撮影環境が最新
 となった。

 やはり、Inspiron1100 + WinXP
 _SP3環境が一番安定しているようで、
 動作にも全く不安定さが無い。
 動いているものには触るな!
 ってことで温存。E420のバッテリー
 ライフが予想以上に優秀で、60%
 性能のバッテリーで7時間も駆動
 できている。SL510では2.5時間
 しか持たない。
 しかし、今回の総アップデートにて、
 なんと!
 SL510でNautilusが完全に動作する
 ようになってしまった!!
 これには、流石に驚いた。
 Nautilus ASCOM Controller
 までもが完全に動作している。
 このアプリ、
 E420 + Win7_64bitでは動作
 していないのだ。
  |
  +->結局、SL510がもっとも
     安定した撮影環境という
     ことになった。

 なぜこうなった?
 E420で Nautilus ASCOM
 Controllerだけが動作しない
 理由は、OSが64bitだからかも
 しれない。
 T100HAでNautilusが壊滅的に
 動作しなくなった理由が解らない。
 もしかして、USB3.1Cだからか?

・今回はステファンの五つ子付近を
 TEにて一本撮りした。
 L=16 , RGB=each2
 合計22カット、110分で1カットも
 失敗が無かった。

 ただし、やはり写野の西ズレ現象は
 発生している。

 TWの時と、見た目逆方向にズレて
 行くので、やはり西側にズレて行く。
 よって、星は見た目、東にズレて
 行くように見える。

・ガイドは大変に優秀であり、
 常時RMS=0.56”角程度で推移。
 シーイングの割に暴れもなく、
 0.5秒露光でかなりの高速補正が
 出来ている。ガイドが決まったので、
 入間市にもかかわらずステファンの
 五つ子付近が予想以上に良く写った。

・ジャイアント・イージーガイダーの
 再テストを行った。

 プリズム位置が、ガイドカメラ
 撮像鏡筒の中央では大きくケラレ
 ていた。これではまともに写る筈
 がない・・・
 大きく筒先側へずらすと、
 まあまあの位置に来る。
 SSAGとQHY5L-ⅡMで再テストを
 行った。25mm50度のアイピース
 では、そこそこに星が見えたが、
 ガイドカメラの写野には上手く
 入って来なかった。無理やり
 明るい星を探してガイドさせて
 みたが、
 まあ、一応はガイドしていた。
 但し、SSAGはやはり感度不足
 でNG。ASI-294MCなど、
 超大型ガイドカメラを使えば
 何とかなるか?
 あるいは、X-Yシフター
 機構を設けるか?
 現状では、夏の空でも
 ガイド星が見つかり難い。

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NGC7331一本勝負

2018-08-19 22:48:00 | 天体写真(冷却CCD)
8月17日から18日にかけて撮ったNGC7331周辺です。
大陸からの高気圧と水蒸気により、晴天にもかかわらず
シーイングは1/5~2/5と、とんでもなく悪かったです。
せっかく晴れたのに、こんなシーイングでC-14を使うべき
でないことは明らかでした。

NGC7331周辺 , 4h11m Total
L=6X180s+30X300s , R=5X300s , G=6X300s , B=5X300s
Dark=4X300s
Flat=LRGB each 10 cut


途中で東西反転を行って4時間11分露光できましたが、
まあ、とにかく星像がデカイ!!
少ない画像処理スキルを総動員して、やっとここまで・・・(-_-メ)
この新月期、こればかり撮っていたように思います。

しかし、良い方向で考えれば良く撮れたとも言えます。
この拡大率はニュートン反射系では無理だし、DSO狙い
としては宇宙の広がりを感じることが出来るエリアです。
NGC7331は4700万光年、左の3つは3億光年くらいの彼方に
ある銀河です。粉銀河は10億光年以上です。

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撮影日時:2018/08/17-18
撮影場所:上野村付近
天候:快晴
気温:10℃
星空指数:50
シーイング:1/5~2/5

撮像鏡筒:C-14(35.5cmF11 , fl=3910mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:US_Orion 1.25inch_LRGB FilterSet
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダーにてF7(fl=2489mm)

赤道儀:SkyMax改_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:PHD2のドリフトアラインで実施
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.5

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

------------------------------------------

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深山奥域快晴なれども

2018-08-17 22:13:00 | 天体写真(冷却CCD)
さ、寒い❗
現在11℃しかないですよ。
はい、防寒具を持ってきませんでした。
標高は554mの場所ですが、まだ下がりそうです。
  |
  +->結局10℃で下がり止めでした。

気圧配置からして、出発時に一瞬防寒具を持っていくか
とも思いましたが、まあ8月だし・・・
機材の緩衝材に使っているじゅうたんにくるまって
震えております。
オマケにシーイングも最悪レベル。
なかなか撮らせてくれないですねえ。

久しぶりの快晴だにゃ!


このシステムもだいぶスッキリまとまって来ました。
SkyMax&C-14、ひとクセも二癖もある機材で楽しい限りです(^^♪


ビスタさん、クッキーやカイロを頂いて助かりました。
どうも有難うございましたm(__)m

コメント (4)
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今日も元気で庭撮りC-14

2018-08-01 17:46:00 | 天体写真(冷却CCD)
昨晩は火星が一番大きくなったとかで、望遠鏡を出していると
近所の方が見せておくれとやって来る。

が、しかし!

私の望遠鏡には冷却CCDが付いていて、覗けないのであります。
う~ん、説明がメンドクサイのでポルタ経緯台+A80Mでも
置いておけば良かった・・・スーパーマース(爆)
9月頃まで見えるってさ。

で、

暑っつい!!


もう、下界の庭撮りはハンパなく暑いです。
SkyMax改+C-14をその都度設置するのですが、もうイヤこんな暑いの!
って感じ。

/// 赤星に 飛ぶ蚊も落ちる 夏の夜 ///

あまりに暑くて、今年は蚊が少ない模様。
確かに少ないような気がします。

んで、

相変わらずシーイングは山間部より良いものの、絶対的な透明度
が足りてません。よって、DSO撮影は厳しいことが判明。
昨夜はチッコイ惑星状星雲が吉だったようです。
そもそも大きなお月さんも居たわけで・・・

M57 , L=2X180s , RGB=each 2X180s , 24min Total
NoDarkAndFlat


ステファンの五つ子 , L=11X90s , RGB=each 4X90s , 34.5min Total
Dark=4 , Flat:L=6 RGB=each4


月明+光害方向で難儀しました。
たったこれだけの画像を得るために、LRGB全て個別にフラットを
撮っています。それでこんなもんです。ハイ、下界じゃあ無理!
モノクロ冷却CCDと言えども、これ以上の露光ではSNが大きく
劣化して使い物になりませんでした。

ステファンの五つ子、流石に3億光年以上彼方にあるだけあります。
難しいですね。12等台らしいのですが、もっと暗いのではないか?
と思います。次回、何処かでリベンジしたいと思います。

NGC7662(青い雪玉星雲), L=8X60s , RGB=each2X60s , 14min Total
NoDarkAndFlat


これは決まった!

えっ?何がって? あ、ピントですよピント。

なんたって撮影開始のM57の時は34℃もありました。
1カット撮るごとにピントがずれまくるんです。
大げさではなく、ホントに見る見るボケて行きます。
安定したのが夜中の1時過ぎです・・・トホホ
この時点で27℃。
C-14には厳しすぎる撮影環境なんです。

でもね、

この青い雪玉星雲を見るとですね、あー、これがC-14本来の星像か
と思う訳なのです。スターシャープ処理を掛けなくてもこの星像。
焦点距離=2489mm、2/3inch素子ですから、35mm機換算では
9956mmにもなっているのです。

やはり山間部より平地の方がシーイングが良いですね。
スカイツリーのてっぺんで撮ったら、実は相当凄いかもしれない。

------------------------------------------

撮影日時:2018/07/31-8/1
撮影場所:庭撮り(標高144m)
天候:どんより晴れ、夜露無し
気温:34℃→27℃
星空指数:30
シーイング:4/5~5/5

撮像鏡筒:C-14(35.5cmF11 , fl=3910mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:US_Orion 1.25inch_LRGB FilterSet
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダーにてF7(fl=2489mm)

赤道儀:SkyMax改_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:PHD2のドリフトアラインで実施
ガイド:80mmF5ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.5

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

------------------------------------------

・C-14の2インチ差し込み部止めネジがフィルターホイールに当たる。

・LRGB,Ha,OⅢ,S2でピントずれ僅少! これが本日の収穫である。

・極軸合わせは方位のみで大丈夫だった。

・PHD2 Ver,2.6.5にしたが、西ズレ問題は健在・・・
 ガイド画面からしてズレて行くのかは未確認。

・ガイドスコープを80mmF5(400mm)に変更した。
 星像が美しく、ガイドもRMS=0.5以下で推移していた。
 しかし、5分露光ではタワミ?によるズレが発生する。
 この際、ガイドはバッチリ決まっているのに発生する。
 天頂のM57は歩留まりが大変に悪かった。困ったもんだ・・・

・赤緯軸ウォームホイール部にガタがあった為、日中に詰めた。
 ところが、撮影終了時にチェックしたところ、再びガタになっていた。
 さて、これはどうしたことか?

・温度変化でピントが10分単位でズレて行く!!
 M57はピント問題、西ズレ問題、タワミずれ問題で散々な結果となった。

・NGC7662(青い雪玉星雲)は大変に明るく、1分露光で十分写った。
 天頂ではないため、ガイドも全コマ成功。星像も小さく締まっている。
 これが本来の星像なのだろう。
 そう考えると、ラッキーイメージングではないにせよ、1分露光×多数枚というのも
 アリかもしれない。

・やはりTelescope_Westでは厳しい。
 コネクタが当たるため、ハラハラしながら撮影することになる。
 基本、Telescope_Eastで撮ることにする。

・ステファンの五つ子は写り難かった(-_-メ)
 好シーイングでも、透明度が悪いとDSO狙いは難しいと言うことだ。


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埼玉県入間市からの Deep Sky Objects

2018-07-21 18:09:00 | 天体写真(冷却CCD)
昨晩は庭撮りでDSO撮影をやりました。
北極星が見えない自宅駐車場にSkyMax改+C-14を展開。
PHD2のドリフトアライン機能で極軸合わせからのスタート。
とは言え、
既に南北線やピラーの位置などをペイントしてあり、
ポンと置けば方位はイイ感じに合ってしまいます。
高度も角度測定して設置するため、概ね20分以内で追い込み
まで完了します。

NGC7331付近
L=13X300s , R=2X300s , GB=1X300s , 80min Total
Dark:4X300s
Flat: L=10 , R=10 , G=11 , B=20




粉銀河も沢山写っていますが、Aladin+SDSSでちょっと調べた
ところでは、等級まで載っているのは少ない領域でした。
15等台後半の銀河がこれだけ明るく写っているので、おそらくは
20等台まではカバー出来ているでしょう。

良くもこんなどんよりした夜空で写るものだと感心しました。
山岳エリアとは異なり、空気の流れがまったりしているため、
シーイングだけは良かったです。

ただ、この焦点距離、拡大率だと流石に歩留まりが悪かったです。
L画像は35枚撮って12枚を選別しました。
シーイングは良いのですが、時々大きくゆったりした空気の
揺らぎが発生し、星の位置がズレるのですよ。
レンズ効果的なヤツです。そうなるとガイドが失敗します。
なのでRGBはまたもや枚数不足でした。
それでもLRGB合成の強みでちゃんとした画像になるから
有り難いですね。

それにしても下界での撮影は暑っつい!!
おまけに蚊が沢山いるため、蚊取り線香とムシペールに
まみれて撮影しました。やや頭痛アリ・・・

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撮影日時:2018/07/20-21
撮影場所:庭撮り(標高144m)
天候:どんより晴れ、夜露無し
気温:29℃→27℃
星空指数:30
シーイング:4/5~5/5

撮像鏡筒:C-14(35.5cmF11 , fl=3910mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:US_Orion 1.25inch_LRGB FilterSet
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダーにてF7(fl=2489mm)

赤道儀:SkyMax改_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:PHD2のドリフトアラインで実施
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

------------------------------------------


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入間市は晴れていますよ!

2018-07-21 00:13:00 | 天体写真(冷却CCD)
晴れていると言っても、当然天の川などは
見えません。白鳥座の形がやっと分かる程度です。
0時に月が沈み、少し暗くなりました。
今夜は庭撮りC-14です。
天頂付近しか視界がありませんが、晴れている
以上は撮らなければ!

透明度が最悪ですけど、シーイングだけは
良いです。今、NGC7331付近を撮っていますが、
ガイドも安定しているし、何より星像が小さい。
昨日のかぐら三俣スキー場よりも幸せな感じ。

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もやの底からでも、晴れないよりはマシ

2018-07-20 17:45:00 | 天体写真(冷却CCD)
18日の夜は新潟県かぐら三俣スキー場の大駐車場へ行きました。


見ての通りR17のLED照明がモヤモヤをてらしてシラケタ空です。
天の川がやっと見える状態。
到着した20時時点で29℃もありました。
重機材設置で大汗かいてしまい、どえらく不快な撮影開始です。
ところが、どんどん気温が下がり始め、23時には20℃以下に。
結局18℃まで下がるという急降下ぶり。
・・・・
これではC-14はたまったものではなく、数枚ごとにピンズレが
発生。オマケにモヤモヤを通しての撮影なので星像はビロビロ~。
昼間は晴れるのに夜は晴れない。
この新月期はど~しょう~もないお天気ですね(-_-メ)
でもね、他の場所は晴れていないのですよ。
本当は片品村へ行こうと思ったのですが、夕刻からにわかに
大きな積乱雲がアチラ方面上空に発生し、見る見る大きくなって
行きました。雷雨必至なので予定を変更してコチラへ来ました。

M16創造の柱付近
L=9X300s , R:G=2X300s , B=1X300s , 60min Total


フォフォフォ(V)o¥o(V)
モヤモヤを通して撮影したので星像がデカイ・デカイ。
ナローバンドをやろうと思って行ったのですが、まあ、
それどころではありませんでした。更に気温が10℃以上も変化
しては、C-14ではお話になりませんでした。

ちなみに、5月24日にK-1Ⅱ、ISO3200で撮った画像がこちら。


同写野にトリミングしてみると・・・


同じくC-14だし、空はバッチリ晴れていました。
良く撮れたと思っていましたが、天体写真的観点から見て、
全く冷却CCDには及ばないことがハッキリしました。
今回のかぐら三俣スキー場は、本当にモヤモヤだらけでダメ空
だったのです。スッキリ晴れていたら更に差が広がっていた
でしょう。

ステファンの五つ子
L=10X300s , RGB=each 2X300s , 80min Total


3億光年以上の彼方にあるコンパクト銀河群なのですね~。
古生代・石炭紀かあ。恐竜がまだいない時代・・・
スゴイな。

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撮影日時:2018/07/18-19
撮影場所:かぐら三俣スキー場(標高624m)
天候:どんよりと晴れ、夜露あり
気温:29℃→18℃へ急降下
星空指数:30
シーイング:4/5~5/5

撮像鏡筒:C-14(35.5cmF11 , fl=3910mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:US_Orion 1.25inch_LRGB FilterSet
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダーにてF7(fl=2489mm)

赤道儀:SkyMax改_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:PHD2のドリフトアラインで実施
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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コメント (2)
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シーイング5/5でM57を撮る。

2018-07-17 17:43:00 | 天体写真(冷却CCD)
この三連休は、入笠山天体観測所でアレコレ整備作業を
やって来ました。晴れっ放しの太平洋高気圧に期待し、
SkyMax改_E-ZEUSⅡ仕様+C14+モノクロ冷却CCDを
外部スペースに展開。

こんなに良い天気なのに・・・夜は曇る!!(-_-メ)


標高1810mの地に建つ観測所です。
夏は突然の大雨に対応できなければなりません。


案の定、15日の夕方には雷雨となりました。
1時間ほどで収まりましたが、辺りは水浸しです。
せっせと雑巾で排水、排水、また排水!
雷雨の後には二重の虹が出ました。

ずぶ濡れ状態からの復帰に1時間ほど掛かりました。
初めからテーブル上に展開しておけば、足元に水溜りが
出来ても大丈夫です。雨が降ったら耐紫外線タイヤラックカバー
を掛ければOK。
ちなみに、周囲の単管パイプは防風板固定用です。


今回は高気圧の等圧線1本で好シーイングが期待されました。

しかし・・・

晴れたのはごくごく限られた時間でした。
3泊して1対象しかものになりませんでした。
まあ、夏の入笠山ですからね。
仕方ない、想定内です。

M57 , L=11X180s , RGB=each 180sX1 , 42min Total


C-14にF7レデューサーを付け、fl=2485mmで撮りました。
2/3inch CCDなので12'X9'の写野ですが、写野ずれトリミングで
10'X7'程度になっています。

この写野をフィールド展開機材でものにするのは大変です。
固定観測所では、その場所のシーイングが悪かったらアウト。
ジェット気流が居座る季節もアウト。
15日はシーイング5/5、ジェット気流が本州から大きく湾曲して
北側へずれ、等圧線も1本という好条件でした。

C-14+2/3inchモノクロ冷却CCDだと、35mm換算で9958mmにも
なります。これでLRGBのDSO狙いが使い物になるのか?
それを確認するのが目的でした。

どうでしょう?
星像が甘いと言われているシュミカセC-14ですが、
十分に良い星像ではないでしょうか。
夏場の好シーイングを効率よく利用すれば、かなり面白い画が
撮れるような気がします。

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撮影日時:2018/07/13-16
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1810m)
天候:晴れ間僅少、雷雨!!、夜露max
気温:17℃程度
星空指数:10(晴れ間だけは90)
シーイング:4/5~5/5

撮像鏡筒:C-14(35.5cmF11 , fl=3910mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:US_Orion 1.25inch_LRGB FilterSet
コマコレクター:ジャイアント・イージーガイダーにてF7(fl=2489mm)

赤道儀:SkyMax改_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:PHD2のドリフトアラインで実施
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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ちなみに、
こちらの画像は県立ぐんま天文台にある65cmF12クラシカル
カセグレン望遠鏡の直焦点画像です。
fl=7800mm+PENTAX K-5LS , ISO3200 , 4X300s , 20min Total
撮影日時:2011/09/27 21:04:05~21:19:20


ノータッチトラッキング。
カメラを付けて撮っただけ・・・なんてお気楽な!
今回の写野とほぼ同じですし、この夜もシーイング5/5でした。
さてさて、
撮れた画像の出来や如何に。
C-14と言う、こんなに小さな可搬型システムでイイ線行っている
のではないかと思います。星像自体は65cmF12カセの方が芯があって
しっかりとしている印象です。
システム価格は、比べるまでもありません。



コメント (4)
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