宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

入笠山からの天の川

2012-04-30 14:11:00 | ノンジャンル
入笠山1800m付近からの撮影です。
まだら薄もやがあり、カラーバランスがメロメロです。
どうやってもこの程度にしかなりませんでした。
強烈に不自然。リベンジだなこりゃ。

---5/12追記---
この夜は緑色の大気光が大量に観測されたようです。
全体的に緑ががっていますし、低空10度ぐらいが特に緑色でした。


撮影日時:2012年4月29 01:40:48


撮影日時:2012年4月29 03:32:06


撮影地:入笠山1800m付近
星空指数:入笠山として60点
気温:5℃
カメラ:K-r_RAW
レンズ:SAMYANG14mmF2.8(4.0)
感度:ISO 800
露出時間:300 Sec X 1
WB:Auto
赤道儀:TS-90S
ガイド:ノータッチトラッキング

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600mmノータッチ検証

2012-04-28 08:02:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
栃本広場へ行ってニセPモーションの検証データを取って
来ました。晴れたのが3時からだったので薄明中です。
結論から言うと、総合的に±3”程度の赤道儀となりました。
トリミングしなければ流れているのが分からない程度です。

M57 , ISO 800 , 300sec


M13 , ISO 800 , 300sec


M13 , ISO 100 , 600sec


90S赤道儀のPモーションは10分なので、10分露出すれば
ニセPと合わせた総合的な追尾エラーとなります。
トリミングしなければ何とかなる程度なので、±3”程度には
なっていると思います。

M57のピクセル等倍切り出しも貼っておきます。
これはまったく流れていません。


今回はテスト撮影なので、どれも1枚画です。
ISO 800は、とてもキレイですね。

<共通データ>

撮影日時:2012年4月28日 03:36:24~03:56:35
撮影地:栃本広場
星空指数:栃本広場として80点
気温:10℃
カメラ:K-5_RAW
レンズ:10cmF6反射
感度:ISO 800
露出時間:300 sec X 1 , 600sec X 1
WB:Auto
赤道儀:TS-90S
ガイド:ノータッチトラッキング

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TS-90Sに赤緯軸モータが付きました

2012-04-27 16:54:00 | 撮影機材
やれば半日、やらずに数年(爆)。
そんな訳で最低限の加工にてステッピングモータが付きました。
携帯カメラのVGAモードなんだけど、結構使えるなあ~。

ココにM3を三つ、三角配置。

t3の5052A材にて。

曲げによってかなり丈夫になります。

ギアはミスミから買った教育歯車のmo=0.75品。
一枚板での締結はギアの保護とバックラッシュ対策。
90Sの軸はなんとφ9。一方標準ギアはφ8・・・旋盤にて拡大。

マルチプレートとの絶妙なクリアランス。

コネクタプレートまで付けたけど、まだ制御回路が影も形も無い。
アハハ、使えないじゃん!


と言う訳で、赤緯軸にモータが付いたってだけの話です。
ギアは新品の50枚と25枚で2:1だけど、モータはオリジナルマインド
からまとめ買いした未使用中古品(アウトレット)で1個780円。
1/60ギアヘッド付きの日本サーボ製。
GW中には動くようにしたいなあ。

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ニセPモーション修正後のテスト撮影

2012-04-25 00:17:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
昨晩は雨でしたが、夜半からの晴れ間を期待して
奥秩父まで行って来ました。23時から朝までは快晴。
初めに行ったニセPモーション測定は後日検証します。

M51


M64


NGC4565


M16


低空は水蒸気が多かったので色ムラが出ています。
K-5 , DAL18-55->18mmF4.5 , ISO800 , 420sec X 1


<共通データ>

撮影日時:2012年4月24日 01:10:54~03:37:03
撮影地:栃本ヘリP
星空指数:栃本ヘリPとして95点(低空に水蒸気あり)
気温:7℃ → 5℃
カメラ:K-5
レンズ:10cmF6反射、1200mm相当にトリミング
感度:ISO 3200
露出時間:300 sec X 4 Composite
WB:Auto
画像処理:cs5

赤道儀:TS-90S
ガイド:80mm , fl=400mm + SSAG + PHD Guidingによる自動ガイド

<AutoGuide Para.>

R.A. Aggressiveness -> 100
DEC. Guide Mode -> OFF
Calibration Step -> 500 ms
Min.Motion -> 0.15
Gain -> 95%
Force Calibration -> checked
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追尾精度が悪い原因を発見→修正

2012-04-20 14:18:00 | 撮影機材
そもそも化石機材ばっかり使っているからイケナイんだけど、
息抜きだった筈が、やっぱり突き詰めたくなってきた。
僕のTS-90S赤道儀に付いている赤経軸ドライブは、30年前に
作ったものを追加改造して使っています。
最近マジメ?に天体写真を撮影するようになり、モータギアの
ヘタリを感じるようになっていました。
それで現在、新規に作っているのですがちっとも進行せず・・・
で、改めてよ~く見てみたら!

モータギアが大きく偏芯していることに気が付きました。
SUS304の35Tギアですが、元々φ6の穴にブッシュを
詰め、φ3のモータ出力軸径に合わせてありました。
”KG”と刻印があるので教育歯車な訳ですが、 なんと、
φ3穴がφ3.25もあるではありませんか!
これをセットビスでモータ軸に固定する訳ですから、当然に
大きく偏芯してしまいます。

その結果、90SのPモーション(10分)の半分の5分で
ニセPモーションが発生していた模様。
スパーギア比が2:1減速なので、半分の5分となります。
GA-4でガイドしていると、急に大きく動き出し、また戻る
という動作をしていたんです。それも90SのPモーション
よりもかなり短い間隔で。
このモータギアによるニセPモーションは1周期5分ですから、
4象限にわけて速度が変わります。つまり、1分15秒ごとに
行ったり来たりする訳です。これで、その原因が判明しました。

てっきり古くなったモータのギアミッションがヘタッて暴れて
いるものだと思っていました。 早速修正改造です。


ニッパの先にある光っている真鍮ブッシュが今回作ったモノ。
隣がφ3.25もあるガタガタの旧ブッシュ。
こんなモノは旋盤とフライスで朝飯前です。
φ3穴はH8公差、モータシャフトは実測φ3.0でした。
旧ブッシュは250μmもガタがありましたが、H8公差では
プラス18μmですから13.9倍も高精度になります。
組みなおしました。


ハンドボックスは100円のタッパです。泣かせます。
しかも赤緯軸モータが無いのにN,Sスイッチが付いています。


これで赤経軸のスパーギアによるニセPモーションは劇的に改善
されたハズです。今までは息抜きでテキトーに撮影をしていました
から、ガイド星がズレるのは90SのPモーションだと思い込んで
おり、深くは考えませんでした。ただ、600mmでノータッチ
トラッキング撮影をやると2分と持たないのでオカシイとは思って
いました。本来、90Sの仕様は据え付け精度3’、Pモーション
±7”角程度であり、300mm望遠で15分はノータッチで撮影
出来るハズです。600mmでもPモーションの半分の5分で
あれば、成功率がかなりあると考えていました。
でも、実際はそうじゃなかった。

そりゃ~あそうだわな。
今までのノータッチデータを確認してみたら、見事に5分で
ニセPモーションが出ていました。それも±20”以上と言う、
ちょっと理解できないような大きな値で・・・
が、本当のPモーションはニセPに掻き消されてサッパリ検出
できず。まあ、そのくらい小さいってことです。
元々タカハシ純正品で固めている人や、K-ASTECさんの
システムを組み込んでいる人にはこんな問題は出ないでしょうね。
まあ、φ3のモータ軸ってのも問題アリな訳ですが、
最近のノンバックラシュギアミッション付き高トルクモータや、
ゼロバックラッシュのベルト駆動は理に叶っていますね。

さて、実はコレでノータッチトラッキングがかなり現実味を
おびてきた様に思いますが、今となってはAGの安定性がより
向上するだろうとの期待に代わってしまいそうです。
でも、少なくとも300mm以下のレンズではガイドは不要に
なったことでしょう。次回試してみよう。

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1000mm相当にトリミングしてみました

2012-04-18 19:48:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
たった10cmでここまで撮れるなんて感動的だなあ~










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オートガイダーのテスト撮影

2012-04-18 18:06:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
三峰ヘリP着22時。想定外に良く晴れていました。

・赤緯軸ドライブは無し
・極軸望遠鏡での一発セッティングのみ
・トリミング無し
・AGテストの為、ピンは詰めていない

さて、どんなモンでしょうか?

M65,M66,NGC3268


M81,M82


M101


M8,M20(またもや薄明中)


<共通データ>

撮影日時:2012年4月17日~18日 23:09:00~03:54:16
撮影地:三峰ヘリP
星空指数:三峰ヘリPとして70点(凄い夜露!)
気温:5℃ → 0.5℃
カメラ:K-5
レンズ:10cmF6反射
感度:ISO 3200
露出時間:300 sec X 4 Composite
WB:Auto

赤道儀:TS-90S
ガイド:80mm , fl=400mm + SSAG + PHD Guidingによる自動ガイド

<AutoGuide Para.>

R.A. Aggressiveness -> 75
DEC. Guide Mode -> OFF
Calibration Step -> 500 ms
Min.Motion -> 0.15
Gain -> 95%
Force Calibration -> checked

等倍にすると流れているカットが多くありました。
検証の結果、赤緯方向にズレている模様。
計算上は現行デジイチのCMOSでも、極軸を2’角でセット出来れば
8分間は赤緯軸の修正は不要な筈です。 つまり、
旧タカハシの極軸望遠鏡を使い、一発セッティングでは4’角
程度がせいぜいだということですね。

まあ、それでもGA-4のガイドから解放されたので良しとしましょう。

<導入コラム>

今時は自動導入な訳ですが、僕のは古いので目盛環で導入です。
GN170みたいに恒星時目盛環ではないため、適当な天体を入れて
その時角をセットし、直ぐに目的の天体の赤経値に合わせます。
TS-90Sの場合、

赤経=10分 刻み
赤緯=2度  刻み

ひと目盛の1/4まで読めるので、赤経は2.5分(37.5'角)、
赤緯は0.5度(30'角)となります。
一方、
K-5に600mmの焦点距離ですと、視野角は2.26度X1.49度
となり、目盛環の導入でも視野内に入れることが出来ます。
前回、マルカリアンの銀河鎖をファインダーで入れようとしましたが
非常に苦労しました。今回は全部目盛環で一発導入可能でした。
自動導入機でも、高精度な恒星時目盛環が付いている赤道儀が
理想ですね。(メカとして美しい)

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オートガイダーを付けてみました。

2012-04-18 16:49:00 | 撮影機材
僕のTS-90S赤道儀には、赤緯モータが未だに付いていません。
それでも5分程度の露出であれば80%程度は点像に写ります。
今まではGA-4を使って半自動ガイドを半ば楽しんでいましたが、
K-5クラスになるとガイドミスの許容バンドが狭くて疲れます。
そんな訳で、SSAGを取り付けることとなりました。


昨日のGPVによると夜半過ぎから三峰付近だけ晴れそうでした。
動作確認のため、20時頃にノコノコ出かけてみました。
途中、秩父のすき屋で晩御飯。
あれこれセッティングして試してみました。


う~ん・・・重装備だにゃあ~
パソコン用バッテリーも必要になったので、4年落ちのMPV用
85D26Lを引っこ抜き、DC-ACコンバータでAC-100V 150Wを取り
出せるようにしました。


ディープサイクルバッテリーではないので、過放電に注意ですね。
今回、満充電から6時間15分使いっぱなしでも開路電圧が12.48[V]
でしたから、80%以上の残量があることになります。

で、SSAGなんですが、
何しろ赤経のドライブシステムは30年前に18歳だった僕が作った
パルスモータドライブでして、今回仕方なくST-4互換のI/F基板を
作って入れ込みました。

特に問題なく動作しました。

撮影鏡筒はミザールの10cmF6という、これまた化石鏡筒で、
ガイドスコープは80mmF5(400mm)のモノ。
SSAGはそれほど感度が高くないため、ガイドマウントは必須です。
なんだか今時の星屋さんになった気分です。

朝まで良く晴れたけど、水も滴る夜露でパソコンまでびっしょり。


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素ノーマル K-5 ではこのぐらいが限界

2012-04-10 21:55:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
去年の10月26日に撮影したNGC7000を再処理。
素ノーマル K-5 で破綻せずにHⅡ領域を出そうとすると、
この程度が限界のようです。(1200mm相当にトリミング)


<撮影データ>

撮影日時:2011年10月26日 22:47:40~23:50:10
撮影地:三峰ヘリP
気温:5℃ → 1℃
カメラ:K-5
赤道儀:TS-90S
ガイド:80mm , fl=400mm + 3Xバロー + GA-4による半自動ガイド
フィルタ:無し

レンズ:10cmF6 Newtonian , fl=600mm
感度:ISO 3200
露出時間:300 Sec X 8 Composite
ダーク減算:無し
フラット補正:無し
画像処理:Photosop cs5

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春一番の銀河です

2012-04-04 18:58:00 | ノンジャンル
4月2日の明け方狙いで撮影したものです。


透明度が80点程でしたので色が出ていませんが、もう銀河の季節
なんですね!
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